僕⇒俺
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#646 [氷雨]
俺は言い訳をしている情けない男……
逃げた男。
けれど、俺は1歩を踏み出したい。
気持ちを伝えたい。
傷付ける事がわかっているのに、そう思ってしまう。
最低な男だ…。
何も喋らない三依を前に俺は自分を責め続けた。
:08/05/19 20:33
:D704i
:☆☆☆
#647 [氷雨]
けれど……
「陽っ兄!!」
三依は明るく元気に俺に声を掛けた。
え…………?
その状況が掴めずに俺はいつの間にか下がっていた顔を上げ、三依を見る。
「知ってる……、全部知ってるよ」
:08/05/19 20:36
:D704i
:☆☆☆
#648 [氷雨]
「な……にを…?」
小さく呟くと三依は苦笑いした。
俺は表情の意味が全くわからなくて、パニック寸前だった。
すると、三依は話し始める。
「愛美は全部お見通しだったよ。『陽君にはね!すっごく好きな人がいるんだ……、いつか別れる時が来ても、《ありがとう》って笑顔で見送るよ』って、言ってた……」
それは大きな瞳にたくさんの涙を溜めながらだったけれど、三依はそれを言う事をしなかった。
:08/05/19 20:43
:D704i
:☆☆☆
#649 [774ch]
頑張れ-

:08/05/20 23:14
:D903i
:☆☆☆
#650 [氷雨]
774chさん
ありがとう!風邪でダウンしてましたぁ

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
俺は言葉を失う。
どうして?どうして、そんなに……
自分を犠牲にしてまで好きでいてくれるの?
俺の瞳には知らぬ間に涙が滲んでいた。
:08/05/22 21:48
:D704i
:☆☆☆
#651 [亜美]
頑張って~
ずットみてますから_A
:08/05/22 21:50
:W52CA
:☆☆☆
#652 [氷雨]
「げっ!陽兄!?」
なんとも場違いな声に俺は少し苦笑いする。
「大丈夫だから…、三依、ありがとう」
男らしくなく瞳に涙を溜めて思いを口にする。
三依は安心したように、ホッとため息をついた。
「それでも、男か!!」
最後にはやっぱり生意気な台詞を吐いたけれど、俺はそれに対して優しく笑った。
:08/05/22 21:53
:D704i
:☆☆☆
#653 [氷雨]
亜美さん
ありがとう!頑張ります!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
次の日、俺は北原さんを放課後学校まで迎えに行った。
「ごめん!待たせた!?」
息を切らせて尋ねると北原さんはクスクス笑って…
「全然だよ!私も今、校門に来た所」
そう言って微笑んだ。
:08/05/22 21:59
:D704i
:☆☆☆
#654 [氷雨]
優しくてふんわりとした雰囲気。
大人しそうに見えるのに内には強さを隠してる。
そんな女の子。
「陽君、今日はどこに行く?」
そう言いながら、さり気なく手を繋ぐ。
小さくて壊れそうな、手をソッと握り返した。
:08/05/22 22:03
:D704i
:☆☆☆
#655 [氷雨]
「あのね、今日…ちょっと話があるんだ」
俺は意を決して呟くように告げた。
北原さんは驚きもせずにコクンと首を縦に振る。
「うん!公園、行こっか」
俺は手を引っ張られて北原さんに着いていく。
公園には散歩をしている人やサッカーをしている子供達がたくさんいた。
:08/05/22 22:07
:D704i
:☆☆☆
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