僕⇒俺
最新 最初 🆕
#101 [氷雨]
「雅が『一緒に仕事したい奴がいる』って言った時は耳を疑ったけどな…」

それに……と続いて…

「雅が頭下げる奴、初めて見た……」


へ……………?

すると、周りの人もうんうんと頷く。


「陽、お気に入りだし?」

ニッと笑う。

⏰:08/01/11 00:40 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#102 [氷雨]
「ああ〜〜!何かやる気になってきた!!撮影始めるぞ」


冷めた印象をはね飛ばして孝裕さんが叫ぶ。

「「おう!!」」

周りの方々も気合いが入ったのか急にテキパキ動きだす。

「これ衣装ね〜向こうで雅と着替えてきて」

衣装係の人から衣装を受け取り着替えに行く。

「よし!俺もいつもより気合い入る〜〜!陽!楽しくいこうぜ!」

⏰:08/01/11 00:46 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#103 [氷雨]
「あ…うん…」

緊張と不安で押しつぶされそうになりながらも服を着替えた。

「へ〜…陽ってお兄系も似合うみたいだな」


俺の姿を見て渋々言う。


「え…?そうですか?それを言うなら雅さんの方が……」

完璧に着こなしてる。

⏰:08/01/11 07:28 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#104 [氷雨]
「モデル何年目だと思ってんだよ!つかさ…俺の事知らない奴って陽が初めてだからさ!なんだか新鮮で」

照れたようにニッと笑った。


「ん………?知らない奴がいないとは?」

その言葉が引っかかって雅さんに尋ねる。

「雅は3冊のメンズ雑誌の表紙努めたり、まぁ言えばトップモデルなんだけど」

声は雅さんではなく孝裕さん。

「トップモデル……?」

⏰:08/01/11 07:34 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#105 [氷雨]
「ああ…男で雅を知らない奴なんか存在しないと思ってた」

そ…そんなに有名で…


「んな誉めんなよ〜!照れるじゃん」

雅さんが孝裕さんの肩をバシバシ叩く。

「はいはい。つか遅いから呼びにきたんだけど?早く始めるぞ」

「わかった〜陽?準備いい?」
俺の顔を覗く。

⏰:08/01/11 07:39 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#106 [氷雨]
来たぁぁぁぁ〜…

「あ…はい。準備○Κです」

力なく答えて扉を開けた。



――――……

「違う!!もっと動いて!!」
「はい!!」


き…厳しい〜〜……!

撮影が始まって数分、俺は死にそうになりながらポーズを決める。

⏰:08/01/11 08:04 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#107 [氷雨]
「そうそう!!もう少し顔上げて!俺を睨むように!」


孝裕さん、人変わりすぎ…


「孝裕すげぇ厳しいで有名だからな…けどここまで俺についてこれる陽もすげぇよ」


俺にそっと耳打ちする。


「へ………?」

「何!会話してんだ!集中しろ!!」

罵声に似た孝裕さんの声が響く。

⏰:08/01/11 08:08 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#108 [氷雨]
「はい!」

雅さんのせいなのにぃ〜〜…


そう思いながらも元気よく返事する。


「雅!お前も!もっと本気だせ!!陽に負けてんぞ!!」


狽・ぇぇええええ!!?

「俺が陽に!?さすが陽!」

「馬鹿か!悔しがれ!!」

雅さんと孝裕さんのコントが始まった?

⏰:08/01/11 08:20 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#109 [氷雨]
「んな怒鳴らなくてもさぁ〜」

「ふん!本気で仕事しないからだ!そんな事してないで、陽に手本でも見せてやったらどうなんだ?」


呆れた声で雅をけしかける。


「ああ〜!!それいいな!陽?少し孝裕の隣に行って俺の本気見ててくれねぇ?」

ニッと笑って、孝裕のけしかけに乗ってはりきる。

「あ!はい!!」

⏰:08/01/11 22:46 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#110 [氷雨]
見てみたい!ただただ俺は思った。雅さんの本気を…


孝裕さんの近くで邪魔にならない所で俺は雅さんの本気を見る。


「雅、集中…」

孝裕さんの力強いけれど静かな声が響いた。

雅さんは目を閉じて集中している。

カシャッとカメラの音がすると雅さんの目がスッと開かれた。

⏰:08/01/11 23:29 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#111 [氷雨]
ニッと笑って楽しそうに雅さんが舞う。


本当は舞ってなんかいないんだけど…なんだか舞ってるんだ。

目が違う。動きが違う。

惹き付けられる。


時にはかっこよく、時には妖艶に…


こんな人に追いつける訳がない。

⏰:08/01/11 23:39 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#112 [氷雨]
「すごい……」

全く違う世界。

何もかもがかっこいい…


バチッと目が合う。

なぜかカァァァァと体が熱くなった。


息をする間もない。

もっと見てたい。

憧れの世界。

⏰:08/01/11 23:47 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#113 [氷雨]
「陽、入って」

静かに俺に孝裕さんが指示する。

ハッと我に返る。魅了っていうのはこういう事…

あの光の世界に俺が入っていいのか?

