○ビー玉ラバーズ○
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#471 [向日葵]
「こんな事で、世津さんの笑顔が見れるならばいつでもお教えしますよ。」

私は嬉しくなって、顔をほころばせた。

「ありがとう。」

そう言うとマスターも穏やかに笑った。
と、急にマスターの顔が近づいて、ほんの2秒ほど唇が重なった。

半時遅れて、私の体温が首から上がっていくのが分かった。

「……マッ……!マスター!」

「クスクス。すいません。」

⏰:07/11/25 01:48 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#472 [向日葵]
顔が赤い私を引っ張る形で、マスターはいつもみたいに私をちゃんと家まで送ってくれた。

――――――――……

「マスターの誕生日明日なんですってね。」

土曜日。
本来なら中学生で部活をやっているのならば学校に行ってる時間に梨子ちゃんはいた。

「……ん?なんでそれ……。」

「昨日マスターアンタが出ていったって気づいてからあたしを放って出て行ったのよ。」

その言葉に少し胸が温かくなる。

⏰:07/11/25 01:52 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#473 [向日葵]
そんな私を気にもせず、梨子ちゃんは喋り続ける。

「で、気になって追い掛けたら思わぬ収穫ってわけ。ってかさ、キスされたとか超ムカつくんですけどっ。」

つまり尾行されてたんだマスター……。
しかもキスされてたトコまで見られてただなんて……っ。

「で、でも、私彼女なんだからキスぐらいするもん。」

とりあえず威厳みたいなものを見せ付けるために反論してみる。

効果はまぁまぁあったみたい。梨子ちゃんは悔しげに歯を食い縛っている。

⏰:07/11/25 01:56 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#474 [向日葵]
「アンタなんか……マスターにふさわしくないっ!」

「それを決めるのは貴方じゃない。」

その時マスターが奥から出てきた。

「お2人共仲がよろしいんですね。」

「ウンそうなのぉーっ!」

相変わらずの豹変ぶりは拍手を送りたくなる。
私には絶対不可能だ。
梨子ちゃんは猫なで声を続ける。

「マスター、そこのお姉さんから誕生日の事聞いたの!お祝いしたいんだけどダメェ?!」

⏰:07/11/25 02:01 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#475 [向日葵]
おいおいっ!それは私のセリフなんだけど?!

「そんなお気遣いいりませんよ。梨子さんがこうしていつも来て頂く事が何よりも宝物です。」

梨子ちゃんはお祝いを断られて明らかなシュンとしていた。
これはきっと演技でもなんでもなく、この子の素の部分だろう。

「じゃあ!私が一番にお祝いするっ!」

え?

「マスター!おめでとう!」

マスターは目を細めて喜んだ。

⏰:07/11/25 02:05 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#476 [向日葵]
私はそんなマスターと梨子ちゃんをぼんやり見ていた。

あ……また胸がザワザワする……。

「世津さん?」

私はハッとしてマスターを見た。
その横には「してやったり」とニヤけている梨子ちゃん。
私はあり得ないくらいの怒りの炎を燃やした。

「マスター。ごめんなさい、一旦帰りますっ。まだ朝なので送るのはいいですからっ!」

出て行く時に、マスターが私の名前を呼んだ気がした。

⏰:07/11/25 02:09 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#477 [向日葵]
――――――――――――

今日はここまでにします(◎・ω・◎)

>>283に感想板がありますんで、良ければ感想お願いします

⏰:07/11/25 02:10 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#478 [向日葵]
家に帰ると双子で妹の世衣せい)が私を出迎えてくれた。

「お帰りせっちゃんっ。マスターのトコに行ってたんじゃなかったの?」

「ウン……。ちょっとね。ねぇ世衣。ちょっと買い物行かない?」

「行くー!あたしね、服せっちゃんと見たかったんだぁ!!」

本当は買い物なんて気分じゃない。
でもなんとかして怒りの炎を沈めたかった。

マスターが追いかけてこない。
それもイライラしてる1つなのかもしれない。

⏰:07/11/26 01:18 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#479 [向日葵]
自分で「追いかけてくんな」と言ったようなものなのに……。
矛盾してるよね……。

――――――……

買い物から帰ってきてから私はずっと部屋に閉じ込もった。

モヤモヤ考えながらベッドの上で行ったり来たりとゴロゴロする。

「ハァー……。明日どうしよう……。」

チラッと、ベッド前に置いてあるミニテーブルの上を見た。

ラッピングされた小包が1つだけコソンとある。

⏰:07/11/26 01:22 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#480 [向日葵]
私はそれを今度はジーッと見つめた。

それはマスターへのプレゼントなのだ。

明日、渡したいんだけど……今日あんな態度を取ってしまったからなぁ……。

マスターも別にあれから何も言ってこないし……。
今度こそ……嫌われちゃったのかもしれない。

「短気は損気……。」

言葉の意味がよく分かる。

でも……私はウジウジするのが人一倍大っ嫌い。

時計を見ると、もうすぐ10時。
部屋を出てお風呂に入り、隅々まで洗う。

⏰:07/11/26 01:27 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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