[ストリート×チルドレン]
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#31 [トイロ]
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空きビルの中はすごく薄暗かった。
隙間から差し込んでくる月光で、あちこちに鉄パイプや、缶ビール、使いかけのスプレーがあちこちに転がってることがわかった。
幸がしばらく模索していると、人の気配を感じ取った。
「----でさぁ
次はあそこいってみようぜ」
声主は、長い廊下の向こうからこっちへ歩いて来ているようだった。
幸はまだ声主の姿を捕えていない。
:07/12/10 19:30
:SH903i
:☆☆☆
#32 [トイロ]
「そんで今度は‥」
月の光が声主の姿を包んだ。
炎のような赤い長髪に、壮大な自然のように浩然な碧の瞳をもつ青年だった。
幸はその鮮やかさに目を奪われた。
彼は暁月 祐(あかつき たすく)。
十字族のリーダーで、年齢は幸より少し年上ぐらい。
:07/12/10 23:35
:SH903i
:☆☆☆
#33 [トイロ]
祐の碧の瞳が幸の姿を映した。
「ゔわぁぁッ!!!
キャットだよ!!ど、どうしよ-ッ」
(キャット?)
幸が意味が分からず、立ったままでいると、やけにおとなびた声が祐の背後からきこえた。
「だから言ったでしょ、リーダー
警察だってバカじゃないんだから」
:07/12/10 23:36
:SH903i
:☆☆☆
#34 [トイロ]
おとなびた声で話す者が、闇から姿を現した。
−闇の中に差し込んでくる月の光を浴びて
銀色に輝く髪−
−月の光に反射して
金色に光る瞳−
−こいつは‥‥
:07/12/10 23:39
:SH903i
:☆☆☆
#35 [トイロ]
「‥じゃリーダー
僕がとめとくから、適当に散ってて」
「おう
任せたぞ♪」
気付けば、十字族の姿はもうなかった。
銀髪の青年は足元に散らばっている鉄パイプを握った。
「さてと‥ポリ公の犬さん
どうしましょうか」
:07/12/11 07:59
:SH903i
:☆☆☆
#36 [トイロ]
「キャットって
誰も正体を知らないんだよね
じゃあ、まずはお顔拝見させていただきましょうか」
銀髪の青年は、幸の胸にめがけて飛び込んできた。
(んな!?正面から!?)
幸は胸元に潜めてある銃に手をかけた。
銀髪の青年はその動きに気付くと鉄パイプで幸の利き腕を跳ね退け、そのまま幸を押し倒した。
:07/12/11 08:01
:SH903i
:☆☆☆
#37 [トイロ]
「いてッ!!!」
あまりの衝撃に幸の声が漏れる。
グゥ〜〜〜ッ《♪腹の虫が鳴る音
「‥‥」
幸の目はパチクリ。
「ありゃ
もう食事の時間か?
でも腹の足しになるものが‥」
青年の金色の瞳が幸の視線とぶつかった。
:07/12/11 08:03
:SH903i
:☆☆☆
#38 [トイロ]
「はあ〜
今夜は男で我慢するか」
青年はため息を吐く。
(は?)
幸が理解できずにいると
青年の顔が近づいてきた。
(え?え?)
青年が幸の耳元に顔をうずめると、熱をともなう幸の首すじを舐めはじめた。
(うわッ!!?)
:07/12/11 18:34
:SH903i
:☆☆☆
#39 [トイロ]
そのとき幸はみた。
暗闇の中、一点の光‥
純白に輝くキバを。
キバは幸の生暖かい首すじに勢いよく食いこんだ。
(−ッ!!?)
ゴクゴク‥
(な、なんだこの感じ!?
意識が‥‥や‥ば‥‥)
:07/12/11 18:36
:SH903i
:☆☆☆
#40 [トイロ]
‥ゴクゴク‥
‥ジュルッ‥ハァ‥
‥ゴクゴク‥‥
プチッ
我慢の限界がついに切れた。
「いつまで飲んでんだ!!
てめぇはよッ!!!」
幸は美麗な銀髪を思いっきり引っ張った。
「いてっ!!?」
青年の腕が幸のサングラスにあたる。
:07/12/11 18:43
:SH903i
:☆☆☆
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