○ビー玉ラバーズ○
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#500 [向日葵]
というか、セツナは学校には行ってない。
セツナはセツナで、あちらの世界で忙しいらしく、私達はほとんどがすれ違い状態だった。

ところが、私が夏休みと言う理由から、セツナも仕事を放棄して私にべったり……と言うことらしい。
しかし、私がそれどころしゃなかったって事で……。

「仕方ないじゃないですか。ラフィーユにはお料理やら何やら手伝ってもらってるんですから。たまには私がしないと。」

と言いながら洗濯物を干していると、「チッ」と聞こえよがしに聞こえた。

⏰:07/11/26 02:53 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#501 [向日葵]
「舌打ちしてイライラしてるリアクション見せても急ぎませんからね。」

「イライラさせて後でヒドイ事になるのはお前だからな蜜。」

それを思うと多少急ぎたくなるけど……。
でも私も忙しいんだいっ!

反抗心を持ちながら、後の事を聞かされた私はどこか焦りながら洗濯を干し終えた。

「フー……。オッケーオッケー。」

と思ったら。

「うわぁぁ!」

⏰:07/11/26 02:56 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#502 [向日葵]
急にセツナが私を抱き上げて家へ連れて行った。

無言でソファーに降ろして、履いていた庭用スリッパを脱がされた。

あぁ……ヒドイ事されるのね……。

「さて蜜……。償いはしてもらえるだろうなぁ?」

私は黙って肯定も否定もしなかった。

どうにかしてこの場を切り抜けようと頭を働かす。……けど、思考の回転よりまセツナの手が私の顔を包む方が早かった。

「私だって、いつまでもセツナの思い通りだとか思わないで下さいっ。」

⏰:07/11/26 03:01 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#503 [向日葵]
――――――――――――

今日はここまでにします(◎・ω・◎)

>>283に感想板がありますんで、良ければ感想お願いします

⏰:07/11/26 03:02 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#504 [向日葵]
「蜜は強がりだからな。俺がくちづけ1つすればいい子になるだろう。」

「私いい子だから必要ありませーん。」

ベーッと舌を出すと流石のセツナも頭にカチンと来たらしい。
目を細めて目元をピクッとさせた。

その瞬間……

「ん……っ!」

唇が重なる。
顔を掴まれてるせいで逃れることすら許されない。

私の思考は段々真っ白になっていく。
気温が手伝って私の体温が上がっていく。

⏰:07/11/26 23:57 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#505 [向日葵]
少しだけ口からクチュッといやらしい音がしたかと思うと、セツナの唇は離れた。
息が上がってる私に対して、セツナは余裕しゃくしゃくだ。

「この……スケベ蝶々……っ!」

「そのスケベ蝶々とやらを好きなのはお前だろ。」

勝ったと言わんばかりに笑い、私を見下ろす。
それが何だか気に入らない……。
……よし。

私はまだフラつく足を叱咤しながら立ち上がり、階段へと行った。

⏰:07/11/27 00:01 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#506 [向日葵]
後ろから私の足取りを面白おかしく思いながら、セツナはついてくる。

階段を上がり、自分の部屋に入る。
と、その前に……

「セツナ。ここから先、立ち入り禁止ですから。」

「は?何を言ってるんだ。」

「ラフィーユ達が帰ってくるまで私は課題の残りやってしまいますから。」

「また課題か?!お前俺を暇で仕方なくして殺す気か?!」

そんな事で死んだ人は見た事ありません。

⏰:07/11/27 00:05 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#507 [向日葵]
私はそんな不満タラタラのセツナをギロリと睨み、もう一言。

「早く課題が終わればそれだけセツナと遊べるんですよ?なら我慢です!忍耐って言うのがセツナには足りないです。」

そう言ってからバタンと扉を閉めた。

私勝利ぃぃっ!!

