「純也」
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#166 [あぃみ]
るリちやん
ありがとう頑張る気になります

⏰:07/11/13 09:47 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#167 [あぃみ]
「って、じゃなくて、
電話出なよ?」


こちらをみることもなく、携帯に手をのばした。


…怒っているのか?
表情が見えない。


「はい」


不機嫌に出た


「あー、まぢ?おぅ、
ハハハ、お前馬鹿ぢゃん!」


次第に純也の表情は柔らかくなる

⏰:07/11/13 09:54 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#168 [あぃみ]
長い…長いよ。
出ればなんていわなきゃよかった。


声が漏れてる。
女の子のキンキン声。笑い事。甘い声。


「お前」って純也が私を呼ぶ為の言葉。
その娘にも使うんだね。


純也は私に向けてくれる笑顔を見せて話し続けた。


痛い。
逃げたい。聞きたくない。


私はなぜか鳴るはずのない携帯へ発信していた。

⏰:07/11/13 09:59 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#169 [あぃみ]
「まさる」

しかし、奇跡的に繋がった。呼び出し音をただひたすら聞いていた。なんか、それだけでも純也の声が耳に入りにくいし、安心できた。


20回くらいコールがなったのでそろそろ切ろうと思った瞬間、


プチッ


出た音がした。

⏰:07/11/13 10:06 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#170 [あぃみ]
慌てて耳に戻した。


「あいみちゃん?」


「ママ?」


それはまさるのママだった。ご無沙汰すぎて言葉が出てこない。


ママが一瞬の沈黙を破った。

⏰:07/11/13 22:02 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#171 [あぃみ]
「久しぶりだねー。」


「はい。でもなんで携帯繋がるんですか?まさるのでしょう?」


私は挨拶も忘れ、勢いよく聞いた。


ママはかすれた、か細い声でゆっくりと答えてくれた。

⏰:07/11/13 22:06 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#172 [あぃみ]
「うん。解約しようと思ったんだけど、きっとあいみちゃん、何かあったらかけてくる気がして…無理はしないでほしいの。あいみちゃんのこと、おばさん大好きだから。
自分の子供のように思えるの。
辛い想いをさせて、ごめんなさい…
まさるもいい方向に向かっているの。
だからもぅ大丈夫。
あいみちゃんから頂いたお金は、ちゃんと貯めてあるからまさるが元気になったら返しに行くね。今まで重荷になってしまってホントに申し訳なく思ってる。あいみちゃんの人生なんだから、
縛られることないのよ。
自由に生きていって。

おばさん、ずっと伝えたくて、ずっと電話待ってた。こっちからかける勇気がなくてごめんね。」

⏰:07/11/13 22:29 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#173 [あぃみ]
私は頭の中がごちゃごちゃで何も話せないでいた。結局、何も伝えられないまま電話を切った。


…重荷なんて思ったことないのに、ママは私がそう感じてるって思ってるんだ…


しばらく一点を見つめたまま考えていた。


この空間は静かだ…

⏰:07/11/14 08:52 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#174 [あぃみ]
純也が電話終わっていることを意味していた。


私は今の気持ちをひきずらないように明るく笑いかけた。


「あっ。電話終わってたんだ?」



…純也は答えない。

⏰:07/11/14 08:55 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#175 [るリ]
がんばれ

⏰:07/11/14 16:06 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


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