[ストリート×チルドレン]
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#217 [トイロ]
:08/02/17 12:03
:SH903i
:☆☆☆
#218 [トイロ]
#05.1話#
俺は、杉本 壱。
銀河高校の2年生。
いちおう学年首席。
まあ、銀高で1番を維持してても、別に誇れることじゃないんだけど。
なぜなら銀高は、別名「すべりどめ学校」と呼ばれているように、
勉強に積極的ではない生徒たちが集まっている学校だから。
:08/02/17 18:36
:SH903i
:☆☆☆
#219 [トイロ]
どうして俺がここに入ったのかって?
簡単なことだよ。
遅刻したんだ。
俺の第一志望校は、銀河市のなかでも1、2位を争う名門学校、駘壕高校。
中学校の先生たちから、すごく期待されていて、
俺もそれにこたえようと勉強に励んだ。
:08/02/17 18:38
:SH903i
:☆☆☆
#220 [トイロ]
だけど、試験当日。
バス停で要点を見直していたら、おなじベンチに座っていた女の人がいきなり倒れた。
俺は驚いて女の人を起こしたら、、、、
「う、‥‥産まれ、る−ッ!!!」
俺は頭が真っ白になった。
気がつくと、俺は真っ白な部屋、病室にいた。
:08/02/17 18:42
:SH903i
:☆☆☆
#221 [トイロ]
30代ぐらいの男の人が俺の手を握って、泣き笑いながら礼を言っていた。
そのとなりには、先ほどの女の人が笑顔を向けながらベットにいた。
小さなちいさな赤ちゃんを抱いて。
ちょっと余談が入ったな;
まあ、これが銀高に入学した理由。
:08/02/17 18:43
:SH903i
:☆☆☆
#222 [トイロ]
実のところ、
銀河高校に入ったことは、それほど気にしていない。
妊婦さんを見捨ててまでも、駘壕高校に行きたかったわけじゃないし。
でも最近、全く感じていなかった気持ちが、少しずつ募ってきているような気がする。
原因はだいたい見当がついている。
:08/02/17 18:46
:SH903i
:☆☆☆
#223 [トイロ]
銀高で、右にでる者はいないと断言できるほどの美少女、
和歌山 架奈さんだ。
幸にも話したけれど、
なぜか俺は和歌山さんに嫌われている。
もちろん嫌われるようなことをしたおぼえはない。
俺はあまり気にとめない性格だが、
心当たりがないのに嫌われているというのは、やっぱり結構ショックだ。
++++++++++
:08/02/17 18:49
:SH903i
:☆☆☆
#224 [トイロ]
'
AM6:10
俺はいつものように教室のドアを開ける。
そして、いつもなぜか早朝から登校している和歌山さんに
「おはよう」
と声をかけてから、自分の席に座る。
:08/02/17 18:51
:SH903i
:☆☆☆
#225 [トイロ]
嫌われているからといって
挨拶をしないのは、おかしいからね。
すごい不機嫌な顔を向けられても;
ちなみに、和歌山さんからあいさつが返ってきたことはない。
まあ、別にいいけど。
さて、俺の唯一の楽しみ、読書の時間だ。
今日は図書館で借りてきた推理小説、「落窪」を読もう。
:08/02/17 18:57
:SH903i
:☆☆☆
#226 [トイロ]
本の世界に引き込まれ
‥る前に和歌山さんの声が俺の頭上にかかってきた。
「す、すぎ杉本っ」
(和歌山さんから声をかけてくるなんて‥めずらしいな)
俺は本から顔をあげた。
彼女と目があう。
気のせいか、彼女の顔が赤いような気がする。
また俺は気づかないうちに、なにか怒らせてしまったのだろうか。
:08/02/22 12:53
:SH903i
:☆☆☆
#227 [トイロ]
不安になって彼女の言葉を待つ。
「‥‥‥‥‥‥‥っ‥////」
なかなか次の言葉がでてこない。
そんなに言いにくいことなのだろうか。
俺は必至で記憶を辿り巡らす。
「‥えっと‥‥
‥‥な、なな、ななんでそんな本読んでるのっ!?」
:08/02/22 12:56
:SH903i
:☆☆☆
#228 [トイロ]
'
‥‥‥‥‥‥‥。
「えっとえっと、だ、だって!
杉本、授業以外はずっと本ばっか読んでるし!
そんなにおもしろいわけ?」
「‥‥‥面白いよ
まあ、和歌山さんにはわからないだろうけど」
我ながら冷たい言葉。
:08/02/22 12:59
:SH903i
:☆☆☆
#229 [トイロ]
我ながら冷たい言葉。
「和歌山さんも雑誌ばっか読んでないで、ちゃんと本読んだ方がいいんじゃないの?」
言葉がまるで鎖のように、つながっていく。
とまれない。
:08/02/22 13:00
:SH903i
:☆☆☆
#230 [トイロ]
「‥雑誌ばっかじゃないし!