と高く拳を上げた。

「納得出来んっ!」

セツナ再び登場。
まだ扉前にいた私はセツナのせいで思いきり後頭部を打った。

⏰:07/11/27 00:09 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#508 [向日葵]
「今遊んでも別にかまわんだろ!なのに何で俺ばかり我慢しなきゃならないんだ!」

「とりあえず頭ぶつけた事謝って下さい。」

そんな私の非難の声も聞かず、セツナは私のベッドにボスッと寝転がった。
長い足を組み、無言でも分かるこの圧迫感……。

「私が納得するまでここに居座ろうたってそうはいきませんよ。」

セツナをじとっと睨みながら言った。
セツナは涼しげな顔で目を瞑っている。

どうやら動く気がないらしい……。

⏰:07/11/27 00:14 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#509 [向日葵]
――――――――――――

今日はここまでにします

>>283に感想板がありますんで、良ければ感想お願いします

⏰:07/11/27 00:15 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#510 [向日葵]
そういえば……説明するの忘れてましたね。
初めて私達を見る方は、さっきから「あちらの世界」やら、「飛んでいった」だ、「エロ蝶々」だと言っても何がなんだか分からないでしょう。

簡単にご説明しますっ。
あまりにファンタジックなので「何が何だか」と思うかもですが、頑張ってついて来てください!

ここに寝ているセツナという人物。
実は黒蝶族という自然界ではほぼ頂点に近い存在の方なんです。

……はい!そこで最早「はい?」とか思わないで下さい!私だって最初は信じられなかったんですから!!

⏰:07/11/27 22:11 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#511 [向日葵]
と言うわけで話を続けます。

彼等には伝説の存在、「蜜乙女」と言う人がいます。
なんでもその人は黒蝶族の運命の人らしいのですが、現れるのはとても稀な存在らしいです。

そこで私とセツナの関係に結びつくのです。

早い話が私がその「蜜乙女」だったんです。

最初、私はそんな義務的関係は断固として受け付けませんでしたが……。
セツナは「蜜乙女」としてではなくちゃんと「私」として見てくれてるんです。

⏰:07/11/27 22:16 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#512 [向日葵]
そんなセツナの真っ直ぐな想いに惹かれた私は……今じゃこんな関係で……。

家に住んでいるのを説明するのはまた長引いてしまうので……本編を読んで下さると嬉しいです。(宣伝?)

と言う事で、特別編の話に戻りますっ。




一向に動く気配がないセツナを見かねて、セツナの両手を引っ張ってみる。

「出て…って…くだ…さい…よっっ!」

「いーやーだーねっ!」

⏰:07/11/27 22:20 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#513 [向日葵]
「課題が済まないでしょ!私を留年さす気ですか!」

すると少しずつ引きずられているセツナは、不満そうに顔を歪めると、さっと私の手を払い、起き上がった。

一際長い指でパチンと鳴らすと、急に風が吹いてきた。

「あ!風さん達!」


風さんとは、セツナの下僕の妖精さんで、ほんの2センチ程しかないんです。

セツナはなにやら風さんにこしょこしょ話。
この時、無理矢理にでも聞いておけば良かった……。

⏰:07/11/27 22:25 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#514 [向日葵]
私が黙って見ていると、風さん達は私の机に移動。

すると……

ビュオォォォォ!!!!

急な突風に、部屋の中があれる。
目も開けれない状態の中、私は見てしまった。

空気抜けの為に開けておいた窓から、課題専用の紙が飛ばされてしまうのを。

「!!……っちょ、待ってぇ!!」

叫ぶ頃には、風さん達と一緒に、紙はどこかへ飛んでいってしまった。

唖然と窓の外を見る。

⏰:07/11/27 22:29 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#515 [向日葵]
しばらくそうしてから、沸々と胸の中で何かが煮えてきた。

振り向くと、腕を組んで「上出来」と言わんばかりにセツナは頷いていた。

「セェーツゥーナァー……。」

自分でも驚く程の低い声。
でもどんなに凄味をかけてもセツナの顔はケロリとしている。

私はそんなセツナにさらに怒りを覚えた。

「何してんですか!いくら何でもやっていい事と悪い事があるんですよ?!」

⏰:07/11/27 22:33 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#516 [向日葵]
――――――――――――

一旦キリます(◎・ω・◎)


>>283に感想板がありますんで、良ければ感想お願いします

⏰:07/11/27 22:34 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#517 [向日葵]
「言っただろ。ヒドイ事するって。」

イラーッ!として歯ぎしりした私は息を深く吸って半ば叫ぶようにセツナに言った。

「大っっ嫌い!!」

―――――――……

ここで冒頭に戻る訳でございます。
長い前フリすいません。

私は家を出て、紙が飛んでいったと思われる方へ探しに行ってる最中です。

唸るような暑さにぐったりしていますが、そうもいかない。学生にとって単位は命です!

