○ビー玉ラバーズ○
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#335 [向日葵]
……っ。よし!!
「お兄」
「碧!」
名前を呼ばれたと同時に私は後ろに腕を引かれた。
誰かと思って振り向くと、そこには長田がいた。
「何?」
自分の声が冷たいのが分かる。
目も絶対据わってる。
「ゴメン!気づかなくて!お前がそんなに俺の事思ってたなんて!」
え?どうやったら放しがそんな方向に行くの……?
訳が分からず私はポカンとしてしまった。
:07/11/10 17:23
:SO903i
:☆☆☆
#336 [向日葵]
「お前、俺の気を引く為にワザと冷たくしてたんだろ?今日だって、俺がいるの知ってて告白するとか言ってたんだよな?」
……。……はぁ?
何を勘違いしてんだこの馬鹿男。
浮気した分際でよくそんな思考が働くよな。
「そんな気一切ないから。離してくんない?」
「んな照れんなってーっ!」
長田は嬉しそうに私に抱きついた。
私は逆に殴りたくて仕方なかったけど、腕ごと抱き締められてるせいで自慢のパンチが打てない。
:07/11/10 17:27
:SO903i
:☆☆☆
#337 [向日葵]
「馬鹿っ……ちょ、離して!」
こんなトコ、お兄さんに見られたら……っ!
そう思い、お兄さんの方に向くと。
「……っ!!」
抱き合ってる私達を不謹慎だと見る人達に混じって、驚いた顔をしているお兄さんがいた。
違う!違うのお兄さん!!
私こんな奴、好きじゃないよ……っ!
「これからは大切にするからな。」
と強制的に長田の方に顔を向けられ、その瞬間長田の唇が重なった。
:07/11/10 17:31
:SO903i
:☆☆☆
#338 [向日葵]
「っ!!」
長田がキスに夢中になって、腕の力が少し緩るまった時、思いきり押し退けてグーをお見舞いした。
急な事にしりもちをつく長田。
反撃してやりたいのに、涙が先に出てしまった。
「最低……っ!!」
お兄さんの前で、よくも……よくも……っ!
ゴォォォン!!
「へ?」
えらい音にびっくりして、悔しさでギュッと閉じた目を開けると、お兄さんがギターで長田の頭を殴っていた。
:07/11/10 17:36
:SO903i
:☆☆☆
#339 [向日葵]
「いけないなぁ。女の子を泣かしちゃあ。しかも俺の常連さんじゃない。」
いつもみたいに、にこにこ笑ってるお兄さん。
でも目が笑ってない。どうやら怒ってるみたいだ。
「お兄さ……ギター……!」
お兄さんは私の方を向くと「へーき。」と言う風に頭をポンポンとしてくれた。
「お前……なんだよ!」
長田がキレて、お兄さんに掴みかかった。
私が止めに入ろうとすると、少し手を上げてお兄さんが私を止めた。
:07/11/10 17:40
:SO903i
:☆☆☆
#340 [向日葵]
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キリます
>>283に感想板がありますんで良ければお願いします

:07/11/10 17:42
:SO903i
:☆☆☆
#341 [向日葵]
お兄さんは相変わらず笑っている。
そして掴まれた長田の手を力強く掴んだ。
「ただのしがないストリートミュージシャンだよ。でもね、そんな俺でもこんな事は許せないんでね……っ。」
最後の言葉らへんで手をギュウッと握ると、長田は「痛い痛い痛い!」と騒いだ。
「さ、行こうか碧ちゃん。」
「え、あ、え、ハイ……。」
:07/11/10 23:43
:SO903i
:☆☆☆
#342 [向日葵]
片手にはギター。もう片方は長田の手を投げるように捨てて優しく私の手を包んだ。
「オイ碧!」
私は立ち止まって振り向いた。
「だから言ったでしょ?彼女と幸せにって。」
私はそれでまた歩き出した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ゴメンネ。早く止めてあげれば良かった。」
公園のベンチに座って、お兄さんがジュースを買ってくれたので、それを一緒に飲んでた。
:07/11/10 23:50
:SO903i
:☆☆☆
#343 [向日葵]
「別に大丈夫。あんなの回数にはいれてやらんから。……それより、私の方がゴメン……。」
私は傷ついたギターを見た。弾けない事はないだろうけど、もし変な音しか出なくなってたらどうしよう……。
そんな私を見て、お兄さんは頭を撫でる。
「大丈夫。ギターが壊れても俺には」
と言って喉を指差した。
「があるからね。」
優しい言葉をくれるお兄さんにホッとして、私は微笑んだ。
:07/11/10 23:54
:SO903i
:☆☆☆
#344 [向日葵]
「私、お兄さんの声好きだよ!歌も!」
お兄さんはパチパチ瞬きしてから何か残念そうにハァーとため息をついた。
「好きなのはそれだけ?」
「へ?」
言ってる意味が数秒後に分かって、首から赤くなっていく。
「ミュージシャン向いてるって言ってくれたのは碧ちゃんだけだよ。他は皆駄目の一言。だから俺、嬉しかったよ。」
と言ってお兄さんはギターを持った。
ジャーンと鳴らすと、なんとか綺麗な音を奏でていた。
:07/11/10 23:57
:SO903i
:☆☆☆
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