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#289 [氷雨]
ぴょんさん
ほんとですょ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
小宮はにっこり笑って首を縦に振った。

「んで?誰なんだ…?」

高槻が素早く、机に体を乗り出しながら興味津々に尋ねる。

小宮は照れながら、チラッとと視線をまだ帰っていない女の子達の方を見つめいった。


「へへ……葉山さん」

⏰:08/02/14 11:10 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#290 [氷雨]
「え?」

思わず聞き返してしまうくらいに心が揺れる。
小宮が葉山さんを好き?何度も何度の心の中で言葉が流れる。

「マジかよ!?小宮がねー、理想高かったんだな」

高槻は興奮気味に普通に返事している。
俺も何か返事しないと…

「こ…小宮って葉山さんなんだー」

⏰:08/02/14 11:17 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#291 [氷雨]
無理矢理笑う。
たぶん、ひきつりながら笑ってるんだろうな。
そんな事を考えながら俺も葉山さんに視線を向ける。


パチッと視線が合ったような気がする。
視線を思わず背ける。


「うん!俺…告白も考えてるんだ」

小宮は真っ赤な顔を隠しながら、可愛くいった。

⏰:08/02/14 11:21 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#292 [氷雨]
「ほ…本当?すごいー」

やっぱり上手く笑えず、言葉もぎこちない。
俺も机に乗り出して興味津々風に尋ねる。

「でさ?いつ告るの?」

尋ねようとしたら高槻に言葉を奪われる。
俺は尋ねようと開いた口を閉めて、小宮の言葉を待つ。


「学園祭で……」

⏰:08/02/14 11:27 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#293 [氷雨]
学園祭…

俺らの学校は学園祭1日目で告白、2日目で屋上でキスできると永遠の愛が誓える。

と、いうなんか定番な伝説がある。


「はぁ……、俺…でも、自信ねえ…」

溜め息をつくと、机にバタンと倒れた。

⏰:08/02/15 12:26 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#294 [氷雨]
「なんで?」

高槻が不思議そうに尋ねる。

「だって…俺…背低いし?モテないし…」


そう…小宮は超がつく程の鈍感である。

「は?小宮ってモテてんよ?」
高槻は小宮の顎を持ち顔を上に向かせる。

「え…?」

⏰:08/02/15 22:16 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#295 [氷雨]
小宮は泣きそうに瞳をウルつかせて、高槻を見る。


いや…その持ち方…なんかエロいけど?
俺は少し思ったけど、言う事もできなくて見過ごす。


「んー…たぶん気付いてないだけだから…自信もて!」

顎から手を話し肩をぽんっと叩く。

「よくわかんないけど…ありがとー」

⏰:08/02/15 22:31 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#296 [氷雨]
小宮は不思議な顔をしながらも嬉しいそうに微笑む。

俺は微妙ながらもその笑顔に罪悪感を持った。

俺は…嘘をついた?

キスをした…けど、事故…

事故なら言わない方がいいかな?


「わかんない……」

俺はひとりになりたくて小宮と高槻の誘いを断って帰宅の道を歩く。

⏰:08/02/17 17:21 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#297 [氷雨]
―〜♪〜〜♪♪〜―

携帯に電話がかかる。

サブ画面には―鷹岡 雅―の文字が流れる。


「はい?雅さん…?」

明らかにテンションの低い俺。
『ん?陽…?今日、不機嫌?』
気付いてくれて俺に優しく無理におどけた風に聞いてくれる。
「はは…雅さんにはかないませんね、ねえ…雅さん…今、時間あります?」

⏰:08/02/17 17:29 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#298 [氷雨]
↑↑また見にくいすみません ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
俺は雅さんと会う約束をして、雅さんの店の近くのカフェへと急ぐ。


「うおい!陽!ここ、ここ!」
雅さんは孤立した席に座り俺に手を振っている。

「あ…はい!!」

俺は小走り気味に席まで行きビックリする。

⏰:08/02/17 17:34 📱:D704i 🆔:☆☆☆


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