○ビー玉ラバーズ○
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#380 [向日葵]
「神崎も一緒に行きたいって聞かなくて……千広……いい?」

はぁ……?
何な訳?あれだけ私と行きたいって言ってたくせに……。
もう……どうにでもなれ……。

「全然いいよ!2人なんか味気なかったの!神崎さんよろしくね!」

「良かったー。ありがとう千広ちゃんっ。」

我ながらなんて八方美人面……。
ここでヤキモチ妬いて、可愛らしく泣きでもすればいいんだろうけどなぁ……。

⏰:07/11/12 02:02 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#381 [向日葵]
違うか……私がしても、ウザイだけか……。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ねー!見て千広ちゃん!可愛いねー!」

貴方の方が可愛いですよー。って言いたくなるほど可愛い神崎さん。

「ペンギンだね。可愛い。……ごめんトイレ行くね。」

私はそこから逃げた。
休日のわりに、水族館は空いてたので、すんなりトイレまで行けた。

「あー……。痛い……胸、痛い……。」

⏰:07/11/12 02:05 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#382 [向日葵]
落ち着け……余計な波風立ててはいけない……。
今日私が我慢する事で、楽しかったね、って神崎さんと桜井君の2人にとって思い出になるんだから!

私はまたペンギンのところへ向かった。

「あのカップル可愛いねー。」

「あ、ホントだー。」

誰かの会話の視線を追った。そこには……桜井君達2人の姿。

「あ、千広ちゃん!おかえり!」

少し遠くにいる私を、神崎さんが見つけた。

⏰:07/11/12 02:09 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#383 [向日葵]
私は気まずいながら、そこへ足を運ぶ。

「お、お待たせ……。次行こうか……。」

「うん!」

「次は、アフリカゾーンだってよ。行こうぜ。」

楽しそうな2人を、どこか客観的に見てる自分がいた。

「え?あの子も?1対2?」

「ぷっ……超邪魔じゃんあの子。」

…………っ!!
大丈夫……いつもの事じゃない。こんな事……。

⏰:07/11/12 02:12 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#384 [向日葵]
アフリカゾーンまで、私は拳を握って進んで行った。

着いてから3人別々に水槽を見ていた。

はぁー……おっきな魚っすなぁー。
こんなのが泳いでるんだ。世界のどこかで。

「デカイな。」

「!!びっくりしたな!いきなり来ないで下さい……。」

「あれ?また敬語になってる。昨日は普通だったのに。」

どーだっていいよ。そんな事……。

⏰:07/11/12 02:15 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#385 [向日葵]
「楽しい?」

んな事ある筈ないでしょうがお兄さん……。

「楽しい。水族館好きですから。」

あ、最後のいらなかった。

桜井君を見ると「そっか」と微笑んでいた。
水族館好きと言ったのが良かったらしい。
その笑顔を見て、ちょっと胸の痛みがおさまった……。

だけど……。

「あ、あの、止めて下さいっ……。」

⏰:07/11/12 02:18 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#386 [向日葵]
桜井君と顔を見合わせて「ん?」と言ってから振り向いた。
すると神崎さんが絡まれていた。

「いいじゃん1人っしょ?遊ぼうよ。」

「連れがちゃんといますから……っ!」

ありゃりゃりゃ……!大変!助けなきゃ!

「ちょっと!」

桜井君が叫んだ。

神崎さんの方に近づいていくと、2人の間に入って、絡んでいた奴を睨みつける。

⏰:07/11/12 02:22 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#387 [向日葵]
「コイツ、俺のですから。触らないでくれます?」

―――――ギィィンッ!!

……あいったー……。そりゃないよ桜井君。すっごく痛い……。
いくら、助ける術だとしても……それは……キツイ……。

2人は何だかいい雰囲気になっていた。
それは私が望んでいたもの。

そりゃ守りたくなるよね……。
クリクリして潤んだ瞳。長くて細い手足。華奢な体。正に守られる為に作られたような……。
それに比べて……。

⏰:07/11/12 02:25 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#388 [向日葵]
私は水槽を見た。
憐れにも、可愛くない自分がそこにはいた。

黒いだけの髪。パンパンなほっぺ。逆に守ってあげれそうな太い体……。

完敗だ……。
もしかしたら桜井君。今日は私にさよならを言う為に呼んだのかな?
神崎さんと付き合うからって……だから私を無理矢理誘ったのかな……。

「……ろ。千広っ。」

「え……。」

いつの間にか2人は目の前にいた。

あ、どうしよ……涙……出そう……。

⏰:07/11/12 02:30 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#389 [向日葵]
「ご、……ごめんなさい!実は急用があったの忘れてて、今から……帰らなくちゃ……っ。2人は、仲良く回ってくれて構わないから!じゃ、また!」

私は出口の方まで早歩きで行った。

「千広!」

やだ……っ。追いかけないで……。

人の間をぬって、私は出口へ向かう。
早く……っ早く出口……。
「待って千広!」

肩を掴まれた。
私は止まるしかなくなった。

⏰:07/11/12 02:33 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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