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#72 []
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「でも…」

良平はためらった。

俺が持っていてもいいのだろうか。
何もしてやれなかったのに。

と、思ったのだ。


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⏰:07/12/12 21:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#73 []
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「いいのよ。充と仲良くしてくれてありがとう…」

充の母は優しい笑顔で言った。


良平は無言で頷き、鞄を大事そうに胸に抱えた。

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⏰:07/12/12 21:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#74 []
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家に帰り、充の鞄を見つめる。

中には何が入ってるんだろう…

何か、充の思いがわかるものがあるかもしれない─。

良平は鞄をあけた。

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⏰:07/12/12 21:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#75 []
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鞄の中は綺麗とは言えず、ノートやプリントが適当に入れられていた。


ほとんど大学で使うものか。

パラパラとノートをめくってみる。

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⏰:07/12/12 21:58 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#76 []
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「ちゃんと勉強してんじゃん…」

充はゲームばかりしていると思っていたから少し感心してしまった。


次に鞄から出てきたものはペンケース。

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⏰:07/12/12 22:03 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#77 []
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やっぱり何もわからないか。


最後に鞄から出てきたのはゲームだった。

「廃墟ゲーム…」

良平は充の言葉を思い出した。

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⏰:07/12/12 22:24 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#78 []
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─おもしろいゲームを買ったんだ─

充が言っていたのはこれのことか。

充のことだ。グロテスクなゲームという予想はついた。

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⏰:07/12/12 22:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#79 []
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何気なくケースの裏を見て、良平は首を傾(かし)げた。

「何だこれ?」

ゲームの説明とかちょっとしたストーリーも載ってないのか。

そんなことよりも気になる物を見つけた。

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⏰:07/12/12 22:32 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#80 []
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一番上に、


player 01:ヒライ ミツル


と書かれていたのだ。


充が自分で書いたのか?
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⏰:07/12/12 22:36 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#81 []
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そう思ったが、それは明らかに印字されている。

自分がゲームをした証を残したかったのか?

わざわざそこまでするだろうか…。

良平の頭に疑問が残った。

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⏰:07/12/12 22:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


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