○ビー玉ラバーズ○
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#261 [向日葵]
その風がなんだか優しく感じて、突然胸がいっぱいになって、堪えきれずに涙が頬を流れていった。
「薫……。」
夏休み。
私は人を愛していました。
この先も愛する事を忘れず、伊月の分まで生きて行く事を誓います……。
ありがとう……。
伊月……。
:07/11/02 15:06
:SO903i
:☆☆☆
#262 [向日葵]
ビー玉7*温かい雪*
ウチの学校は雪がよく降る地域にあって、冬になればそれはそれは沢山の雪が辺りを覆い尽くしていた。
そんな俺の学校には、最近こんな事を皆で言い合う。
“雪女を怒らすな吹雪になるぞ”
:07/11/02 15:10
:SO903i
:☆☆☆
#263 [向日葵]
かと言って、本当に雪女がこの学校にいる訳じゃない。
雪女とはあだ名のようで本名。
呼ばれているのは、先日転校してきた橘 雪女(たちばなゆきめ)の事である。
――――――……
「うっす燈立!」
「おいーっす!今日もクソさみぃーなぁ!」
俺の名前は日下 燈立(くさかひりゅう)。ついこの間17歳になりました!イッエーイ!!
寒いながらも俺は雪が大好きだ。雪合戦とかかまくらとか作っててワクワクするしっ!
:07/11/02 15:20
:SO903i
:☆☆☆
#264 [向日葵]
「放課後雪合戦する奴手ぇあっげて――!」
と勢いよく手を上げた時だった。
バシッ!
何かに当たってしまった。「ん?」と思っていると、手を上げようとしていた奴らが一気に青ざめた。
「痛い……。」
静かに非難の声が聞こえたので、俺は右を見た。
そこに立っていたのは、紛れもなくあの橘雪女だった。
橘は当たったであろう自分の腕を、白くて細い指先でさすっていた。
:07/11/02 15:25
:SO903i
:☆☆☆
#265 [向日葵]
男友達は俺をささーっと連れ戻した。
「アハハハ!ゴメンネ橘さん!」
「コイツにはよーっく注意しとくから!」
橘は切長の目で俺達を見ると、興味が無くなったみたいに突然ふいって自分の席まで歩いていってしまった。
「ふー……アイツ気味わりぃよなぁ……。」
「また今日も吹雪になるとこだったぜぇ……。」
「……そっかなぁ……。」
俺は別に橘の事を気味悪いとか、怒らせたら吹雪になるとか、気にしていなかった。
:07/11/02 15:30
:SO903i
:☆☆☆
#266 [向日葵]
「燈立は呑気だからな……。でもマジヒヤヒヤするから少しは気をつけれぇ。」
「あーハイハイ。」
俺は橘を見た。
存在感があるようで無い彼女は、もともと髪の毛の色素が薄いらしく、茶色と言うよりも少しグレーが混ざっている。
そして腰ぐらいまである長い髪は綺麗なサラサラストレートだ。
小柄で儚げ。
だから余計に“雪女”扱いされるんだろうな……。
俺はそれに、哀れみさを感じた。
:07/11/02 15:33
:SO903i
:☆☆☆
#267 [向日葵]
―――――

―――――
キリます
>>22に感想板がありますんで、良ければ感想お願いします

:07/11/02 15:36
:SO903i
:☆☆☆
#268 [向日葵]
―――――……
「やっべー!カバンー!」
雪合戦をしていたのはいいものの、カバンを持って来るのを忘れていて3階の教室まで戻るハメになってしまった。
外も暗くなってきたし、早く帰んないと母ちゃんが恐い……。
この前も9時とかに帰ったらゲンコツくらったもんなぁ……。多分母ちゃんのゲンコツが世界一痛ぇよ……。
「ん……?」
教室近くまで来ると、まだ電気がついていた。
:07/11/03 14:59
:SO903i
:☆☆☆
#269 [向日葵]
誰かいるのか……?
戸を開けると、窓側に誰か寝ていた。
あの姿は……。
そろーっと近づくと、気づいた。
橘雪女だ。
これだけ近くで見るのは初めてだ。
見れば見るほど
「綺麗だなー……橘って……。」
まつ毛長いなぁー。
肌も透き通りそうなぐらい綺麗……。
ほっぺ柔らかそうだなぁ。
ぼんやり思いながら指先でそっと顔に触れた。
:07/11/03 15:08
:SO903i
:☆☆☆
#270 [向日葵]
パチッ
「おわぁっ!」
いきなり橘が目を開けたので、驚いた俺は思いっきり飛び退いた。
橘はまだ眠いのか目をショボショボさせながら手で擦っている。
「ゴメン!別に俺、何もしてないからね!」
「別に何とも思ってないわよ。」
そう言いながら橘は帰る支度をしている。
橘の雰囲気に似てる少し水色が入った白いマフラーを巻くと、カバンを持って席を立った。
:07/11/03 15:13
:SO903i
:☆☆☆
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