「純也」
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#32 [あぃみ]
「お前今どこいる?」


「…家。だけど…」


「俺早速ドライブしてんだ。今から行くよ!」


「は?無理だよ!」


「は?なんで?」


「だってもうパジャマだしスッピンだし…」


「いいじゃん、別に。」

⏰:07/10/08 22:22 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#33 [あぃみ]
正直、こんな強引な奴とは思っていたかったので私は同様した。

…逢いたいさ、そりゃ。
でも急にもほどがある。
やっぱりオシャレして可愛い姿で逢いたいし、可愛いって思われたいし、なにより心の準備が出来ていない。

「ごめんだよ。本当今は無理だ。また誘って?」


「あー、そうゆう事言うんだぁー、でもお前ならきっと出て来てくれると俺は信じるねっ」


なんて強引な…

だけど、やっぱりちょっと嬉しくて…

⏰:07/10/08 22:28 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#34 [あぃみ]
純也のスイッチが入ったのはこの時からだ。


「じゃあ俺、とりあえず西川駅着いたら電話するからそれまでに支度しといてよ?」


「えー。何分くらいなの?」


「20分くらいかな。」


「はい。わかりました」



私をコントロールする男。「純也」が目覚めた。

⏰:07/10/08 22:32 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#35 [あぃみ]
20分でまず髪を乾かして、軽く化粧をした。
着替えた。
私は無我夢中で支度をした。


「駅着いたよー、お前んちどこ?電話でナビしてよ?」


純也は本当に20分ジャストで来た。
とりあえず家の近くまで教え、そこまでは歩いて向かった。
夏が終わりかけた秋の夜は心地よくて、清々しい気分になれた。

⏰:07/10/08 22:37 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#36 [あぃみ]
車を発見して窓から除くと、あの綺麗な顔の美しい純也がこちらを見た。
私の胸はまた大きな音をたてて波打った。

ジェスチャーで「乗れ」と合図されたので助手席に向かい、ドアを開けた。


「純也、私の顔覚えてたの?」


乗り込みながら聞いた。


純也はこちらを見て顔全部で笑った。


「おう!忘れるわけねーじゃん」


キャラは少し変わってしまったけどこの笑顔にはやっぱりやられてしまう。

⏰:07/10/08 22:46 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#37 [あぃみ]
「忘れるわけねー」と言う言葉の意味が気になったが、やっぱり良い意味でとらえておきたいから聞くのはやめた。


車は走りだし、夜の街をこの車だけが輝いている。 そんな気持ちだった。

「純也、二人で会うの初めてだね!どこ行く?」


「てかお前、化粧ちゃんとしてきたじゃん!着替えてるし、エライ!」


純也はしっかりと前を向いて、エライ!と大きな声で言った。そして笑った。私はその笑顔から目がはなせない。


すると純也はちらっとこちらを見ていった。

⏰:07/10/08 22:55 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#38 [あぃみ]
「☆+*#〇△!!」


…?

「へっ?なんて言った?」

「ガハハハ!お前まぬけな顔〜!!おもしろ!」


純也はテンションが高い。楽しく思ってくれている事がすごい嬉しくて、楽しい。


何処へ行くでもなく、
グルグルとドライブを楽しんでいた。

⏰:07/10/08 23:51 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#39 [あぃみ]
純也のペースで、会話は盛り上がった。


しばらくして気付いた事。私はつい純也を見つめてしまう。その度に彼は意味不明の言葉を発して自分で笑う。



照れ隠し……。

⏰:07/10/08 23:54 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#40 [あぃみ]
純也のペースで、純也の世界で純也を中心にして、そのすぐ傍に私がいる。大満足だ。それでいい。むしろそれがいい。


私は純也に染まりたい。


1番傍に置いてほしい。


この日はそんな気持ちになって朝方家に帰った。

⏰:07/10/08 23:59 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#41 [あぃみ]
次の日からはもう、
抑えることができなかった。純也の事ばかり。
仕事も上の空。休憩が楽しみでしょうがない。
純也と電話できるから。
純也しか見えなくて。



私は男を落とすのに自信がある。純也もいつか…
私のものにする。



…もう、純也しか見えない。

⏰:07/10/09 00:05 📱:911SH 🆔:☆☆☆


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