[ストリート×チルドレン]
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#28 [トイロ]
これ以上考えると怖くなりそうだったので、頭を横にふって追い出した。


香介が不可解な顔をしたので、幸は慌ててキャビアのような紫黒の光を放つ高級車に乗り込んだ。



目がつぶれるほど多彩な極光を放つ夜の街とは対照的に、深黒をまとう車が光の街の中を走る。


香介は少し目を細めながらハンドルを操る。

⏰:07/12/09 22:03 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#29 [トイロ]
「今日は‥
族が遊んでるから教調してくれ、という依頼」


「−‥はあ!?
そんだけ!?
そんな仕事、俺じゃなくても出来るやつ警察署にゴロゴロいるだろ!
なんで香介さんそんな仕事請け負ったんだよ?」


「当たりまえだろ
俺はずいぶん前に、身も心もこの桜の紋章に捧げたんだからな」


「‥‥‥」

(ぜったい金だ‥)

⏰:07/12/09 22:11 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#30 [トイロ]
目的地に着いたらしく、香介は緩やかに車をとめた。

「依頼された族はあそこの空きビルにタムロってるから
じゃあ、うまくやれよ」


「はいはい
言われなくても任された以上、任務はこなしますっつ−の」

(でなきゃ、後が恐いんだから‥)


幸はため息をつきながら車を降り、空きビルへ向かった。

⏰:07/12/10 19:27 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#31 [トイロ]
++++++++++


空きビルの中はすごく薄暗かった。
隙間から差し込んでくる月光で、あちこちに鉄パイプや、缶ビール、使いかけのスプレーがあちこちに転がってることがわかった。


幸がしばらく模索していると、人の気配を感じ取った。


「----でさぁ
次はあそこいってみようぜ」


声主は、長い廊下の向こうからこっちへ歩いて来ているようだった。

幸はまだ声主の姿を捕えていない。

⏰:07/12/10 19:30 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#32 [トイロ]
「そんで今度は‥」

月の光が声主の姿を包んだ。


炎のような赤い長髪に、壮大な自然のように浩然な碧の瞳をもつ青年だった。


幸はその鮮やかさに目を奪われた。


彼は暁月 祐(あかつき たすく)。
十字族のリーダーで、年齢は幸より少し年上ぐらい。

⏰:07/12/10 23:35 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#33 [トイロ]
祐の碧の瞳が幸の姿を映した。

「ゔわぁぁッ!!!
キャットだよ!!ど、どうしよ-ッ」


(キャット?)


幸が意味が分からず、立ったままでいると、やけにおとなびた声が祐の背後からきこえた。


「だから言ったでしょ、リーダー
警察だってバカじゃないんだから」

⏰:07/12/10 23:36 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#34 [トイロ]
おとなびた声で話す者が、闇から姿を現した。




−闇の中に差し込んでくる月の光を浴びて


銀色に輝く髪−



−月の光に反射して


金色に光る瞳−



−こいつは‥‥

⏰:07/12/10 23:39 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#35 [トイロ]
「‥じゃリーダー
僕がとめとくから、適当に散ってて」


「おう
任せたぞ♪」


気付けば、十字族の姿はもうなかった。


銀髪の青年は足元に散らばっている鉄パイプを握った。

「さてと‥ポリ公の犬さん
どうしましょうか」

⏰:07/12/11 07:59 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#36 [トイロ]
「キャットって
誰も正体を知らないんだよね
じゃあ、まずはお顔拝見させていただきましょうか」


銀髪の青年は、幸の胸にめがけて飛び込んできた。


(んな!?正面から!?)


幸は胸元に潜めてある銃に手をかけた。


銀髪の青年はその動きに気付くと鉄パイプで幸の利き腕を跳ね退け、そのまま幸を押し倒した。

⏰:07/12/11 08:01 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#37 [トイロ]
「いてッ!!!」

あまりの衝撃に幸の声が漏れる。


グゥ〜〜〜ッ《♪腹の虫が鳴る音


「‥‥」

幸の目はパチクリ。


「ありゃ
もう食事の時間か?
でも腹の足しになるものが‥」


青年の金色の瞳が幸の視線とぶつかった。

⏰:07/12/11 08:03 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


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