僕⇒俺
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#682 [氷雨]
我輩さん
アンカーありがとう!
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「そかぁ?無理すんなよ?」
優しすぎて、いい奴すぎて苦しい。
けれど、言わないと始まらない。
俺はそれからは、いつ言おうかと機会を伺いながらもおもいっきり遊んだ。
そして……
:08/06/02 20:59 :D704i :☆☆☆
#683 [氷雨]
「あのさ、俺…小宮に言わないといけない事があるんだ…」
それは少し遊び疲れて日陰のベンチで缶ジュースを飲んでいる時だった。
小宮は不思議そうに俺を見た。
「何なに?真剣な顔して?」
俺の雰囲気を読み取ったのか笑いながらも瞳は真剣に俺を見てくれている。
俺は緊張でゴクリと喉を鳴らした。
:08/06/02 21:14 :D704i :☆☆☆
#684 [氷雨]
「お…れ……、俺さ…」
声がかすれて上手く言えない。
けれど…
「小宮……、俺は葉山さんが好きなんだ」
言葉を繋げて話す。
小宮の瞳を見つめて、必死に伝えた。
瞳は一瞬、ぐらりと揺れた。
それがどういう意味なのかはわからなかったけれど、俺は心の中でビクリと震えた。
:08/06/02 21:32 :D704i :☆☆☆
#685 [氷雨]
小宮に嫌われてしまうんじゃないか。
親友が離れていくのは嫌だ。
けれど…
小宮は俺に話してくれた。
俺も話さないと。
けれど、そう思っても本当は怖い。
早く何かを言って欲しい。言って欲しくない。
:08/06/02 21:39 :D704i :☆☆☆
#686 [氷雨]
気持ちは2つに分かれて、小宮の言葉を待つ。
そして、小宮は俺の予想を裏切るように…、
にっこり笑った。
え…………っ?
驚きを隠せなくて、俺は目を見開いた。
「陽も葉山さんが好きなんだ!!一緒だな!あれ?けど、陽、彼女いたよね?」
:08/06/02 21:51 :D704i :☆☆☆
#687 [氷雨]
明るくいつもの元気な声で、なんだか嬉しそうに小宮は言った。
「…………へ…?」
小宮のまたも予想を裏切る言葉に俺は間抜けな声が出てしまった。
しばらく、呆然と小宮のニコニコ笑った顔をボーっと見ていた。
「陽?何か言えっての!」
そんな俺に小宮はいつものようにデコピンをくらわす。
:08/06/02 22:00 :D704i :☆☆☆
#688 [氷雨]
:08/06/02 22:01 :D704i :☆☆☆
#689 [氷雨]
「え…!?あ……北原さんは友達に………、え……?」
北原さんの事を説明しようと思うのに、小宮の言葉に動揺して言葉はまとまらない。
そんな俺を見て、小宮は笑ってる。
「小宮は…怒らないの……?」
俺はついそう、口にしていた。
俺は怒るだろうと覚悟していたのに…
:08/06/03 13:29 :D704i :☆☆☆
#690 [氷雨]
笑うのを止めて、小宮は首を傾げる。
そして、キョトンとした顔で言う。
「俺が?何に怒るの??」
本当にわからないといった表情で俺を覗く。
それに俺は気が抜けてしまった。
「俺が黙ってた事とか……」
緊張の糸は完全に切れていて、脱力しながらそう言った。
:08/06/03 13:34 :D704i :☆☆☆
#691 [氷雨]
「だって、それは俺が先に言っちゃったからだろ?なら、しょうがないじゃん!」
また小宮に笑顔が戻り、俺に笑いかける。
俺は情けない気持ちになってしまう。
「小宮はでっかいな……」
そう、小宮は大きい。
俺はなんて小さかったのだろう。
:08/06/03 13:40 :D704i :☆☆☆
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