○ビー玉ラバーズ○
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#113 [向日葵]
ビー玉3*Nineteen*










ブス、デブ。
この2拍子が揃えば悲しいかな好きな人が出来てもその恋は実のらない。

周りの人はそんなにブスじゃないよと言うがどう見たって私は……

「ブス……。」

こんな顔と、体の付き合いはもうかれこれ19年経っている。

⏰:07/10/21 16:24 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#114 [向日葵]
小学校、中1くらいまでは人生楽しくやっていた。
自分がデブでブスでも気にしないかのように明るくて、クラスの中心と言っても過言ではなかった。

でも、中3の時、好きな人が絡んだイジメに会い、それ以来男の子は恐くなり、高校では仲良かった友達何人かとは微妙にズレて付き合いがなくなった。
そんなこんなで対人関係にも嫌気がさして、自分がドンドン卑屈になって行った。

もちろん、ちゃんと仲良くしてくれる友達はいたけど、それに関係なく心の中はいつもどこかダークだった。

⏰:07/10/21 16:29 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#115 [向日葵]
「いってきまーす。」

そんな私も19歳。
短大生になった。

いつもの電車。混み合う車内。うっとおしいなぁ……。

私は音楽で耳を塞ぐ。
1人の時はなるべく自分の世界にいた方が落ち着くからだ。

……にしても混みすぎ。
苦しいっつーの。
……まぁ、私の体格が邪魔してるのもあるだろうけど。

モゾ……

ん……?何か、お尻に触れてる……?

⏰:07/10/21 16:33 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#116 [向日葵]
それに肯定するように、またモゾっと動いた。

えーマジッすかぁー……痴漢とか痴漢する人もっと人選べよー。なして私かぁぁ……。

意外にも、こういう時に何故か冷静になってしまうのが私で、とりあえず体を傾けようとするが、動かないのがオチである。

もしここで「痴漢です!」とか言ってもどうせデブの戯言と取る人が多いかもしれないなぁ。
とりあえずもうすぐ次の駅だし、手で避けながら待つか。そうすれば諦めてくれるだろう。

その時だった。

「おいオッサン。何してんだよ。」

⏰:07/10/21 16:39 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#117 [向日葵]
「?」

男の子の声……?

電車の速度は弱まり、駅に着いた。
すると私は最寄りの駅でもないのに、手を引っ張られて無理矢理降ろされた。

思わず私の乙女思考が妄想へと繋がる。

何故かと言えばその引っ張った男の子はタイプの顔だてた。

……いやそんな場合じゃなくて。

男の子は痴漢であろうおてさんを駅員に渡して私を振り返った。

⏰:07/10/21 16:44 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#118 [向日葵]
男の子と目が合う。

妄想を押し止めて現実的な事を考えた。

絶対「なんだよこんなデブスかよー!絶対可愛い女の子だと思ったのに助けて損したじゃねぇかよー!」とか思っているに違いない。

はぁ……なんとせちがらい世の中だよ。
性格いいとは言えないけど人は中身だよ君達。

と頭の中で┐(´〜`;)┌ ←この絵文字を描いた。

「ねぇ。大丈夫なの?」

「へ?」

⏰:07/10/21 16:48 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#119 [向日葵]
「いやだから、痴漢にあったからショックじゃないの?」

ショック……。
あぁ。か弱い人ならここで泣いたりするって?
残念ながら私は痴漢に同情しちゃうよ。何故私を狙ったかと。

「あー……大丈夫です。」

「は?!アンタそれでも女?」

「まぁ……生物学上は……。」

「助けるんじゃなかった……。」

あーすいませんねぇ。こんな奴で。

⏰:07/10/21 16:52 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#120 [向日葵]
私は男の子にとりあえずもう一度お礼を言ってからホームに並んで、私は次の電車を待つ事にした。

早く行かねば学校に遅れちまうよ。

あぁそれにしても貴重な体験したなぁ。男の子に助けてもらえるなんて夢のまた夢だよ。

そこで私の妄想モードに少しスイッチが入る。

もしかして……漫画でよくある、これが運命みたいな……っ?!…………ウン無いな!!

ボケツッコミを1人で終え、私は来た電車に乗った。

あれ。そういえば男の子どうしたんだろう。
私に呆れてどっか行っちゃったかね。

⏰:07/10/21 16:58 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#121 [向日葵]
**********************

「おはようチロル!」

申し遅れましたが私は五十嵐千広(いがらしちひろ)。あだ名は何故か中学の頃からチロルなのだ。
そんな可愛いあだ名の顔じゃないんだけどねぇ……。

「おはよう暁子(きょうこ)ちゃん。」

暁子ちゃんは私と同じ美術学科で、とてもいい子だ。こんな私と仲良くしてくれてすごく嬉しい。

「聞いてよ暁子ちゃん。あたくし今朝痴漢に会っちまいましたよ。」

「え?!大丈夫?!」

「なんか素敵なお兄さんが助けてくれたよ〜。いやぁ好青年でねー。」

⏰:07/10/21 17:05 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#122 [向日葵]
私はまるで年とったおばはんみたいな喋り方をした。

私が可愛いかったり積極的だったらお兄さんの名前とか聞いて恋に発展するんだろうなぁとしみじみ思う。

はぁ……私はあと何年こんな思いをしなくてはならないのだろうかねぇ……。

「チロル……もしかしてそな人に惚れたとか?」

「あーないない。それ以前に向こうが私をお断りだよ。」

いかにも気のない素振りだが、少しもう一度会えないかと思う自分に少し呆れた。

アンタそんな身分の奴じゃないだろうっちゅーのに。

⏰:07/10/21 17:09 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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