⏰:07/11/28 00:16 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#518 [向日葵]
今回はセツナから謝ってくるまで絶対に許さない!
いくらあの魅力満点の何も考えられないくちづけで説得しようったってそうはいかないんだから……っ!

「ってか……。」

どこまで飛んで行っちゃったのよーぅ……。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ウィー!ただいまーっとぁ!」

オウマとラフィーユが帰って来た。
だが、いつも「おかえりなさい」と向かえる蜜がいない。
いるのはソファーにブスーッとしたセツナだけ。

⏰:07/11/28 00:20 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#519 [向日葵]
「セツナ。蜜、どこいる。」

ラフィーユがセツナに話かける。
が、セツナは「ヘッ!」と言ってそっぽを向く。

「あんな奴もう知らんっ。最近毎日“課題課題”とうるさくて敵わん!」

「なんだケンカかよー。セツナも少しは蜜の事考えてやれよなぁ。」

セツナはオウマをギンッと睨み、目をつり上げる。
その様子に肩をすくめて少し呆れるオウマ。

「セツナ。夏、危険。」

「なんでだ?」

「暑い。水分不足する。日射し、強い。」

⏰:07/11/28 00:25 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#520 [向日葵]
「知るかよ。」

セツナの態度に、ラフィーユがムカッと来たらしく、セツナの前までくると、座っているソファーを思いきり蹴った。

細く長い足からは考えられないほどの脚力はまさしく人外特有のもの。
セツナの座っているソファーはグラグラと揺れた。
まるで大きなロッキングチェアーだ。

「お前……何をするんだ!」

「セツナの態度、良くない。改めるべき。」

「お前誰に物を言ってやがる……。」

⏰:07/11/28 00:29 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#521 [向日葵]
ラフィーユはその言葉の意味を理解しつつも痛くもかゆくもないと言う風に涼しげな、だけど厳しい顔でセツナを睨む。

一方のセツナも、自分を馬鹿にされたような扱いを受け、イライラした目つきでラフィーユを睨む。

そんな2人の間から、オウマがおずおずとセツナに話しかける。

「あのさセツナ。なんでセツナがイライラしてるか蜜は知ってるのか?」

「知ってるだろ。それぐらい。」

ぶっきらぼうに言い捨てて、ソファーに深く座る。

⏰:07/11/28 00:36 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#522 [向日葵]
――――――――――――

今日はここまでにします

>>283に感想板がありますんで、良ければ感想お願いします

⏰:07/11/28 00:37 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#523 [向日葵]
「前にも言ったけどさ、蜜は口でちゃんと伝えなきゃ嫌だと思うぞ?」

セツナは肩をピクッと動かせた。

ずっと黙ってセツナを睨みつけていたラフィーユも口を開く。

「お互い好き、だからと言って、何も言わない。それ一番いけない。」

「そーそー。何も言わず全て分かれだなんて、ちょっと強引だと思うぞ。」

セツナはハァー……っと深くため息をついて目を閉じた。
そして暫くして……

「蜜を探してくる……。」

⏰:07/12/02 11:48 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#524 [向日葵]
その言葉に、オウマとラフィーユは微笑んだ。

「俺達も手伝おうか?」

「いや、そんな遠くには行ってないだろうし。飛ぶ必要もないだろうから。俺だけで行く。」

そう言って立ち上がり、玄関へ向かった。

――――――……

「あっ……つい……。」

もうどれくらい歩いた……?

