[ストリート×チルドレン]
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#58 [トイロ]
#03話#
「‥‥‥ち‥」
「‥さ‥‥ち‥‥」
「幸ってば!!!」
真っ暗だった俺の視界にアキコの度アップが現れた。
:07/12/15 13:27
:SH903i
:☆☆☆
#59 [トイロ]
「うわッ!!!」
「やっと起きた〜」
まわりを見渡してみると
俺の部屋だった。
窓から朝日が射しこんでいる。
「気分はどう?」
優しく声をかけてきたこの人は、香介さんの助手で、山田 太郎(やまだ たろう)。
ある意味、すごい名前‥。
山田さんは、とにかく優しい人で、香介さんにこき使われているかと思うと涙がでてくるくらい、とてもいい人だ。
:07/12/15 13:29
:SH903i
:☆☆☆
#60 [トイロ]
山田さんは、うまく事態を呑みこめないでいる俺にやさしく説明してくれた。
「幸くんがなかなか空きビルから出てこないから、不思議に思ってね
だから、僕が中に入って確認してみたら幸くんが倒れてて
僕は外で待機していた香介さんに連絡をとって、幸くんをここまで運んできたというわけなんです」
「‥‥俺以外に‥他にだれかいませんでした?」
「僕がきたときは幸くん、一人だけだったよ」
山田さんは、熱いお茶を渡しながら答えた。
:07/12/15 13:33
:SH903i
:☆☆☆
#61 [トイロ]
アキコが俺をまじまじとみる。
「てか幸
今回のけが、なんか変だよ?
まるで‥なにかに噛まれたみたい」
俺は思わず手で隠した。
紅に血を吸われたところを‥。
「?」
アキコが頭上にクエスチョンマークを浮かべていると、山田さんが口を開いた。
「アキコちゃん、幸くんはもう大丈夫みたいですから、後は任せました
僕はそろそろ香介さんと合流しないと」
「はい、わかりました!
ちゃんと学校にも行きます」
アキコは山田さんに敬礼ポーズをした。
:07/12/15 13:36
:SH903i
:☆☆☆
#62 [トイロ]
「はい、わかりました!
ちゃんと学校にも行きます」
アキコは山田さんに敬礼ポーズをした。
山田さんはやさしく微笑んで、立ち上がった。
「じゃあ、僕はこれで失礼します
幸くん、無理しないようにしてくださいね」
山田さんは速やかに部屋を出ていった。
(おいおい、育ち盛りの高校生を部屋に2人っきりで残していいんですか!?;)
:07/12/15 13:39
:SH903i
:☆☆☆
#63 [トイロ]
アキコは、俺が心の中でそんなひとりツッコミをしていることも当然知らずに、話しかけてくる。
「にしても、幸がヘマするなんて珍しいね-
しかも貧血‥‥ぷ」
「うっせ-」
俺は着替えながら簡単に返した。
(そ-だよ‥
俺、きのう紅に会えたんだよな
そんで紅に血を吸われて‥)
:07/12/15 13:42
:SH903i
:☆☆☆
#64 [トイロ]
「‥幸?
手とまってるよ?
早くしないと、また中センがうるさいよ」
「ああ、ごめん」
俺は適当に返事をして制服に着がえ終えた。
俺は頭の中でぐるぐる考えながら、アキコと家を出た。
++++++++++
:07/12/15 13:45
:SH903i
:☆☆☆
#65 [トイロ]
アキコが絶えずに話しかけてくれるが
全く耳にはいってこない。
俺は紅のことで頭がいっぱいだった。
気のせいか街中がざわついている。
「幸、なんか珠西族とケンカだって!」
アキコは目を輝かせて、興奮している。
(ったく、こいつのケンカ好きもどうにかしねぇとな;)
:07/12/15 13:49
:SH903i
:☆☆☆
#66 [トイロ]
「ふ-ん‥‥相手どこ?」
「十字族」
俺はアキコのほうにバッと顔を向けた。
アキコは驚いていたが、かまわず俺は問いつめた。
「場所は!?」
「え、あっちの通りみたいだけど‥‥
‥ちょっ‥幸!!?」
気づいたら、俺は走りだしていた。
:07/12/15 13:53
:SH903i
:☆☆☆
#67 [トイロ]
学校とか、中センの説教とか全部吹っ飛んでいた。
俺の頭の中はただ
"はやくあいつに会いたい"
それだけだった。
:07/12/15 13:59
:SH903i
:☆☆☆
#68 [トイロ]
++++++++++
裏通りでは、珠西族と十字族が向かい合っていた。
「祐、てめぇ‥
昨日はよくも俺らのテリトリーを荒らしやがったな」
珠西族のリーダーが啖呵をきる。
「珠ちゃん、シンナーはあかんで
お酒もほどほどにね♪」
十字族のリーダー、祐は笑って関西弁まじりに言った。
:07/12/15 22:48
:SH903i
:☆☆☆
#69 [トイロ]
珠西族のリーダーは少しビクッと怯んだ。
「‥そんなもん吸ってねぇ」
「缶ビールのなか」
「‥‥‥」
図星だったのか珠西族のリーダーは黙りこんだ。
すると、さっきまで笑っていた祐の顔つきが変わった。
:07/12/15 22:51
:SH903i
:☆☆☆
#70 [トイロ]
「てめぇ、珠西のリーダーだろうが
なにシンナーとか吸わせてんだ
族の連中のことを本気で考えない野郎なんかがなあ
リーダーを名乗る資格なんかねぇんだよ」
「‥ぅるせえッ!!!」
珠西族のリーダーはそう叫ぶと同時に、祐へ殴りかかってきた。
珠西族の連中たちもそれぞれ十字族に殴りかかる。
:07/12/15 22:53
:SH903i
:☆☆☆
#71 [トイロ]
数分後、乱闘はおさまった。
鎮まらせたのは十字族。
祐が血を吐きながら倒れている珠西族のリーダーの胸ぐらを掴んだ。
「シンナーの入った缶は、俺らが昨日空きビルから回収した
‥もう、すんじゃねぇぞ
三度目はこんなもんじゃ済ませねぇからな」
珠西族のリーダーは、ただ黙って祐を睨みつけた。
:07/12/16 00:08
:SH903i
:☆☆☆
#72 [トイロ]
祐は掴んでいた手を離し、解放する。
「おし!
