○ビー玉ラバーズ○
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#274 [向日葵]
「もっと北の方。ここよりも寒いわ。」
「そっかー。綺麗な名前だよな。」
そう言うと橘は無言になった。
そしてまたマフラーで口元を隠す。
照れた時に口元を隠すのが彼女の癖らしい。
それに気づいた俺はうっすら微笑んだ。
すると橘がマフラー越しに呟いた。
「貴方だって綺麗な名前じゃない。」
「俺?どこが?」
「燈立。名前の中に火が入ってる。とっても……あったかそう。」
:07/11/03 15:33
:SO903i
:☆☆☆
#275 [向日葵]
目を細めて少し笑う彼女に、俺はドキッとした。
自分の名前を誉められた事は初めてだったし、何より橘の笑顔を見るのも初めてだった。
「じゃあ俺達の名前足して2で割ったら丁度いいかもね!」
「そうかもね。」
ハァーっと、白い指先に息をかけた。
今思えば橘はこの寒いのに手袋をしていない。
「寒い?」
「少しね。」
俺は口元にある彼女の手を握る。
:07/11/03 15:37
:SO903i
:☆☆☆
#276 [向日葵]
俺の行動に彼女は目が点になった。
じっと俺の顔を見る。
「俺手袋してるし。この方があったかいでしょ?」
今度は橘の行動よりも、顔が赤くなる方が早かった。
白い肌だから余計に赤いのが分かる。
「やっぱり貴方変だわ……。」
橘にとって、“変”って意味は照れ隠しの1つで、本当は“ありがとう”って言いたいのかもしれない。
そう思うと、また俺は微笑んだ。
:07/11/03 15:42
:SO903i
:☆☆☆
#277 [向日葵]
何分か歩くと
「ここまで来たらすぐだから。どうも。」
「そっか。手袋いる?」
橘は首を振った。
繋いでいた手を離してしまうのがなんだか寂しかった。繋いでいる手を俺はただじっと見つめる。
「……。離してもらってもいいかしら……?」
「ハッ!あ、ゴメン!!じゃあまた明日な!」
「ウン。じゃあ。」
そう言ってサラサラの紙をフワッとなびかせて彼女は帰って行ってしまった。
:07/11/03 16:15
:SO903i
:☆☆☆
#278 [向日葵]
やっぱり“雪女説”は嘘だったんだ。そりゃ本当だったら驚いてしまうけど、世界って広いからなぁ。
「橘かぁ……。」
意外と不器用でそんでもって優しい子みたいだな……。勘違いされてるのが可哀想なくらい……。
しばらく俺は橘と別れた場所で橘についてを考えてから家へ帰った。
帰ると7時半を回っていて、やっぱり母ちゃんにはゲンコツをくらったけど、痛かった反面、橘にこの話したら笑ってくれるかなとか考えていた。
:07/11/03 16:22
:SO903i
:☆☆☆
#279 [向日葵]
―次の日―
今日はいい天気だけど相変わらず寒くはあった。
この状態で上履きを履くのは少し辛い。足が冷えるからだ。
自分のクラスの所までいると、後ろから肩を叩かれた。
「おっはよ!燈立っ!」
「おはよ棗(なつめ)。」
棗は同じクラスの女の子。元気が良くて俺とは仲良くしてくれてる。
「ねねね。昨日あの雪女と帰ったって本当?」
「え?何で知ってんの?」
「見た子がいるみたいよ。来る時に何人か噂してた。」
:07/11/03 16:29
:SO903i
:☆☆☆
#280 [向日葵]
「ふーん。」
噂なんて気にしない。
今回の橘の件でよく分かった。
噂にもデタラメな噂があって、本人に関わってみなくちゃ分からない事もあるものだ。
「ふーんて。まさかアンタ橘さんが好きになったの?!」
「な!な、棗に、そんな事関係無いでしょ!」
橘を?!だって昨日の今日だぞ?!まっさかぁー!!
「雪女は男を虜にするからねー。燈立は馬鹿だからすぐ引っかかりそー……。」
:07/11/03 16:39
:SO903i
:☆☆☆
#281 [向日葵]
俺は少しムッとしながら棗に言った。
「ってかさっきから雪女雪女って!“ゆきおんな”じゃなくて“ゆきめ”だからっ!!」
すると棗はプクッとほっぺを膨らませた。
「ハイハイ!分かりましたーだっ!燈立なんか凍死しちゃえ―――っ!!」
と言って先に行ってしまった。
ったく棗の奴、なんなんだ?
階段を上がりながら俺は棗に言われた事をグルグル考えいた。
:07/11/03 16:44
:SO903i
:☆☆☆
#282 [向日葵]
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キリます
>>22に感想板がありますんで良ければ感想お願いします


:07/11/03 16:45
:SO903i
:☆☆☆
#283 [向日葵]
:07/11/03 17:40
:SO903i
:☆☆☆
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