滝のように汗を流しながら、紙を探し回る。

そんな事をしなくてもコピーを取らせてもらえば……と最初考えた。

⏰:07/12/02 11:53 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#525 [向日葵]
でも、ラフィーユもオウマ君もいつの間にかパッパと終らしてる為コピーは不可。他の友達で地元の人がいない為これも不可。

……となれば

歩くしかないと言う訳だ。

少し認めるのであれば、意地が入ってるのは認める。
見つけて見返してやりたい。
もちろん誰かと言えばこんな事をした張本人だ。

「……っ?」

突然、めまいがした。

原因はなんとなく分かる。長時間に太陽に当たりすぎた。

⏰:07/12/02 11:57 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#526 [向日葵]
もう1時間くらいは歩いてるかな。
どこか日陰……。

と言っても、周りには家ばかり。
ちょっと休めそうな公園が見当たらない。

まだそんなフラフラになってる訳でもないし、探してみよう。

だけど歩く内に、めまいの回数が増えてきた。
本能的にヤバイと感じる。

「……あ……。」

バス停のベンチを発見。
近くの木が木陰になってる。

⏰:07/12/02 12:02 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#527 [向日葵]
「ふー……。」

助かった……けど休憩したらすぐに探しにいかなきゃ。
夏だから日が長いとは言え夕暮れになる前には見つけたい。

そう思うのに体が重い……。

少しでも早く疲れがとれるようにと目を閉じたけれど、目を閉じても頭がくらくらしてるような気がした。

早く……立たなきゃ……。

――――――――……

ふと意識が戻る。
まだ目は閉じたままだ。
世界が暗い。
でも瞼ごしに分かる太陽の光。

⏰:07/12/02 12:07 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#528 [向日葵]
そよそよと風が吹いている。とても心地よい。

私寝ちゃったのか……。
……ん……?

ぼやける頭の中で、気がついた。
誰かが私を抱き上げていると。

うっすら目を開けた。

顔の近くには、逆光で見えにくいあの綺麗な顔があった。

「セツ……ナ……?」

セツナは私に顔を向けると、優しく微笑んでくれた。

「心配するな。眠っておけ。」

⏰:07/12/02 12:13 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#529 [向日葵]
「はい……。」

気だるさがまだ抜けない私は素直に言う事を聞いて目を瞑った。

そして意識はまた闇の中へ……。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ヒヤリとした物が頭に乗った気がした。

あ……アレは夢だったのかな?
セツナが私を運んでくれていたんだけど……。

でもさっきのような眩しさは感じない。
それはやっぱりまだ木陰にいるから?

⏰:07/12/02 12:17 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#530 [向日葵]
「セツナー蜜大丈夫かー?」

オウマ君?

「多分日射病だろう。ゆっくり休ませる。」

ガチャ

「セツナ。あった。ここ置いておく。オウマ、行くぞ。」

トタトタ……パタン……。

音しか聞こえない。
でも分かる。

アレは夢じゃなく現実だったんだ。
私は今きっと、自分の部屋にいる。

⏰:07/12/02 12:21 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#531 [向日葵]
そう思ってると、さらって頭を撫でられた。

それを合図に、私は目をゆっくり開く。

「あ……。目、覚めたか?気分はどうだ?」

少し横を見ると、側にはセツナがいた。

「私……。」

「とりあえず水だ。飲んどけ。」

セツナは手をかして私を起こすと、ガラスのコップに入った水を渡してくれた。

無意識ながら喉が渇いていたのか、私は水をゆっくり一気飲みした。

⏰:07/12/02 12:34 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#532 [向日葵]
セツナは飲み終えたのを見て、私のコップを取ると、また私を寝かせた。

「……。飛ばした紙は、見つけたからな。」

「え……?」

「俺、蜜が課題を終えるまで、あちらの世界にいる事にする。」

セツナは私が水を飲んでいたようにゆっくり一気に喋りだした。

「邪魔をしたのは悪かった。反省してる。蜜をこんなにしたのも自分が悪いしな。……だから、また頃合いを見てこちらへ来る事にする。」

「そんな……っ。」

⏰:07/12/02 12:39 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#533 [向日葵]
セツナは薄く笑って私の頭をポンポンと叩いた。
私はその手を取る。

