○ビー玉ラバーズ○
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#421 [向日葵]
「これはね……。」と教科書に指を差しながら私に丁寧に教えてくれる佳苗ちゃん。
そんな佳苗ちゃんを見ながら、私はまたため息を静かにした。
可愛くて、頭が良いなんて……佳苗ちゃんは完璧すぎだよ……。
「あ、ここもう1回教えて!」
白月君が寄って来て、3人揃って佳苗ちゃんの話を聞く。
「ぐぇっ!!」
「え?!」
いきなりの白月君の変な声に、近くにいた私はびっくりした。
見れば珊瑚君が白月君の襟を引っ張っている。
:07/11/16 00:30
:SO903i
:☆☆☆
#422 [向日葵]
「くっつきすぎ。」
それを見ていたしい千歳君はプッ!と吹き出した。
「ナイト様何暁にヤキモチ妬いてんのさ!」
あ、近かったからかな。
「そんなに嫌なら友姫を連れて自分の部屋にでも行きなさいよ。」
律。それならば何故皆ここに来たのかが分からないよ。目的は仮にも私と珊瑚君を2人にしとはいけない!から始まったんじゃなかったっけ……?
「いくらなんでもそれは……。」
:07/11/16 00:35
:SO903i
:☆☆☆
#423 [向日葵]
と弁解をしていると、パタンと音が聞こえた。
「ん?」と思い、手元を見ると、珊瑚君の両手が私の勉強道具を片付けている。
……?何で……?
「ハイ友姫持つ。」
ずずいっと道具一式を渡されて、意味も分からず私はそれを受け取った。
すると珊瑚君が両腕を持って私を無理矢理立たせた。
「了承も得た事だし。じゃあ俺達は好きなようにさせてもらうから、皆ごゆっくりな。」
:07/11/16 01:47
:SO903i
:☆☆☆
#424 [向日葵]
え?
「珊瑚君何言っ……て――?!」
腕を引っ張られて、私は珊瑚君に無理矢理歩かされた。
何故急にそんな展開になったかパニックになっていた私は、気がついたら珊瑚君の部屋にいた。
バサッ!
その音に振り向くと、珊瑚君が制服の上着をベッドに投げたところだった。
「……え、さ、珊瑚……く……?」
まさか……え、まさかっ!そんなっ!
:07/11/18 11:50
:SO903i
:☆☆☆
#425 [向日葵]
「何?どうかした?」
どうしたもこうしたも!
「え、あ、えぇっ!」
パニックな私をよそに、珊瑚君は私の方に歩み寄ってきた。
嘘でしょ?!だって下には皆いるし……っ!!
「……っさ、珊瑚君待って!!」
「え?腹でも減った?ってか食べたら眠くなるぞ。なんてったって友姫が嫌いな数学だからなぁ……。」
あ、……あれ?
私は首からおでこの生え際まで真っ赤になっていくのが分かった。
:07/11/18 11:54
:SO903i
:☆☆☆
#426 [向日葵]
勘違い!
私の頭にでかでかとその3文字が出現する。
馬鹿だよ私っ!
私こそ本当のスケベかもしれないよぉ―――!!
「友姫?何してんだ?早く始めるぞ。」
「あ……ハイ……。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「で、この公式をここに当てはめるわけ。」
珊瑚君の教えにより、順調に問題を解いていく私。
珊瑚君は教え方上手いのか、学校の先生よりも理解しやすい。
:07/11/18 11:57
:SO903i
:☆☆☆
#427 [向日葵]
「……で、こう?」
自信満々でノートに書いた答えを指差した。
その答えをチェックしていた珊瑚君は、段々と眉間にシワを寄せて、最後にはハァァ……と大きくため息を吐いた。
「あのさ友姫……なんで8+3が21になってんだよ……。かけ算になってるし。」
またしても計算ミス。
あまりの凡(?)ミスに机に顔を突っ伏してしまった。
「本当……申し訳ありません……。」
ダメだ……こんな事じゃ絶対次の追試も不合格だよぅ……。
:07/11/18 12:04
:SO903i
:☆☆☆
#428 [向日葵]
「ハァァ……休憩でもするか……。」
珊瑚君は椅子から立ち上がり、部屋を出ていった。
呆れられちゃった……。
私は自分の頭をワシャワシャ乱暴にかき回した。
しっかりしなくちゃ。
珊瑚君にまで協力してもらって、父さん母さんを説得してここにいるんだから。
赤点なんか……取ってる場合じゃ……。
――――――……
ガチャ
帰ってくると、友姫は机に顔を付けたままだった。
:07/11/18 12:08
:SO903i
:☆☆☆
#429 [向日葵]
友姫の事だからまたいらん心配でもして落ち込んでるんだろう……。
「友姫。」
名前を呼んでも返事がない。
オイオイ……そこまでショックだったのか?
俺はただ単にトイレへ行って、その後飲み物でもと思って下に行っただけなんだが……それがなんかいけなかったか?
「友姫?どうした?」
友姫に近づいて、肩を揺すってみると……
スー……スー……
:07/11/18 12:12
:SO903i
:☆☆☆
#430 [向日葵]
え……。寝てるのか……。
「たく……。友姫、寝るなら布団いけ。風邪引くぞっ。」
「ぅんんー……。」
駄目だ。
なんとかして友姫を抱き上げてから、俺のベッドに横たわらした。
布団をかける時、ふと友姫の顔を見ると、目元がなんだか濡れていた。
「泣いたのか?」
指先で濡れている辺りを拭ってやる。
:07/11/18 12:16
:SO903i
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