「純也」
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#352 [あぃみ]
「ほら!テンパって一気なんてしちゃって。
あんた、本当の所、あいみのことどう思ってるの?」
程よい酒の心地よさと
リズムのいいあいみの寝息の心地よさ、
肩の重さと暖かさで
思いもよらずに…
俺はりんに語り出していた。
:09/04/27 22:01 :911SH :☆☆☆
#353 [あぃみ]
俺は女が嫌いだ。
今までみたいにあいみでしばらく遊んでやろうと思った。
金もあるし使えると思った。
金の事、文句いいだしたら 捨てる気でいた。
でもあいみは違った。
操ってるつもりでいたのに 操られてしまいそうになっている。
:09/04/27 22:06 :911SH :☆☆☆
#354 [あぃみ]
今、あいみに負けそうな俺は どうしたらいいかわからないでいる。
俺が絶対に勝つ。
話し終わると
りんは突然笑いだした。
:09/04/27 22:08 :911SH :☆☆☆
#355 [あぃみ]
「そーゆーことね。てかあんた結構最低君だね。だけど残念。根本的に考え方がおかしい。てか可哀相。」
りんはさらに続けた。
「あいみはいい女だよ。あんたは知らないで色々いじめてるみたいだけど、いつか後悔するよ。
私が思うに、あんた単純にあいみに惚れてんだよ、自分でわかってないみたいで可哀相だけど
あいみすごいモテるんだから。てかあんた、あいみが男といちゃついてるのとか想像したことある?」
:09/04/27 22:18 :911SH :☆☆☆
#356 [あぃみ]
…俺はこの時初めてそうゆう想像をしてみた。
「その男、ぶん殴る」
俺は負けた。
あいみを取られたくない。好きって こうゆうことか?
りんはニヤニヤ笑っていた。
:09/04/27 22:23 :911SH :☆☆☆
#357 [あぃみ]
あいみが目をさますと
涙で化粧が落ちかかっていた。
また…泣いていたのか…
りんとの話しに夢中で気付かなかった。
りんはそんなあいみを見慣れているのか
「寝過ぎ〜」って普通な顔して笑っていた。
:09/04/27 22:27 :911SH :☆☆☆
#358 [あぃみ]
帰りはりんの作った流れで俺があいみを乗せて行くことになった。
「あんたもたもたしてると取られるよ」
…りんに言われた一言が頭から離れない。
でも
今更 あいみに態度を変える事は勇気が必要だ。
同時にプライドが傷つく。プライドかぁ…
…俺のプライドって何なんだろう。 そんなに必要なものなのか?
わかんねえ。
:09/04/28 10:07 :911SH :☆☆☆
#359 [あぃみ]
あいみがフラフラしていたので 腕をひっぱった。
本当に細い腕。
俺は
プライドを一つ潰した。
あいみの手を握って歩きたかった。
:09/04/28 10:10 :911SH :☆☆☆
#360 [あぃみ]
細い指。
長い爪。
手を繋ぐと
驚いたのかあいみは
俺を見上げたのがわかった。
俺はあいみの方を見る事ができなかった。
:09/04/28 10:13 :911SH :☆☆☆
#361 [あぃみ]
前に一度、
海にいた時、すねて可愛いあいみに「手を繋いでやるよ」と手を出した事があった。
あいみは意地っぱりだから繋がずに走っていった。
あの時、残念な気持ちになったのは確かだ。
あいみの為に、言った事
自分の欲望だったのかもしれない。
:09/04/28 11:07 :911SH :☆☆☆
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