[ストリート×チルドレン]
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#224 [トイロ]
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AM6:10
俺はいつものように教室のドアを開ける。
そして、いつもなぜか早朝から登校している和歌山さんに
「おはよう」
と声をかけてから、自分の席に座る。
:08/02/17 18:51
:SH903i
:☆☆☆
#225 [トイロ]
嫌われているからといって
挨拶をしないのは、おかしいからね。
すごい不機嫌な顔を向けられても;
ちなみに、和歌山さんからあいさつが返ってきたことはない。
まあ、別にいいけど。
さて、俺の唯一の楽しみ、読書の時間だ。
今日は図書館で借りてきた推理小説、「落窪」を読もう。
:08/02/17 18:57
:SH903i
:☆☆☆
#226 [トイロ]
本の世界に引き込まれ
‥る前に和歌山さんの声が俺の頭上にかかってきた。
「す、すぎ杉本っ」
(和歌山さんから声をかけてくるなんて‥めずらしいな)
俺は本から顔をあげた。
彼女と目があう。
気のせいか、彼女の顔が赤いような気がする。
また俺は気づかないうちに、なにか怒らせてしまったのだろうか。
:08/02/22 12:53
:SH903i
:☆☆☆
#227 [トイロ]
不安になって彼女の言葉を待つ。
「‥‥‥‥‥‥‥っ‥////」
なかなか次の言葉がでてこない。
そんなに言いにくいことなのだろうか。
俺は必至で記憶を辿り巡らす。
「‥えっと‥‥
‥‥な、なな、ななんでそんな本読んでるのっ!?」
:08/02/22 12:56
:SH903i
:☆☆☆
#228 [トイロ]
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‥‥‥‥‥‥‥。
「えっとえっと、だ、だって!
杉本、授業以外はずっと本ばっか読んでるし!
そんなにおもしろいわけ?」
「‥‥‥面白いよ
まあ、和歌山さんにはわからないだろうけど」
我ながら冷たい言葉。
:08/02/22 12:59
:SH903i
:☆☆☆
#229 [トイロ]
我ながら冷たい言葉。
「和歌山さんも雑誌ばっか読んでないで、ちゃんと本読んだ方がいいんじゃないの?」
言葉がまるで鎖のように、つながっていく。
とまれない。
:08/02/22 13:00
:SH903i
:☆☆☆
#230 [トイロ]
「‥雑誌ばっかじゃないし!
あたしだって本読んでるわよ!」
「漫画とか?」
「‥マンガのどこがわるいのよ
それに携帯小説だって、ちゃんと読んでるし」
「悪いとは言わないけど、得るものは少ないと思うよ
まだ教科書に載ってる文章とかのほうが、得るものが多いんじゃない?」
「‥‥‥もういい」
:08/02/22 13:04
:SH903i
:☆☆☆
#231 [トイロ]
彼女は、そう終止符を打つと、踵をかえして教室を出ていった。
教室に一人残された俺は、息をはいて座りなおす。
今までの俺なら、あんなことを言われてもうまく受け流せていた。
それなのに‥なぜ彼女に言われると、ここまでムキになってしまうのだろう。
まともに相手しなければいいのに、なぜそれができないのだろう。
:08/02/22 13:08
:SH903i
:☆☆☆
#232 [トイロ]
「‥結局、和歌山さんは‥何をしたかったんだ?;」
なんのために、あんな言葉をわざわざ言いに来たのだろう。
毎度ながらおなじ結論にたどりつく。
「‥やっぱり、嫌われてるんだろうな‥‥」
:08/02/22 13:10
:SH903i
:☆☆☆
#233 [トイロ]
やりきれない気持ちが沸き上がってくる。
「‥?
なんだこの気持ち‥」
和歌山さんもよくわからない人だが、
最近、1番理解できないのは、
‥‥‥俺自身だった。
「自分のことなんて‥俺が1番知ってるはずなのにな」
あほらしくて、少し笑えた。
:08/02/22 13:14
:SH903i
:☆☆☆
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