あたしだって本読んでるわよ!」
「漫画とか?」
「‥マンガのどこがわるいのよ
それに携帯小説だって、ちゃんと読んでるし」
「悪いとは言わないけど、得るものは少ないと思うよ
まだ教科書に載ってる文章とかのほうが、得るものが多いんじゃない?」
「‥‥‥もういい」
:08/02/22 13:04
:SH903i
:☆☆☆
#231 [トイロ]
彼女は、そう終止符を打つと、踵をかえして教室を出ていった。
教室に一人残された俺は、息をはいて座りなおす。
今までの俺なら、あんなことを言われてもうまく受け流せていた。
それなのに‥なぜ彼女に言われると、ここまでムキになってしまうのだろう。
まともに相手しなければいいのに、なぜそれができないのだろう。
:08/02/22 13:08
:SH903i
:☆☆☆
#232 [トイロ]
「‥結局、和歌山さんは‥何をしたかったんだ?;」
なんのために、あんな言葉をわざわざ言いに来たのだろう。
毎度ながらおなじ結論にたどりつく。
「‥やっぱり、嫌われてるんだろうな‥‥」
:08/02/22 13:10
:SH903i
:☆☆☆
#233 [トイロ]
やりきれない気持ちが沸き上がってくる。
「‥?
なんだこの気持ち‥」
和歌山さんもよくわからない人だが、
最近、1番理解できないのは、
‥‥‥俺自身だった。
「自分のことなんて‥俺が1番知ってるはずなのにな」
あほらしくて、少し笑えた。
:08/02/22 13:14
:SH903i
:☆☆☆
#234 [トイロ]
++++++++++
−キーコンカーコン《♪HR終礼ベル
「起立、礼」
ほとんどの席が空いたなか、学級委員である俺は号令をかけた。
HRまで残っているのは、幸をはじめ、10人ほどしかいない。
他のクラスでも似たような状態だ。
:08/02/26 00:17
:SH903i
:☆☆☆
#235 [トイロ]
「五十嵐、それと林!!
今から職員室に来い」
担任、中センが帰ろうとしていた二人を呼び止める。
「えー今帰ろうとしてたのに〜」
「うへ、やっぱ捕まったか↓」
林さんと幸が渋りながら中センの後についていく。
去る間際、幸がなにかを思い出したらしく振り向いた。
:08/02/26 00:19
:SH903i
:☆☆☆
#236 [トイロ]
「杉!!
悪いけど、俺が戻るまでミケ頼むわ!」
「えっ、ちょっ」
幸はそれだけ言うと、俺の返事もきかず、中センの後を追いかけて行った。
「杉、もしかしてイヤ?」
幸から離れてきた躬稀(みけ)くんが、俺の顔を覗きこむ。
「いや、躬稀くんを預かるのは別にいいんだけど‥」
:08/02/26 00:23
:SH903i
:☆☆☆
#237 [トイロ]
今、教室に残ってるのは、俺と躬稀くん、そして、‥和歌山さんだけだった。
(なんか‥気まずい;)
躬稀くんが俺の返答をきいて安心したのか、
ひざによじのぼってきた。
しばらく見守っていたが、苦戦しているようだったので、
俺は躬稀くんをひょいと持ち上げて、ひざに座らせた。
:08/02/26 00:26
:SH903i
:☆☆☆
#238 [トイロ]
躬稀くんはもぞもぞと動いて、俺と向き合う形に座りなおす。
(近っ(笑;))
「ねー杉ぃ
なんで幸は、中センに呼び出されちゃったの?」
躬稀くんは、すこしご機嫌ななめのようだ。
「うーん、‥昨日学校サボってたから、たぶんそれじゃない?」
「あー!!
それは中センにいっぱい怒ってもらわなきゃ!!
:08/02/26 00:29
:SH903i
:☆☆☆
#239 [トイロ]
昨日ぼく、ずっと待ってたのに
幸、来なくて、すっごく寂しかったんだから!!!」
そう叫ぶと、ぷーっとほおを膨らませる。
そのしぐさが可愛いらしくて、思わず笑ってしまった。
「なんで杉、笑うのっ!?」
(おっと、やばいやばい)
俺は躬稀くんの機嫌を損ねないように、優しく頭をなでた。
:08/02/26 00:32
:SH903i
:☆☆☆
#240 [トイロ]
「ごめんごめん
躬稀くん子犬みたいかわいいから
‥て男なのに、こんなこと言われても嬉しくないよね;」
「ううん、すごく嬉しいよ♪
だって、ぼく幸の犬だもん☆」
躬稀くんは撫でられる感触が気持ちいいのか、ご機嫌だ。
(ほんと、感情豊か(笑))
.
