-Castaway-
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#69 [主◆vzApYZDoz6]
ジェイト兄弟が、やはり同時にハンドルのボタンに手をかける。
横に大きな機体のジェイトドットの装甲が細く割れ、前後に伸びる。前に伸びた装甲は先端部に集まり、六角形の筒のようになった。
更にジェイトレッグの車輪が2つに割れ、さらに開く。ジェイトドットの後ろに伸びた割れ装甲が、ジェイトレッグを包むように被さった。
その様はまさに大砲。砲口が迫り来る光球に向けられ、輝きだす。
ジェイト兄「合体完了。…食らえ、ジェイトボール!!」
砲口から、大きな光球が発射された。
:07/12/20 23:44 :P903i :luVYk1ak
#70 [主◆vzApYZDoz6]
発射された2つの光球が空中でぶつかり合い、衝撃が走る。地面は削れ、周囲は砂ぼこりが巻き上がっている。ぶつかり合う光球は、大きさもスピードもほぼ同じ。
ジェイト兄弟が相殺した時を考え、変形装甲を解除した。
軈て、2つの光球は同時に散り、辺りの視界が砂ぼこりで覆われた。
兄「ふん…仕切り直しだな」
ジェイト兄弟は剣を握りなおし、スロットルを回す。
こちらの位置はエンジン音でばれているはずだ、と考え、徐々に晴れる砂ぼこりと周囲の状況に細心の注意を払う。
その時、突然砂ぼこりが吹き飛んだ。
:07/12/21 00:22 :P903i :P.ePEbRE
#71 [主◆vzApYZDoz6]
砂ぼこりが晴れた視界は、鮮明ではなく赤かった。
これもハル兄弟の能力かと思ったが、周囲を見回してる様子を見ると違うようだ。
ジェイト兄弟も同じように、赤い視界を見渡す。
赤い光を発していたのは、見覚えのある人物だった。
弟「キョウスケ…?」
:07/12/21 00:45 :P903i :P.ePEbRE
#72 [主◆vzApYZDoz6]
-アリサVS内藤-
アリサは、自分の元へ迫る内藤を見て、携帯電話を取り出しながら嬉しそうに鼻で笑った。
アリサ「ふふっ、やっぱりこっちに来てくれた♪」
携帯電話に手をかざし、光の剣を抜く。
内藤は右手に拳を作った。
アリサ「私達は戦う運命にあるのよ♪内藤…ううん、バニッシちゃん♪」
内藤とアリサの、2度目の戦いが始まった。
:07/12/21 01:01 :P903i :P.ePEbRE
#73 [主◆vzApYZDoz6]
内藤「今はバニッシではなく内藤だ」
内藤が踏み込み、一気に距離を縮めての掌呈突き。
腹に目掛けて突き出された掌呈をアリサが剣で払い、サイドステップで回りこみ袈裟斬りを繰り出す。
内藤は掌呈を払われたせいで重心が前に傾いていたが、それを利用し前方に飛び込む。
左手を地面に突き、反動で横倒れのまま回転、体全体を使った回し蹴り。
軸足を狙われた回し蹴りをジャンプでかわしたアリサが、空中で剣を振り下ろした。
内藤は、かわされた右足で地面を蹴りバックステップ。剣が内藤の顔を霞めていった。
:07/12/21 22:46 :P903i :P.ePEbRE
#74 [主◆vzApYZDoz6]
内藤はそのまま距離を取り、間髪入れず再び踏み込む。
そのまま2合目、3合目と組合が続き、10合目程で一旦内藤が距離をとる。
一瞬の間に繰り広げられた攻防。だが、内藤にはアリサが本気を出していないように感じていた。
内藤「アリサ、お前…何を企んでいる?」
アリサ「やっぱりあなたを殺すのは忍びないのよ♪同じパンデモの一族じゃない♪」
内藤「…それが本音だったとしても、本気で戦わない理由はそれだけじゃないはずだ」
:07/12/21 23:04 :P903i :P.ePEbRE
#75 [主◆vzApYZDoz6]
アリサ「理由は教えられないの♪」
内藤「まぁ、大方予想はつく…が、予想通りなら喋っている暇はない。本気でいかせてもらう」
内藤が構えをとると、足元から飆(つむじかぜ)が巻き上がった。
飆はそのまま頭まで吹き上がり、絡み付くように内藤の体を覆う。
内藤「お前も…本気で来るんだな」
内藤が地を蹴り、凄まじいスピードで踏み込んだ。
:07/12/22 00:01 :P903i :VB.q.IRE
#76 [主◆vzApYZDoz6]
内藤の拳が風切り音と共に打ち出される。
それを剣で受けたアリサが、体ごと吹っ飛んだ。
さらに内藤が体を屈め、跳ぶ。一瞬で吹っ飛ぶアリサの後ろに回りこみ、凄まじいスピードの回し蹴りを食らわせた。
アリサが空中で回転し受身をとる。
アリサ「早いわね♪…ふふっ、その飆、スキルね♪何て言うの?♪」
内藤「『ブラストハイド』だ」
アリサ「2つのスキルを同時に操れるようになったのねぇ♪」
:07/12/22 00:20 :P903i :VB.q.IRE
#77 [主◆vzApYZDoz6]
内藤とアリサ、2人の出身であるパンデモ。
その一族のスキルは『ライフアンドデス』。人にスキルを渡したり、人からスキルを貰ったりといった、レンサー間の『スキル移動』ができる唯一のスキル。
パンデモの一族では、所持スキルの量と質が良い程身分が高いとされており、内藤とアリサは共にかなり身分が上の家系の生まれだ。
所持しているスキルは勿論使うことができるが、2つ以上同時に扱える者となると稀だった。
内藤「お前を追ってパンデモを出る頃には、既に同時使用できるようになっていたさ。…まぁ、お前には関係ないだろうがな…」
アリサ「ううん、バニッシちゃんとあたしはいつも一緒だったじゃない♪」
内藤「だったら…なぜパンデモを裏切り、ォルサーなんかにいるんだ?ウォルサーの目的は知っているだろう」
:07/12/22 11:35 :P903i :VB.q.IRE
#78 [主◆vzApYZDoz6]
アリサ「…理由は言えない♪そう言ったでしょ?♪」
内藤「そうか…。ならば、お前を…倒すだけだ」
アリサ「でもね、バニッシちゃんが退いてくれれば、あたしも戦わなくていいのよ♪」
内藤「何度も言わせるな。今は内藤だ」
内藤が踏み込む。再び組合いが始まったが、やはりアリサは本気ではない。
内藤の体を覆う飆が一層早く巻き、アリサを再び吹っ飛ばした。
:07/12/22 11:46 :P903i :VB.q.IRE
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