「そんな事しなくていいですよ?セツナがじっとしといてくれるなら」

「寂しかったんだ。」

うつ向いてそう言うセツナを、私は上体を起こして見つめた。

寂しかった?
それはどういう事だろう……。

「高校の時のように、俺はお前やラフィーユ達とは共に行動を取ってないからな……。1人、おいてきぼりされた気分だった。」

⏰:07/12/02 12:44 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#534 [向日葵]
確かに、セツナはあちらとこちらを行ったり来たり。たまに来た時に私達がいない場合は、大抵が学校だった。
高校時代、あれだけ一緒にいた私達は、会う時間が確実に減っていたのは目に見えていた。
そんな中、私はセツナに構う事はほとんどなかった。

すれ違いが、セツナを寂しくしてたのかもしれない。

「だからと言って、邪魔する事はよくないよな。すまん……。」

いつも……自身満々で、俺様で、偉そうなセツナが、今はこんなにも弱々しい……。

⏰:07/12/02 12:49 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#535 [向日葵]
そうしたのは紛れもなく、私だ。

私は手を伸ばして、ギュッとセツナの頭を抱き締めた。

「ごめんなさい……。そんなに寂しくしてたのに気がつかなくて……。」

やる事は間違いだらけの時もあるけど、セツナがどれほど私を好きでいてくれてるかは知ってる。

こんなに弱々しい姿を見せてくれるのも、きっと私だけだ。

そんな姿が、とても愛しい……。

「課題、早く済ませますから……残った時間、沢山一緒にいましょ……?」

⏰:07/12/02 12:54 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#536 [向日葵]
「……うん。」

どうしたんだろう……セツナが本当に弱い……。
こんなに素直に……しかも少し可愛いく感じる返事をするだなんて……。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ご飯を食べたり、お風呂に入ったり、全て終らせて寝る準備をする。

「セツナ、今日は一緒に寝ません?」

例え、私の夏休みを利用してあちらの世界での仕事をほったらかしにしたとは言え、セツナは夜になると少しでもその仕事を片付けに行っていた。

⏰:07/12/02 13:02 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#537 [向日葵]
窓枠に座って空を眺めているセツナに私は言ってみた。
セツナは不思議そうに私を見つめる。
断られるかもと言う不安が胸によぎる。

「あぁ……いいけど。」

とりあえずホッとして、電気を消した。
布団に入ると、一緒になってセツナも入ってきた。

「珍しいな。蜜がそう言うだなんて。」

「あのねセツナ。私だって、セツナと一緒にいたいんですよ?こうやって……。」

と言って私はセツナに寄って、胸元にピタッとくっついた。

⏰:07/12/02 13:16 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#538 [向日葵]
「寄り添いたいですし……。」

セツナは私をゆっくりと抱き締めた。
そして何か切なげにため息をついた。

「私がセツナをワザと拒否していたとでもお思いで?」

「……少し。」

口調はなんだか拗ねていた。
それがおかしくて、私はクスクス笑った。
そんな私の顔を、顎に指を添えて上げると、優しく唇を重ねた。

「蜜……好きだ……。」

⏰:07/12/02 13:21 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#539 [向日葵]
「私もですよ……。」

するとセツナがじっと私を見つめた。

「?何か?」

「俺がどれだけお前が大事か、言った方がいいか?」

頭にハテナを浮かばせながら私はセツナを見つめ返す。

「どうしてです?」

「オウマやラフィーユに言われた。蜜は何でも言った方がいいとな。」

「ふぅん。」と呟きながら、私はセツナの胸におでこを当てた。

⏰:07/12/02 13:24 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#540 [向日葵]
セツナは私の頭のてっぺんに口を当てている。

しばらく考えた。

確かに何でも言ってもらえるのはとても嬉しい。
今みたいに「好き」と言ってくれるなら尚更。

でも、セツナの気持ちは痛い程分かる。

「言わなくても、セツナの気持ちは伝わってます。ただ、寂しかったり、自分がどうして欲しいかとかは言って欲しいかもですねー。」

「そうか……。」

なんだかまた私は笑えた。

頭上でセツナが不機嫌そうに「ん?」と唸るのが聞こえた。

⏰:07/12/02 13:29 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#541 [向日葵]
――――――――――――

