○ビー玉ラバーズ○
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#29 [向日葵]
女の人は私に駆け寄って来た。
私はいきなり美人に駆け寄られて半ばパニックになっていた。

「こんにちは……。私、平塚麻(ひらつかあさ)って言います。」

「え?あっ!こんにちは!大原初音ですっ。」

「えと、矢田光弥って人ここにいるかな?」

遠慮がちにかきあげられた髪の毛から、とてもいい香りが私の鼻まで伝わってきた。

あぁ。この人も大人なんだぁ……。

⏰:07/10/13 23:13 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#30 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「あ、ここです。保健医なんですよ先生。」

麻さんはまた綺麗に微笑んで頷いた。
どうやら知ってるみたい。
ガラガラ

開けた途端タバコの匂いがした。先生がいる証拠だ。

「失礼します。先生?お客さんです。」

「客?一体誰……。」

「……こんにちは。」

私は何回か2人を交互に見た。
そして何回かに分かってしまった。悟ってしまった。

⏰:07/10/13 23:17 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#31 [向日葵]
先生の驚いた顔。
麻さんの嬉しそうな顔。

私は静かに保健室から出て行った。

あの2人は…………元恋人だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日は日直だったから、教室に残って残りの日誌事項を書いた。

やよちゃんは陸上部に入っているので部活へ行ってしまった。

私はシャーペンの先を見ながら頭がパンクしそうなぐらい色々考えていた。

先生はまだ、あの人が……。あの人は私と先生が付き合ってる事知ってるのかな……。

⏰:07/10/13 23:23 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#32 [向日葵]
「ハァ……。」

ライバル関係になってしまうのなら……私勝つ自信なんてない。
相手は騒がれるほど綺麗で、いい匂いがして……。

試しに自分の毛先に鼻を近付けた。
シャンプーの匂いが微かにするけど、人の鼻に届く程の効力は無さそう……。

シャーペンを置いて、机に伏せる。
少し傾いた西日が眩しい。

私がいなくなった後、2人はどんな話をしたんだろう……。
もしかして……より戻したなんて無いよね……?

⏰:07/10/13 23:28 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#33 [向日葵]
「コーッラ。」

「へ?」

体を起こすと、側には先生がいた。

「何で今日は来ないの?」

「あ……日誌を書いてて……。」

先生はスルリと日誌を取ると、勝手に書きだした。

「なら早く書いて、いつもみたいに来いよな。寂しいだろ。」

「……っハイ。」

先生が、寂しいと言ってくれた。
わざわざ私のクラスまで来てくれた。
それが何より私は嬉しかった。

⏰:07/10/13 23:34 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#34 [向日葵]
「よし。じゃあ帰るか。」

「ハイ!」

そして私達はいつも通り家路を急いだ。

********************

来たる日曜は快晴!
見事なデート日和です!

先生と待ち合わせする場所は、知り合いがいなさそうな駅が5つ向こうの花壇。

大きな時計もあって、行くと私の様に待ち合わせしてる人が一杯だった。

思わず観察してしまう。

⏰:07/10/13 23:38 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#35 [向日葵]
あの人は誰と待ち合わせしてるのかな?
あの人は彼女からメールが来たのかな?
あ!初々しい可愛いカップル!私も今日が初デートですよぉっ!

自分が幸せだと、人も幸せに見えてしまう。
待ち合わせの時間が迫る度、私の心はワクワクした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あ、あれ……?
待ち合わせ……11時だったよね?
時計を見上げると、11時10分になろうとしていた。
10分くらい!と私は周りを観察しながら、先生を待ち続けた。

⏰:07/10/13 23:43 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#36 [向日葵]
15分……25分……40分……。

流石に遅すがると思い、電話をかけてみる事にした。

{……もしもし。}

「?!」

女の人?!それも……この声……麻さん……?

私は素早く何故か電話を切った。

「せ……先生……?」

どうして麻さんが?
……ううん。落ち着こう。何かがあったのかもしれない。
とりあえず、改札に行って先生をいち早く見れる様に待ってみよう。

⏰:07/10/13 23:49 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#37 [向日葵]
>>22に感想板を掲載してますんで、良ければ感想よろしくお願いします

⏰:07/10/14 00:26 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#38 [向日葵]
電車は来るも、先生は来なくて、不安が私を何度も押し潰しそうになった。

その時だった。

「……!」

先生が、エスカレーターから降りてくるのが見えた。
私の顔が、ほころんでいくのが分かる。麻さんとは、やっぱり何も無かったんだ。

「先……っ。」

手を、大きく振り上げた時だった。

人混みをかきわけて、麻さんが後ろから追ってくるのが見えた。

⏰:07/10/16 23:48 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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