○ビー玉ラバーズ○
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#611 [向日葵]
「加寿姉。」

ドキッ……。

日曜日。
私の家に遊びに来ていたご近所の3つ離れた誠。

声をかけられた私の心臓は不規則な動きをする。

「な…、何?」

リビングでゲームをしながら誠は私に話しかける。

「腹減ったんだけど……。何かない?」

「あ……じゃ、何か作るよ。もうすぐお昼だし……。」

私が何故こんなにぎこちないか。
それは最近、こちらにいる女の子の様に可愛い容姿の誠(せい)に告白されたからです。

⏰:07/12/22 18:01 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#612 [向日葵]
そして私、加寿(かず)は返事出来ないまま今までズルズルズルズル引きずっています。
でも、誠は返事を急かす事なく至って普通の態度。

私は誠が好きと気づきました。
でもいざ誠に言おうとすると上手く言葉が出てきません……。

このままじゃいけない!そう思った私に天の助けかありがたいイベントが迫ってきています。

それは女の子も男の子もソワソワしてしまうバレンタインデーなのです。

そのバレンタインデーも明後日に迫っている為、私の心臓は2倍速。

⏰:07/12/22 18:06 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#613 [向日葵]
「加寿姉?」

私の肩に顎を乗せて、私の料理行程を見に来た誠に私はびっくりすると共に顔が赤くなる。

「な!ななな何?!ご飯まだだよ!」

「何作んのかなぁーってさ。」

と言いながら誠は私の腰に腕を回してきた。

えぇぇぇぇっ!!

最早料理どころじゃなくなる。
包丁持ってる私の手は危なっかしく動く。

「あ、チャーハン?いぃねいぃね。ネギ入れてなー。」

⏰:07/12/22 18:11 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#614 [向日葵]
そんな事より離れてーっ!

体温が上昇してる気がする。こんなの服ごしに誠にバレちゃう……っ。

すると誠はするりと腕を離した。

「早く作ってよー?俺腹ペコなんだからさー。」

そう言ってまた再びゲームをやり始めた。

誠に聞こえないように大きく深くため息をつく。

心臓……どうにかなっちゃいそうだった……。
危ない危ない……。

……どうして……誠はあんなに普通にしてるんだろう……。

⏰:07/12/25 00:01 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#615 [向日葵]
もしかして……返事を急かさないのも、私の事、好きじゃなくなっちゃったのかな……。

――――――――……

「だぁっと思うなら!尚更バレンタインデーなんて待ってないでさっさと言いな!」

学校。
私は誠との事を杏ちゃんに相談した。
杏ちゃんは机に乗り出して至近距離で私を見つめる。

「だ……だだ、だって……。言えないんだもんっ。恐い……し……。」

「今のままじゃ弟君は生殺し状態よ?!そんな加寿の勇気の問題で待たせたままじゃあまりにも可哀想じゃないっ!」

⏰:07/12/25 00:06 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#616 [向日葵]
私はウッと唸った。

確かに、私は誠が何も言わない事に甘えてる。
もちろん、勇気が出せないのも嘘じゃない。
誠がこのままの状態をどれだけ我慢強く待ってくれているのかも知ってるけど……。

「もしも……誠が好きな人別にいたりしたらさ……初告白なのにいきなり玉砕だよ?しかもバレンタインデー前っ!ショックすぎるよーぅぅ……。」

「まったく……。」と言って杏ちゃんは呆れかえってしまった。
こんな自分、自分でも呆れちゃうよ……。

⏰:07/12/25 00:11 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#617 [向日葵]
「弟君がもし加寿の事好きじゃないなら、いつも通り一緒に登校しないと思うよ?弟君って多分彼女が傷ついたりする事出来るだけしなさそうなタイプだし。」

だって誠は優しいもの。
優しくて優しくて……年上の私がどんどんのめり込んでしまうぐらい存在が大きい人……。

「とにかく!バレンタインデーはちゃぁぁんっと心込めなさいよ?!」

「……うん。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昼休み。
いつもの時間に誠が来ない。

⏰:07/12/25 00:15 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#618 [向日葵]
授業が長引いてるのかな?

迎えに行きたいけど行き違いにはなりたくないし……。
なら、誠がいつも通る階段のトコで待っててみよっ!
そしたら絶対会うだろうし。

私はその階段へと向かった。

「――――。」

「ん?」

階段を下りきろうとした時、どこかから話声が聞こえた。
昼休みだから人はそこここにいる。
でもその声は、人気の無い場所から聞こえた。

⏰:07/12/25 00:18 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#619 [向日葵]
階段の下の……用具室……?

そう思った時。

ガタガタガタ!

「?!」

もしかして……ケンカ?!

気づかれないように私は用具室に忍び寄り、そーっと半開きになっていたドアから中を覗いた。

「え……。」

小さく呟いたその声はきっとその2人には聞こえなかっただろう。

中には、中等部の男女。
1人はセミロングの黒髪が綺麗な女の子。

もう1人は……。

「せ……い……?」

⏰:07/12/25 00:23 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#620 [向日葵]
2人は抱き合っていた。

私は目を見開いて1歩、また1歩と後退りした。

そして走る。

また教室へと戻って来た。

他の友達とお弁当を食べていた杏ちゃんは走って来た私に驚いていた。

「加寿?どうかした?」

どうして……?
何で……。
ウウン違う。
何か理由があったに違いない。
じゃなきゃ誠が……あんな安々と女の子を抱き締める訳……。

⏰:07/12/25 00:26 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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