みんなお疲れ★
もう用は済んだから撤収〜♪」
十字族が散らばりはじめたころ、後ろで彼らを睨みながら珠西族のリーダーは呟いた。
「そうだよな〜
俺たちが十字族に敵うわけないし」
「?」
最後尾にいた祐が振りかえる。
:07/12/16 00:18
:SH903i
:☆☆☆
#73 [トイロ]
「族長は赤髪に碧の目、副までも銀髪に金色の目だせ?
こんな化け物ぞろいに俺らが敵うわけねぇ‥」
言い終わらないうちに珠西族のリーダーは殴られていた。
「がはッ!!!」
血を吐きながら路上に倒れた。
彼を殴った十字族の副リーダー、紅は胸ぐらを掴み、珠西族のリーダーを起こした。
:07/12/16 00:21
:SH903i
:☆☆☆
#74 [トイロ]
「おまえ、いま自分がなんて言ったかわかってんのか」
「ぁあ゙!!?
バケモノぞろいって言ったんだよ!!!」
「僕のことは何と言おうが構わないよ
けど、僕以外の人たちのことだけは‥絶対許せねぇ!!!!」
そう叫んだかと思うと、紅はみぞおちに一発、拳を突っ込んだ。
:07/12/16 13:18
:SH903i
:☆☆☆
#75 [トイロ]
「ぐがッ!!!」
珠西族のリーダーは急所を衝かれて再び倒れこむ。
しかし、だんだん紅の一方通行の暴力はエスカレートしていく。
そんな様子を傍観していた祐はなにかに気付いたように叫ぶ。
「‥紅ッ、もうやめとけ!
それ以上やると、まじで死ぬぞ!!!」
:07/12/16 13:23
:SH903i
:☆☆☆
#76 [トイロ]
珠西族のリーダーの顔は変形し、もう誰なのか分からなくなっていた。
しかし、祐の声は届かない。
紅は変形した顔にさらに拳を振りおとそうとする。
「紅ッ!!!」
祐が止めようと駆け出す。
:07/12/16 13:25
:SH903i
:☆☆☆
#77 [トイロ]
祐は間に合わなかった。
祐よりも速く止めにはいった人がいたせいで‥。
「−‥なにやってだよ、紅」
「‥‥‥幸‥‥」
紅の拳は幸の平手で受け止められている。
:07/12/16 13:26
:SH903i
:☆☆☆
#78 [トイロ]
幸は紅の手首へと握りなおして言う。
「おまえ、どうしちゃったんだよ
前はこんな‥人を傷つけるような奴じゃなかったろ!」
紅はスッと幸を見据える。
「勝手なこと言うなよ
前はこんな奴じゃなかったって?
そんなの幸が知らないだけじゃないか!!」
「‥‥‥でも、これはやりすぎだ」
:07/12/16 13:28
:SH903i
:☆☆☆
#79 [トイロ]
幸は後ろで倒れている珠西族のリーダーを横目でみる。
「それにな‥紅
殴る行為は相手だけじゃなく、自分自身も傷つけるんだぞ」
幸は紅の血で滲んでいる拳を見ながら言った。
「俺はおまえにも傷ついてほしくねぇんだよ」
「‥‥‥ふっ
やっぱり変わらないね、幸」
紅は微笑する。
:07/12/16 13:32
:SH903i
:☆☆☆
#80 [トイロ]
「‥‥なんで僕が幸の前から姿を消したのか知ってる?」
「知らねぇよ
おまえが勝手にいなくなったんだろ」
「幸のことが、憎くてたまらなくなった‥‥からさ」
幸の瞳が大きく見開かれた。
++++++++++
:07/12/16 13:36
:SH903i
:☆☆☆
#81 [トイロ]
++++++++++
#03話#
幸×紅:{修羅場
-END-
++++++++++
:07/12/16 13:59
:SH903i
:☆☆☆
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