-Castaway-
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#133 [◆vzApYZDoz6]
ラスダンが最後にリッキーを一瞥し、その姿が小さくなっていく。
リッキーは女性を抱え走り去るラスダンを横目に、服に付いた埃と赤錆を払い拭った。
リッキー「始めからそのつもりだったか…まさか私を1人で倒そうとでも?」
京介「そのまさか。言ったろ?今の俺は絶好調だってな」
リッキー「…はははは!そうかそうか!」
何が可笑しかったのか、リッキーは突然腹を抱えて笑いだした。
:07/12/30 14:00 :P903i :crD5S7T2
#134 [◆vzApYZDoz6]
京介「…?なんだよ」
リッキー「いやー、すまんすまん」
笑いを堪えられないのか、リッキーは一頻り笑ってもまだクックッと含み笑いをしていた。
リッキー「そう言えば、君にはまだ見せていなかったな」
京介「はぁ?」
中腰気味の格好で笑っていたリッキーが背筋を伸ばして立ち、右腕を上げて指を鳴らす。
と同時に、京介に潰されていた人形の残骸が煙になり、リッキーに収束されていく。
リッキー「悪いが俺の真の力は、風船を操る事じゃないんだ」
:07/12/30 14:14 :P903i :crD5S7T2
#135 [我輩は匿名である]
『続き』って出てる事が多くて読みにくいかも
:07/12/30 16:33 :SH902iS :☆☆☆
#136 [◆vzApYZDoz6]
>>135最初の方とかだいぶありますよね…
途中から1レスの文を少なくしてみたんですが、そうするとどうしてもまとまりって言うか区切りが出来ないって言うか…締まりがないような感じにorz
とにかく『続き』って出ないようにしてみます
あっ、今から更新します
:07/12/30 22:27 :P903i :crD5S7T2
#137 [◆vzApYZDoz6]
てゆうかアドバイスありがとうございますm(__)m
:07/12/30 22:29 :P903i :crD5S7T2
#138 [◆vzApYZDoz6]
収束された煙がリッキーに吸収されていき、身体の回りに灰色の靄がまとわりついた。
リッキー「私のスキル『バルーンファイト』では、このガスを作って風船を出すんだが…ガスを使うと、私の力が落ちてしまうのさ」
軈て靄も消えていく。
リッキーは先程笑っていた時とはうって変わって冷やかな表情で京介を見詰めた。
京介「へー、よく分からんがつまり今のお前が本気のお前って事か」
リッキー「まぁそう言うことだ…さて」
:07/12/30 22:39 :P903i :crD5S7T2
#139 [◆vzApYZDoz6]
リッキーが構える。左手を開いて前に突き出し、右手を添えるように左手に重ねた。
京介もそれに倣い、拳を握り腰を落とした。
リッキーの体越しに見える入口への通路を走っていたラスダンの姿は、今は完全に消えている。
京介(ここで止まってる暇はない。行かないとな)
リッキー「何処を見ている?…お喋りは終わりだ」
京介「…ああ」
リッキーが踏み込む。
京介も向き直り、リッキーを迎え撃つべく踏み込んだ。
:07/12/31 13:32 :P903i :SihxquWw
#140 [◆vzApYZDoz6]
-ラスダンの足取り-
ガリアスがハルキンに言われるままにドアを見ると、そこには見慣れた女性が立っていた。
ガリアス「母さん…?」
母親「ガリアス!」
母親がガリアスに抱き付く。ガリアスは驚いて母親の顔を見た。
痩せており、力を入れると折れてしまいそうな華奢な体。だが、間違いなく自分の母親だった。
ガリアス「母さん…!」
ハルキンは2人の親子の再会を見て満足そうにほくそ笑み、2人の背中越しに入口を覗いた。
そこにラスダンの姿はない。
ハルキンの様子を見ていたラスカが心配そうに話し掛けた。
ラスカ「内藤達の方かしら?」
ハルキン「…まぁ、外に出ればあいつのスキルは使える。上手くやれるだろ。…お2人さん!」
:07/12/31 13:42 :P903i :SihxquWw
#141 [◆vzApYZDoz6]
ハルキンが遠目からガリアス親子に話し掛ける。
ハルキン「俺達はもう行く。俺達がここに来たところに車が置いてある」
ハルキンは踵を返し、顔だけガリアスの方に向けた。
ハルキン「付いてくるかはお前の勝手だが…このまま此処に居ても危険だ、とだけ言っておこう」
:07/12/31 13:49 :P903i :SihxquWw
#142 [◆vzApYZDoz6]
ハルキンが走り出す。ラスカもガリアスを一瞥し、ハルキンを小走りで追い掛けた。
ラスカ「人質取られてた事、どうして分かったの?」
ハルキン「ラスダンから『思念』を受けていた。まぁ…当初は俺らでなんとかするつもりだったから…どうなるかは本人次第だな」
ハルキンがチラッと後ろを見る。ガリアス親子の姿は無くなっていた。
無言で振り返り、走り続ける。
暫く経つと、連絡通路が見えてきた。
ハルキン「…さぁ、兎にも角にも突入だ」
2人は連絡通路を駆け抜け、聳える要塞の中に入っていった。
:07/12/31 14:02 :P903i :SihxquWw
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