僕⇒俺
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#345 [氷雨]
「いてっ…今日は遅刻した罰だ!!」

へっへーと笑いながらいう。


「じゃあー…昨日はなに?」

俺も負けずに言い返す。

「昨日は日曜、遊んでくれなかった罰だ!!」

⏰:08/02/29 22:27 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#346 [氷雨]
「え……………」


思わずいってしまった。


日曜は葉山さんと……


「ご……めん」


俺は下を向いて、何て言っていいねか、どんな顔をしたらいいのか、わからなかった。


「え…?なっ…陽!俺、気にしてないってば!!」

⏰:08/02/29 22:30 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#347 [氷雨]
俺の落ち込みように小宮は焦ってた。


ごめん、小宮……。

すると、誰かが近づく。


顔を上げると葉山さんだった。
また嫌な予感がする。


「陽ーおはよします!小宮…あのさ、陽は日曜、わ………」

俺は手で葉山さんの口を塞いだ。

⏰:08/02/29 22:34 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#348 [氷雨]
「え……?どうしたの…陽…」

小宮が呟く。

俺はハッとし、手を放すと葉山さんを外へと呼んだ。


―――……

「ここだったらいいかな…」

教室の少し離れた所で止まる。

「陽?どしたの……?」

⏰:08/02/29 22:37 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#349 [氷雨]
ぎゃっ!すみません
なんか【おはよします!】になってる……意味わからん…

おはよ!です
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
葉山さんは少し不思議顔で微笑んでる。


「えっと……日曜、遊んだの内緒にしてもらえないかな…?」

俺は緊張して冷たい言い方をしてしまった。

⏰:08/02/29 22:42 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#350 [氷雨]
「えっ!?なんで…!?」


葉山さんの顔が一気に悲しみの顔に変わった。


「えっと……遊んだとかいって誤解されたら、葉山さん嫌じゃないかな?って思って……」


どういったら言いんだろう。

小宮の気持ちは絶対に言ってはダメだ。

⏰:08/02/29 22:46 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#351 [氷雨]
「私はいいよ……、陽と遊んで楽しかったもん、嫌じゃない」

なんでか葉山さんの瞳は濡れてた。

俺には濡れてた意味がわからなくて、ひどい事をいった。


「俺…、恥ずかしいから…」


葉山さんの瞳から涙が溢れた。

⏰:08/02/29 22:50 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#352 [氷雨]
「え…?はや……」

葉山さんは俺の横をそのまま通り過ぎてしまった。


「え………?なんで泣い…て」

俺は葉山さんを追おうとしたけど、足が動かなくて、涙の意味がわからなくて、ただ立ち尽くすだけだった。


それから、葉山さんは帰ってこなかった。

⏰:08/02/29 22:55 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#353 [氷雨]
昼を買いに行っている間に早退したみたいだった。


「陽?何かしたの…?」

小宮が不安そうに聞く。

好きな人が泣かされたら気になるよな……

けど言えない。


「いや…何もしてないよ。わかんない…」

⏰:08/02/29 22:57 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#354 [氷雨]
俺…すごい嫌な奴だ。

最低だ……。


けど……、小宮は離れていかない。

いい奴……。


けど…なんで葉山さんは泣いたの?


陽の中を色々な思いが交差する。

⏰:08/02/29 23:00 📱:D704i 🆔:☆☆☆


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