○ビー玉ラバーズ○
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#619 [向日葵]
階段の下の……用具室……?

そう思った時。

ガタガタガタ!

「?!」

もしかして……ケンカ?!

気づかれないように私は用具室に忍び寄り、そーっと半開きになっていたドアから中を覗いた。

「え……。」

小さく呟いたその声はきっとその2人には聞こえなかっただろう。

中には、中等部の男女。
1人はセミロングの黒髪が綺麗な女の子。

もう1人は……。

「せ……い……?」

⏰:07/12/25 00:23 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#620 [向日葵]
2人は抱き合っていた。

私は目を見開いて1歩、また1歩と後退りした。

そして走る。

また教室へと戻って来た。

他の友達とお弁当を食べていた杏ちゃんは走って来た私に驚いていた。

「加寿?どうかした?」

どうして……?
何で……。
ウウン違う。
何か理由があったに違いない。
じゃなきゃ誠が……あんな安々と女の子を抱き締める訳……。

⏰:07/12/25 00:26 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#621 [向日葵]
あぁ……分かんない……。

結局その昼休み、誠が私の教室に現れる事はなかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「はぁ……。」

私は1人教室に残っていた。誰もいない教室は意外にも寒い。少し身震いした。

早く……帰らないと……。

ガラガラガラ

「あれ?橋田(加寿の名字)?」

「あ、丹波君。」

⏰:07/12/25 00:31 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#622 [向日葵]
同じクラスでバレー部のキャプテンの丹波君は、バレーをやってるだけあって背が高く、入口を頭を低くしなければ通れないほどだった。

「どうかしたの?」

「丹波君こそ。部活は?」

「今日はミーティングだけ。んで自主練しようと思ってシューズ取りに来た。」
丹波君はかけてる深緑のフチのメガネをくいっとあげて、自分の席まで移動した。

私はそれをただ観察して、彼がドアを閉める瞬間を見送ろうとしていた。

⏰:07/12/25 00:36 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#623 [向日葵]
シューズを取った丹波君は私を見た。

「何か悩み事?」

「へ?どして?」

座ってるせいか、こちらへ向かってくる時の丹波君の背は迫力満天だった。
そして今は、長い足を組んで小さく見える椅子に座っている。場所は2、3個離れて私の前だ。

「なんかこーやっているのって、悩み事ある人が多いんじゃないかなぁーって思っただけ。」

「そんな漫画じゃないんだから。」

「でも実際悩んでる時って1人で黄昏たくない?」

⏰:07/12/25 00:41 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#624 [向日葵]
メガネ越しに、意外に柔らかな目線で私を見つめている丹波君。
背が高いせいか目つきはもっとキツク感じた。

「うん……分かるそれ。」

「で?何かあったとか?」

「……んーん。いいやっ。」

なんだか自分の気持ちを分かってくれてる人がいた事に、少しだけ心が軽くなった。

「そかっ。じゃ、帰ろうかねーぃ。」

「自主練は?」

「今日はもういいや。」

⏰:07/12/25 00:53 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#625 [向日葵]
私達は下駄箱まで一緒に行った。

「加寿姉!」

私の下駄箱の前に、誠が待っていた。
誠は立ち上がって、私の横にいた人物に目をやる。

「……。」

「あ、遅くなってゴメンね。こちらクラスメートの丹波君。ちょっと会話が弾んでてね。」

「橋田弟いたんだ。」

「あ、誠は」

「弟じゃねえよタコ。」

誠は私の手を掴むと引っ張って外へ出て行った。

⏰:07/12/25 00:57 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#626 [向日葵]
「ちょ、誠、靴靴靴!!」

私の訴えも無視して誠はズンズン進んで行った。

早歩きで少し息が上がった頃、ようやく誠は止まって私に向き直った。

その表情は、悔しさと怒りが混じった感じだった。

「何で早く来てくんなかったのさ。」

「だから喋ってたの。いいじゃない少しくらい。」

「アイツが好きなの?」

「ちっがーうっ。何言ってんの誠はぁ!」

どうして丹波君を好きにならなきゃいけないの。
しかもまともに喋ったの今日が初めてだし。

⏰:07/12/25 01:02 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#627 [向日葵]
――――――――――――

今日はここまでにします

>>283に感想板がありますんで、良ければ感想お願いします

⏰:07/12/25 01:03 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#628 [向日葵]
私の困った顔を見つめて、誠はうつ向いた。

「……よ……。」

「え?」

誠が何か呟いた。
けどその声は私の耳には届かず、聞き直した。

うつ向いてた誠はキッと私を睨んで「なんでもないっ!」と言葉を吐き捨ててまた早歩きで行ってしまった。

「もー…なんなのー……?」

―――――――……

「加寿ー。」

「何?ママ。」

⏰:07/12/26 23:05 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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