:08/02/26 00:34
:SH903i
:☆☆☆
#241 [トイロ]
「でも
昨日は確かに躬稀くん
よく我慢したね
えらいえらい」
「えへへ‥///
だって幸と約束したんだもん
泣き言はいわないって☆
それに帰りは、杉が一緒に帰ってくれたし♪
杉、ありがとお」
「一緒に帰るぐらい、全然いいよ
:08/02/26 00:37
:SH903i
:☆☆☆
#242 [トイロ]
それに、さっき幸から聞いたけど、
ついこの前、一人で帰ってたら中年の男に捕まったんでしょ?
あぶないし、躬稀くんになにかあったら嫌だし」
−がばっ
「うわっ!」
:08/03/13 23:59
:SH903i
:☆☆☆
#243 [トイロ]
「杉ぃ〜〜〜ッ!もうっ、
幸の次に大大大好きだよ〜〜っ!!」
俺の腰には躬稀くんの腕が巻きついている。
俺はかるく笑って、
ネコっ毛の頭をぽんぽんとたたいた。
「ほんと『幸の次に』とか言うところ、躬稀くんらしいよね(笑)
:08/03/14 00:06
:SH903i
:☆☆☆
#244 [トイロ]
うん、でも嬉しいよ
有り難う」
「えへぇ〜///」
躬稀くんは照れくさそうにもじもじする。
ほのぼのと会話していると
いきなり和歌山さんが間に入ってきて、
俺たちを無理やり突き離した。
そして一叫。
:08/03/14 00:07
:SH903i
:☆☆☆
#245 [トイロ]
「男同士がなに抱き合ってんのよ!
まじキモイ!
まじありえない!」
‥‥‥‥‥‥。
(何か‥勘違いしてない?)
あ、‥‥まただ。
あの、
なんともいえない気持ちが
沸きあがってきて
:08/03/14 00:11
:SH903i
:☆☆☆
#246 [トイロ]
沸きあがってきて
抑えられない‥
「‥‥なんでそう思い込みが激しいわけ?」
ひとつ言葉が漏れると
「こんなのただのスキンシップでしょ
よく女の子同士でも抱き合ったりしてるじゃない」
:08/03/14 00:13
:SH903i
:☆☆☆
#247 [トイロ]
まるで溢れだす水のように
「お、女の子はいいのよ!
でも男はキモイからダメ!」
止まらなくなる
「‥‥そういうのを偏見っていうんだよ
わかりやすく言えば、まあ自己中心的?」
:08/03/14 00:14
:SH903i
:☆☆☆
#248 [トイロ]
「‥‥‥‥」
和歌山さんは何も言わなかった。
気まずい空気がただよう。
躬稀くんが不安げにふたりの顔を交互に見上げる。
そのとき、教室のドアが勢いよく開いた。
:08/03/14 00:16
:SH903i
:☆☆☆
#249 [トイロ]
「「づかれだ〜」」
教室に入って来たのは、先ほど中センに呼び出されていた、幸と林さん。
「アキコ、おそ-い」
和歌山さんが俺に背をむけて頬を膨らませた。
「幸だ-☆」
躬稀くんが満面の笑みで幸を迎える。
:08/03/14 00:18
:SH903i
:☆☆☆
#250 [トイロ]
「やっと来た‥」
(助かった‥)
俺は安堵のため息をはいた。
「ったく、なんで学校サボったぐらいで反省文書かせられんだよ」
幸が悪態をつく。
「そーだよね!
サボるやつ、この学校じゃもっと他にもたくさんいるし!!」
林さんも賛同に加わった。
:08/03/14 00:20
:SH903i
:☆☆☆
#251 [トイロ]
「正座させられながら、廊下で居眠りする人なんてふたり以外いないからだよ‥」
俺の言葉が図星だったのか、二人は黙ってしまった。
(駄目だ‥冷静になれない
今日はもう、はやく帰ろう)
「幸、俺もう帰るよ
はい、預かってた躬稀くん」
:08/03/14 00:21
:SH903i
:☆☆☆
#252 [トイロ]
俺は椅子から立ち上がって、ひざに座っていた躬稀くんを幸に渡した。
「お-、いつもありがとな
じゃ-杉、また明日」
「杉、ばいば-い☆」
躬稀くんが大きく手を振る。
俺は軽く手を振って教室を出た。
:08/03/14 00:22
:SH903i
:☆☆☆
#253 [トイロ]
今日はさんざんな一日だったな。
にしても、本当に
この気持ちはなんなんだ?
この気持ちに名はあるのだろうか。
だとしたら、辞書で調べられるのに‥
こんなに物事がうまくいかないのは初めてだ。
このもどかしい思いも。
:08/03/14 00:23
:SH903i
:☆☆☆
#254 [トイロ]
++++++++++
#05.1話#
壱×架奈:{鎖
-END-
++++++++++
:08/03/14 20:34
:SH903i
:☆☆☆
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