○ビー玉ラバーズ○
最新 最初 🆕
#12 [向日葵]
赤くもなりたくなる。

先生と私は、実は……キスすらまだなのだ。
私を子供扱いしてるのか、ほっぺくらいにはするけど、決して唇にはしようとしない。

でも唇に触れられてしまったら、きっと私は溶けてなくなってしまいそう。

「やよちゃん!そんな事嘘でも言わないでぇっ!」

頭がパンクしそうになって、思わず半泣きになった。

*********************

「あ、大原。」

「はい?」

担任に呼ばれて私は振り向いた。

⏰:07/10/13 09:55 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#13 [向日葵]
「お前保健委員だろ?保健だよりを保健室まで取りに行ってくれない?」

「はい。」

きっと私の顔ニヤけてる。だって先生に会えちゃうから……。

少し足取りを軽くして歩いていたら、いつの間にか保健室前にいた。
ノックを2回してからドアを開ける。

「失礼します。」

「もう辞めてくんない?」
「え?」

とりあえずドアを閉めて、先生の様子を伺った。

⏰:07/10/13 10:00 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#14 [向日葵]
よく見れば携帯で何か喋ってるみたい。
先生は苛立たし気にタバコに火をつけて、煙を吸った。

私は保健だよりをもらわなければならないので、部屋にある長椅子に腰をかけた。

そういえばよく考えてみれば、常に清潔でいなければならない保健室でタバコを吸うのはどうなんだろうか……。

しばらくして、先生は電話を終えた。

「よぅ。待たせたな。悪い。」

「いえ。保健だより取りに来ました。」

⏰:07/10/13 10:07 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#15 [向日葵]
「おう。ちょっと待って。」

加えタバコで、先生は枚数を数えながら保健だよりを準備する。

「ねぇ先生。」

「うん?」

「保健室でタバコなんて吸っていいんですか?」

先生はハハハ!と笑うと灰皿にタバコを置いた。
そして紙の束を私に渡す。

「ま、換気すりゃあどうにでもなるってなもんだ。」

喋る度、先生が動く度、タバコの匂いが私の鼻をくすぐる。大人の匂いに、私は少し酔いしれた。

⏰:07/10/13 10:11 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#16 [向日葵]
「―原。大原っ。」

「あ、ごめんなさい。なんですか?」

「今日も来んだろ?放課後。そん時に話したい事あるからよ。」

「あ、ハイ。じゃ、失礼しました。」

と言ってドアを開けようとしたら、司会に大きな手が入ってきた。
「ん?」と思うと

「大原。」

「ハイ?」

振り向くと同時に、先生の唇がおでこに触れた。

⏰:07/10/13 10:15 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#17 [向日葵]
一瞬でボッ!と熱をもつ私の顔。
先生はクスクス笑って頭を一撫ですると「あとでな。」と言ってドアを開けてくれた。

ギクシャクしながら保健室を出ると、後ろでドアが閉まる音がした。

先生は大人すぎて、いつも私はドキドキしっぱなしだ。
先生は……私にドキドキしたりすることあるのかな?

私に魅力感じてくれてるのかな……?

保健だよりを教室まで持っていって、午後の授業が始まった。

⏰:07/10/13 10:20 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#18 [向日葵]
そわそわしながら放課後になるのが待ち遠しかった。ロクに授業も聞かず(駄目だけど……)、先生に会って、あの笑顔を見る事を想像する。

話を少し遡れば、先生と初めて言葉を交したのは1年の春だった。

――――
――――――――……

委員会なんて入るつもりがなかった私は、ジャンケンで負けて渋々保健委員になった。

なったその日、しょっぱなから委員会があると言われ、私は先生がいる保健室へ向かった。

「失礼……しまーす……。」

⏰:07/10/13 10:27 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#19 [向日葵]
「ん?何だ1年。」

そこには今と変わらず、自分のデスクでタバコを吸いながら仕事をしている先生がいた。

「え?あの、委員会があるって聞いたので……。」

とドアを閉めながら私が答えると、先生が「は?」と言った。

「保健委員は何もないぞ?ちゃんと委員プリント見たか?」

「え?!うそ!そんな……やよちゃん帰っちゃったのに……。」

私はしょんぼりして、先生に分かりましたと一礼して部屋を出て行こうとした。

⏰:07/10/13 10:31 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#20 [向日葵]
「なぁお前。」

「え?ハイ。」

「名前は?」

「え、お、大原……初音です。1年、4組……。」

先生は灰を灰皿に落として、私に微笑んだ。
当然私の胸はドキッと高鳴る。

「しっかり伝えてなくて悪かったな。送ってやるから仕事手伝ってくれないか?」

私は嬉しくなって、笑顔でハイと答えてしまった。
私の返事に、先生はまた微笑んでくれた。

⏰:07/10/13 10:45 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#21 [向日葵]
それから2ヶ月くらいが経った時だった。

私は先生から呼び出しをくらった。

「失礼します。」

「おー。入れ入れ。」

あれ?珍しい。今日はタバコ吸ってないんだ。

先生はヘビースモーカーらしく、タバコを吸ってない姿は初めてみた。

デスクにもたれた先生は、じっと貫くぐらい鋭い目つきで私を見つめた。
その目に、私の足は床にくっついて離れなくなった。

⏰:07/10/13 10:59 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194