「純也」
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#170 [あぃみ]
慌てて耳に戻した。


「あいみちゃん?」


「ママ?」


それはまさるのママだった。ご無沙汰すぎて言葉が出てこない。


ママが一瞬の沈黙を破った。

⏰:07/11/13 22:02 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#171 [あぃみ]
「久しぶりだねー。」


「はい。でもなんで携帯繋がるんですか?まさるのでしょう?」


私は挨拶も忘れ、勢いよく聞いた。


ママはかすれた、か細い声でゆっくりと答えてくれた。

⏰:07/11/13 22:06 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#172 [あぃみ]
「うん。解約しようと思ったんだけど、きっとあいみちゃん、何かあったらかけてくる気がして…無理はしないでほしいの。あいみちゃんのこと、おばさん大好きだから。
自分の子供のように思えるの。
辛い想いをさせて、ごめんなさい…
まさるもいい方向に向かっているの。
だからもぅ大丈夫。
あいみちゃんから頂いたお金は、ちゃんと貯めてあるからまさるが元気になったら返しに行くね。今まで重荷になってしまってホントに申し訳なく思ってる。あいみちゃんの人生なんだから、
縛られることないのよ。
自由に生きていって。

おばさん、ずっと伝えたくて、ずっと電話待ってた。こっちからかける勇気がなくてごめんね。」

⏰:07/11/13 22:29 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#173 [あぃみ]
私は頭の中がごちゃごちゃで何も話せないでいた。結局、何も伝えられないまま電話を切った。


…重荷なんて思ったことないのに、ママは私がそう感じてるって思ってるんだ…


しばらく一点を見つめたまま考えていた。


この空間は静かだ…

⏰:07/11/14 08:52 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#174 [あぃみ]
純也が電話終わっていることを意味していた。


私は今の気持ちをひきずらないように明るく笑いかけた。


「あっ。電話終わってたんだ?」



…純也は答えない。

⏰:07/11/14 08:55 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#175 [るリ]
がんばれ

⏰:07/11/14 16:06 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


#176 [*]
あげ

⏰:07/11/14 21:54 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#177 [あぃみ]
「お前さぁ、俺が女と電話するだけでそんな落ちるわけ?」


…やばい。
また痛い事言われそう。


「えっ違うよ」


私のか弱い否定は純也に聞こえていないかのように純也は続けた。

⏰:07/11/17 00:41 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#178 [あぃみ]
「てかさぁ、俺にだって女の一人や二人いるわけ。お前にどうこう言われる筋合いないわけ。

でも、ただの友達だよ?
今も、教習行ってたときの奴で、笑える教官の話しだっただけだし…


だから…


まぁいいや。

てか腹減った!ラーメンごちって」


坦々と話す純也。

⏰:07/11/17 00:46 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#179 [あぃみ]
だから…
その続きが聞きたかった


心配するなって言うつもりだった?


笑ってそんなふうに言えたら楽なのにね。


私は純也には弱いから
何も言えずに
今くれた言葉を噛み締めて


「いーよ。」


そう答える。

⏰:07/11/17 00:51 📱:911SH 🆔:☆☆☆


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