○ビー玉ラバーズ○
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#163 [向日葵]
窓を見ると、辛そうな私が映っていた。
まるで自分は悲劇のヒロインかもしれない……。
でもそれにしてはあまりにも
「ブサイクすぎ……。」
私は油絵の道具全てを片付けて、教室から出ていった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
帰ったらお風呂に入ろう。それも長風呂。
学校の門に向かいながら私は考えていた。
お風呂は私のストレス発散場所。
うだうだ考えてるのを汗と共に洗い流してくれる。
:07/10/27 00:24
:SO903i
:☆☆☆
#164 [向日葵]
そして寝ながら暗めの失恋ソングチックな歌でも聞こうかね。
と苦笑いしながらイヤホンに手をかけた。
「千広!」
「……?」
暗くて姿が見えない。
僅かにある外灯の下に名前を呼んだ人が一歩踏み出すと、その姿は明らかになった。
「さ……くら、い君……。」
桜井君は私を見るとニコッて笑って寄って来た。
駄目……私に近づいちゃいけない。
:07/10/27 00:28
:SO903i
:☆☆☆
#165 [向日葵]
「たまたまこっち方面に用事あってさ、千広の友達?らしき人が千広はまだ残ってるっつーから。待ってたんだ。」
「そんな事しないで!」
私が急に叫んだので桜井君は驚いていた。
「私は……こんなのだから……桜井君みたいな人は近づいちゃいけない。……帰るなら1人で帰った方がいいと思うよ。」
そう言って、私は桜井君の隣を過ぎた。
「え?ちょ、何。どーゆー事っ?」
私の横につきながら桜井君は私に話しかける。
ひたすら無視して、坂道を下って行った。
:07/10/27 00:33
:SO903i
:☆☆☆
#166 [向日葵]
駅に続く階段に差し掛かった時、行く手を桜井君に遮られた。
「ね、待ってってばっ。どうかしたの?!俺なんかした?!」
「……何で私に構うの?良いことなんかないよ?」
私に構ったら、それだけ桜井君の株が下がってしまうのだから。
「桜井君のお友達っぽい人達も心配してたよ。私に近づいちゃうから、桜井君はどんどん人気なくなっちゃうんだよ?」
「ねぇ何の話それ?」
「とにかく。桜井君だって初めて喋った時言ったじゃない。「助けるんじゃなかった。」つまり私がデブでブスだから損したって思ったんでしょ?ならもう構ってくれなくていいから……。」
:07/10/27 00:38
:SO903i
:☆☆☆
#167 [向日葵]
私は桜井君を避けて階段を降りようとした。
グイッ!
私の太い腕を桜井君は掴んだ。
「違う!……っあぁもう!こんなつもりじゃなかったのに!」
私は眉を寄せて桜井君を見ながら腕を離させた。
そして桜井君が言葉を出すのを待った。
「あれは…っその、シナリオと違うからつい漏れちゃった言葉であって……っ。」
「シナリオ?」
:07/10/27 00:42
:SO903i
:☆☆☆
#168 [向日葵]
桜井君の顔が苦しんでるように見えた。
一体何が言いたいんだろうと私は黙って静かに見つめた。
あ、夜だと暗いからよく顔が見れるや。
ぼんやり考えてると、桜井君が口を開いた。
「単刀直入に言うよ。俺は千広が好きだ。」
「……?!」
私は小さい目を目一杯開いた。
好き?私を…………っ?!
「電車で何回も見かける度に少しずつ気になっていったんだ。痴漢の時は、やっと話せるってめちゃくちゃ嬉しかったんだ!」
:07/10/27 00:46
:SO903i
:☆☆☆
#169 [向日葵]
私は人生初告白に頭が真っ白になって何度も瞬きをした。
初めて絶句と言う意味をしる。
「傷ついた千広を慰めようと思ったのに、千広は全然大丈夫そうだったから俺の予定は全部狂った訳!だからつい出た言葉がそれなの!分かった?!」
私は漫画で言う口から可愛いらしい魂が抜けていく状態で固まっていた。
こんな簡単に事が進んでいいのかと頭がぐるぐるし始めた。
「嘘だ……。」
やっと言葉が出せた。
「私みたいなの好きになるなんて……絶対信じないよ……っ。」
:07/10/27 00:51
:SO903i
:☆☆☆
#170 [向日葵]
私は180゚回転して階段を早めに降り始めた。
「だったら!」
何段か下りた時、桜井君が叫んだ。
周りが静かなので声がよく通り、大きなその声に立ち止まった私はゆっくりと振り返った。
「信じるまで追いかけてやるよ。」
階段をゆっくり下りながら桜井君はそう言った。
私のいる段まで来ると立ち止まって、ニヤッと笑った。
「覚悟してろよ。」
:07/10/27 00:55
:SO903i
:☆☆☆
#171 [向日葵]
その言葉に、私は早くも信じそうになりそうだった。
一番欲しい物が手に入らなかった19年間。
19歳のある日を境に、私の人生が少し変わろうとしていた……。
:07/10/27 00:57
:SO903i
:☆☆☆
#172 [向日葵]
ビー玉4*幼い僕達*
「私引越しするんだ。」
暑い暑い夏の日に、幼なじみの灯(あかり)が、買ったアイスキャンディソーダ味を食べながら呟いた。
当時小学生だった僕達はお互い仲良く、学校から帰ってくると公園でよくこうしたものだ。
:07/10/27 01:02
:SO903i
:☆☆☆
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