-Castaway-
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#100 [主◆vzApYZDoz6]
裏側に回ると奥と手前に扉がある。
内藤「下手に別れるのはどうかと思うが…」
シーナ「何言ってるの」
リーザ「どっちが先に藍さんを取り返すか、競争です」
意気込む2人を見て、内藤は満足げに笑った。
内藤「よし、俺は奥の扉に入ろう。…くれぐれも気を付けろよ」
リーザ「ええ。じゃあ、行きましょう」
3人は、倉庫に入っていった。
:07/12/23 03:06 :P903i :BXLbCLgc
#101 [主◆vzApYZDoz6]
ウォルサーの戦闘部隊はジェイト兄弟によって殆どが撃破され、壊滅的な打撃を受けていた。
後ろには無数のヘリや戦車の残骸が転がる中で、鉄の巨人が足を止める。
目の前には、ゲームで見たことがあるような、手足がついた戦車が5機。側面にはREXと書いてある
兄「…メタルギアがあんなにいるなんて聞いてないんだが」
弟「つうか切実に著作権とか大丈夫なのかなこの小説」
弟のリアルな心配を余所に、2足歩行戦車達が一斉に襲い掛かった。
:07/12/23 07:11 :P903i :BXLbCLgc
#102 [主◆vzApYZDoz6]
2足歩行戦車達の持つガトリングガンが、一斉に火を吹いた。兄の操作により、滑るような動きで銃弾をギリギリかわしていく。
そんな中、アームのコクピットに座る弟は、2足歩行戦車をどう倒すか思案していた。
弟「グレネードはもう無いし、バルカン砲じゃ倒せないだろうし…どうしようかな」
弟は依然ガトリングガンを撃ち続ける2足歩行戦車を見た。見たところ敵の装備は、対戦車ガトリングガンに対歩兵マシンガン。背中にはミサイルのようなものが見える。
:07/12/23 07:23 :P903i :BXLbCLgc
#103 [主◆vzApYZDoz6]
弟「ん?メタルギアでミサイルつったら…まさかスティンガー?」
弟の予想は的中した。ガトリングガンが当たらないと見るや、2足歩行戦車達が膝をつき前屈みになり、背中のスティンガーミサイルを撃ち出した。その数、1機につき3発、計15発。
弟「しかも多いし!」
弟が鉄の巨人の右腕からチャフグレネードを撃ち出す。多数のチャフ片が辺りに舞い散り、スティンガーの追尾機能を麻痺させた。
兄がすかさず右へ飛び、さっきまで鉄の巨人がいたところが爆煙に包まれる。
:07/12/23 11:51 :P903i :BXLbCLgc
#104 [主◆vzApYZDoz6]
息をつく暇を与えず、爆煙を巻き2足歩行戦車が踏み込んでくる。いつの間にか腕がチェーンソーのようなものになっていた。
巨人が素早く横へ飛び込み紙一重でかわすが、さらに他の2足歩行戦車が追撃してくる。5機を避けきれず、巨人の肌に傷がついた。
弟「うーん、こりゃヤバいねどうにも」
兄「いや、思い出したぜ」
鉄の巨人の足元から飆が巻き上がり、頭まで上がった後その巨体に絡み付く。その姿は、バウンサー本部での戦いで内藤が使ったスキルのよう。
兄「バニッシ…じゃねぇや、内藤に『ブラストハイド』のスキルを渡したのは、この俺だ」
鉄の巨人が、風よりも速く駆け出した。
:07/12/23 12:23 :P903i :BXLbCLgc
#105 [主◆vzApYZDoz6]
兄「ジェイトソード出すぞ!」
弟「了解!」
ジェイト兄弟がハンドルのボタンを同時に操作し、巨人の両腰に位置していたスタンドが飛び出す。
剣を両手に握り、そのまま柄を合わせた。
弟「ツインジェイトソード!」
振り下ろされた巨大な両刃剣が、2足歩行戦車1機を袈裟懸けに真っ二つに切り裂いた。
機能を停止し膝をつく1機を尻目に、残り4機に刃を向ける。
弟「さぁ、こっからが本番だぜ!」
:07/12/23 14:22 :P903i :BXLbCLgc
#106 [主◆vzApYZDoz6]
-要塞内部・ラスダンとラスカの場合-
扉を開けると、そこは予想に反して薄暗い。広い空間のようだが、灯りが点いている照明が少なかった。
壁には段ボールやコンテナ等が積まれている。どうやら戦車が格納されていた向こう側の建物と違い、完全な倉庫のようだ。
もう1つの扉から入れるであろう場所とは、壁で仕切られていた。ハルキンがその壁に地図を発見し、要塞の構造を確認する。
ハルキン「へぇー、これはまたご丁寧な地図もあったもんだな」
地図には全体像が描かれている。ハルキンとラスカが今いるのは左の格納庫で、単に真っ直ぐ行けば中央要塞に辿り着けるようだ。
:07/12/24 01:10 :P903i :HXNfgySU
#107 [主◆vzApYZDoz6]
ラスカ「中心部までの道は特に問題ないとして…藍ちゃんはどこに捕まってるのかしら」
ハルキン「そうだな…管制コントロール室に行ってみよう。ここにこれだけの監視カメラがあるんだから、中央要塞にも設置されてるだろ」
ハルキンが壁と天井の境に設置されたカメラに目をやる。カメラの向く方向がオートで変わるタイプで、左右の壁に死角が無いように交互に設置されていた。
ハルキンとラスカが中央要塞に向けて走り出す。
ラスカ「これじゃ私達の行動は敵に筒抜けね…」
ハルキン「恐らく中央要塞に入ったら、いきなり攻撃される可能性が高い。注意しておこう」
ウィニー「その必要はない。お前らは死ぬからだ…今ここでな」
:07/12/24 14:51 :P903i :HXNfgySU
#108 [◆vzApYZDoz6]
前方から声がした。
見ると、床との距離が10mはありそうな高い天井のスレスレを、ドラゴンに乗ったウィニーが滑空してきた。ガリアスも乗っている。
ハルキン「ん?お前誰だっけ?」
ウィニー「ふざけているのか?忘れたとは言わせないぞ」
ハルキン「……あぁ、思い出したよ」
少し考えるような素振りを見せていたハルキンが、笑みを浮かべながら言った。
ハルキン「スティーブの散歩に行くのを忘れていたよ」
ウィニー「貴様…!!」
:07/12/25 09:41 :P903i :NYrpWQ/k
#109 [◆vzApYZDoz6]
ハルキン「とりあえず今は時間がない。さっさと終わらせて貰うぞ」
ハルキンが右拳を構え、天井スレスレにいるウィニーとの距離およそ10mを、空間制御を使い縮める。一瞬にして懐に飛び込み、渾身のストレートを撃ち出した。
ウィニー「今回は前のようにはいかない」
そう言った刹那、ウィニーが忽然と消え去り、ハルキンの拳が空を切った。ハルキンが少し驚いたような表情を見せる。
ハルキン「外した?」
ラスカ「会長後ろ!!」
戦えないため、下で結界を張り身を守っていたラスカが叫ぶ。
ハルキンが声に反応し後ろを振り返るのと、ドラゴンの尻尾がハルキンに叩き付けられるのは同時だった。
:07/12/25 09:58 :P903i :NYrpWQ/k
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