○ビー玉ラバーズ○
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#221 [向日葵]
あ、もしかして誠?!
と後ろを向いた。
それが大きな間違いだった。
後ろには全く知らない男の人。深く帽子を被って暗くて目元は見えにくいが、口元が見える。
そしてその口元が、ニヤァ……と歪んだ。
「……ひっ!!」
背筋を駆け抜ける悪寒。
そして凍りついてしまった足。
男の人はニヤニヤしながら私に寄ってくる。
:07/10/31 01:45
:SO903i
:☆☆☆
#222 [向日葵]
「怖がらなくていいんだよ?これから楽しいことするんだからねぇ……?」
「ィ……イヤ……っ。」
痴漢らしきその人は動けない私を無理矢理引っ張ってどこかへ連れて行こうとした。
「ヤダ……ッ!!」
助けて……っ。
誠……っ!!
ガスッ
「グッ!!」
「!」
:07/10/31 18:50
:SO903i
:☆☆☆
#223 [向日葵]
急に痴漢は頭を押さえながらよたよたと走って行った。
何が起こったかいま一つ分からなかった私は呆然とへたっていた。
そして目の前の人物に気づく。
「加寿姉!大丈夫か?!」
「せ……っ。」
誠だ。
誠が助けてくれたんだ……。
「どーしてここ……に。」
「下駄箱にいるって言ったのに加寿姉が……ってか何で先に帰ってんだよ!俺痴漢出るっつったじゃんよ!!」
:07/10/31 18:53
:SO903i
:☆☆☆
#224 [向日葵]
私はビクッと体を震わした。
「ゴ……ゴメン……。」
「ハァ……いいよ。さ、帰ろ。」
誠が手を差し出してくれたので、私はその手を握り、立とうとしたら、その前に涙が出てしまった。
「怖かっ……。」
助かった安心感から涙がポロポロ流れる。
早く泣き止まないと誠が困ってしまうのに。
でも誠は予想と違って私の前に座ると、頭を撫でてくれた。
:07/10/31 18:57
:SO903i
:☆☆☆
#225 [向日葵]
「よしよし。怒鳴ってゴメンナ。怖かったな……。」
どちらが年上か分からない。でも今はその撫でてくれる手に、ただただ救われた。
ねぇ誠……。
私分かったよ。
私は……誠が……。
:07/10/31 18:59
:SO903i
:☆☆☆
#226 [向日葵]
――――

――――
中途半端な終わり方してしまいましたが「弟」終わりです


一旦キリますんで感想良ければこちらに下さい

>>22に感想板があります

:07/10/31 19:05
:SO903i
:☆☆☆
#227 [向日葵]
ビー玉6*ありがとう*
今朝……すごい事が分かった。
なのに私はこんなにも冷静。
まだまだ熱い夏休みのある日。私の彼氏が、18と言う若さで死んだ……。
私は今相馬家と彼の名字がかかれた看板の前にいた。
:07/10/31 21:53
:SO903i
:☆☆☆
#228 [向日葵]
「薫(かおる)?行かないの?」
友達の実砂(みさ)が私に話しかけた。
私は空を見上げた。
だって……死に方があまりにも過ぎるんだもの……。
私、彼は相馬伊月(そうまいつき)は、かなりの女好きだった。
同学年の女子といつも楽しそうにつるむのを見る度、いつ浮気するのかと気が気で無かった。
そんな彼だけど、意外に浮気はしなかった。
口癖は「薫以外はどうでもいいんだから。」だった。
:07/10/31 21:58
:SO903i
:☆☆☆
#229 [向日葵]
それを信用したのが馬鹿だったのか、彼は浮気の最中に死んだらしい。
噂によれば、デート中に車が浮気相手の女に突っ込むのを助けたと言う正に英雄のように死んでいった。
「実砂。私は行くべき……?」
「……うん。行こうよ。」
私は頷いて足を進めて行った。
葬式場にはたくさんの人がいた。
私は周りの人に頭を下げながら奥へと進んで行った。
そして奥へ入った途端……
「ごめんなさい……!!あたしのせいです!!」
:07/10/31 22:02
:SO903i
:☆☆☆
#230 [向日葵]
見ると伊月が寝ている……いや、横たわっている布団に女の子がうずくまって、泣いていた。
「貴方のせいじゃないですよ……大切な人を守れたんならあの子も本望よ……。」
女の子を慰めるように、伊月と思われるお母さんはそう言った。
本命がここにいるとも知らず……。
いや、本命はあちらかもしれない。
私はいつからか浮気相手になっていたのかもしれない……。
「実砂……。私帰るよ。」
「え……薫……っ。」
:07/10/31 22:13
:SO903i
:☆☆☆
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