キリます(◎・ω・◎)

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⏰:07/12/02 13:31 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#542 [向日葵]
「セツナは色々器用なくせに変な所不器用ですよね。」

私がまだくすくす笑っていると、セツナはスッと表情を引き締めた。

「でも……お前はちゃんとそれを教えてくれる。それがどんなに嬉しいか、知ってるか……?」

ついつい胸がドキッとしてしまった。

私はまたセツナをじって見つめた。
私だって、セツナに色んな事を教えてもらった。

例えば……こんなにも人を好きになる気持ちだとか……。

⏰:07/12/04 01:13 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#543 [向日葵]
「足りない部分は、これから補い合いましょうね。」

まだまだ先は長いんですから……。

私の言葉の意味を理解したセツナは、私が大好きなあの優しい笑みを浮かべて頭を撫でてくれた。

まだまだ歩き始めたばかりの私達。
でもこれからも隣には絶対セツナがいる。

それならどんな事も乗り越えていける気がするよ。

⏰:07/12/04 01:18 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#544 [向日葵]
そして、いつか、何も言わなくても分かりあえるようになったらいいね。

でも時々「好き」と囁いて欲しいかな……。

私は今日も

大好きな人と学び、笑いあいながら

未来へ歩いていく……。





黒蝶・蜜乙女*END*

⏰:07/12/04 01:22 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#545 [向日葵]
ビー玉ラバーズ*スペシャルストーリー*
*―温―*










寒……。
そりゃそうか。もう12月だ。
なのにベランダに出る馬鹿がどこにいるんだろうか。

……いやここにいるんだけども……。

⏰:07/12/04 01:24 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#546 [向日葵]
「コラ紅葉!!」

襟を後ろから掴まれ、私は強制的に部屋へ連れていかれた。

「あのね静流。私は猫じゃないの。こんな扱いやめてもらえないかしら。」

襟を正しながら私は静流を睨みつけた。
静流は肩をすくませて呆れたように私を見る。

「似たようなもんじゃん。紅葉猫っぽいし。」

その言葉に、少し頭がイラッとした。

私が静流宅へ拾われてから約半年が過ぎた。

⏰:07/12/04 01:28 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#547 [向日葵]
そして今始めての冬を迎えようとしている。

一応自己紹介しておくと、私の名前は紅葉(くれは)。15歳。

梅雨の時期、虐待を受けた挙句ゴミ捨て場に捨てられた私を拾ってくれたのが、さっき私に失礼なことをした静流(しずる)(17歳)の父だった。

それから色々あって、まぁ……私と静流は恋人同士でもある。

「静流君。紅葉ちゃん。今年のイルミネーションどうするの?」

ボサボサした髪に丸眼鏡。この人こそ、拾ってくれた張本人、源さん(げんさん)だ。

⏰:07/12/04 01:34 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#548 [向日葵]
「いるみねぃしょん?」

明らかに棒読みだ。

それもその筈。

私には何のことだかさっぱり分かってないからだ。
いや、イルミネーションの意味くらいは分かるけど、イルミネーションがどうかしたのかと言う話であって……。

「毎年12月中に街の方でイルミネーションやってるんだ。結構有名でデートスポットとかに選ばれてるんだよ。」

デートスポット……っ?!

静流の説明に私は鳥肌がたった。

⏰:07/12/04 01:41 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#549 [向日葵]
私にそんなうすら寒い場所へ行けと……っ?!
冗談じゃない……!
そんなスポットで注目されてる所なんかまっぴらゴメンだ。

「紅葉行かない?丁度もうすぐクリスマスだし。」

「私仏教だからいかない。」

「お前は中年のババアか……。何だその理屈。」

クリスマスなんて、とうの昔に飽きた。
と言うか……虐待を受け始めてからは、イベント事とかどうでもよくなった……。

「ってか静流前言ってなかったっけ。クリスマスの日は強制参加のクラスクリスマス会があるって。」

⏰:07/12/04 01:47 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#550 [向日葵]
――――――――――――

今日はここまでにします(◎・ω・◎)

>>283に感想板がありますんで、よければ感想お願いします

⏰:07/12/04 01:47 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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