「陽?大丈夫だから来い!」

雅さんが心配して俺に声をかけてくれる。

「はい!!」

俺はあの光に入りたかった。
俺もあの人みたいになりたい。

⏰:08/01/12 00:02 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#114 [氷雨]
俺は走り出して雅さんと並んだ。


自分を出したい。
この人達に認めてもらいたい。
カシャカシャと鳴る音が気持ちよかった。


「陽!もっと笑って!カメラの音を楽しめ!!」

孝裕さんの声も今では怖くない。

「はい!!」

期待を裏切りたくなかった。

⏰:08/01/12 00:07 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#115 [氷雨]
――――……

「お疲れ様」

カメラの音が止む。

「陽!お前やっぱ最高!連れて来て良かったぜ」


雅さんは俺の肩を引き寄せて俺の頭をグシャグシャ撫でる。


「狽・ぇえええ!?ちょっと!せっかくカッコ良くセットしてもらったのに〜」

ちょっと拗ねる。

「ごめんごめん!なんだか嬉しくって!!」

⏰:08/01/12 00:13 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#116 [氷雨]
だいぶ興奮気味に満面の笑みで俺に笑いかける。


「はぁ…雅、テンション高すぎ。けれど…雅に付いて来れる子がいるなんでビックリだな…、引けもとらないし」

孝裕さんが近寄り俺を誉めてくれた。(よな?)


「ああ…俺も!こんなに付いて来れるなんて思ってなかった」

「雅さん……そんな無計画で俺を連れて来たんですか?」

少し負のオーラを出す。

⏰:08/01/12 00:18 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#117 []
頑張って[

⏰:08/01/12 11:18 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#118 []
頑張ってト

⏰:08/01/12 13:03 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#119 []
頑張って

⏰:08/01/12 17:10 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#120 [我輩は匿名である]
>>117-119
しつこいです。
まだそんなに時間たってないんだから大人しく待ちましょう

⏰:08/01/12 17:14 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#121 [我輩は匿名である]
>>1-200

⏰:08/01/12 18:00 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#122 [氷雨]
骸さん
ありがとう頑張ります
我輩さん
すみませんありがとう頑張って書きます

我輩さん
ァンカーありがとう
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「だって陽が予想以上の仕事するから〜〜」

なんて俺には嬉しい言い訳をする。


「なっ!!?」

不覚にも照れてしまう。

⏰:08/01/12 19:50 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#123 []
>>120
以後気を付けます。

⏰:08/01/12 20:57 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#124 [氷雨]
「ああ…確かに、陽?今日の雑誌に使うからな!それと…本格的にモデルしないか?」


孝裕さんが真剣な顔で俺に尋ねる。


「え……?俺が………」

「今日、楽しくなかったのか?もっとフラッシュあびたくないか?」


………………

「俺……」

⏰:08/01/12 21:00 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#125 [氷雨]
楽しかった…もっともっとって思った。

けど……


「俺なんか……」

昨日、葉山さんに声かけられなかったら俺は今でも『のび太』のまま。

そんな俺に雅さんのように魅力があるなんて思えない。


今も外見を変えただけで、中身はただの『のび太』。

⏰:08/01/12 21:28 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#126 [氷雨]
何も変わらない。


「モデルはしたくない…と、とったらいいのか…?」

はっきりしない俺に怒りを抑えながら呟く。


「あ……、違うんです!孝裕さん…俺、昨日まで『のび太』だったんです」

俺としては勇気を振り絞って言ったつもりで…こんな返事が返ってくるとは…

「はぁ??『のび太』って?」

⏰:08/01/12 21:48 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#127 [氷雨]
「孝裕〜!お前〜のび太知らないのか!?」


プッと吹き出すように笑う。


「あ゛?」

「ごめんなさい」

雅さんが素早く謝る。

「俺、昔はこんなだったんです…」

少し前に携帯でふざけてとった写真を見せる。


「「え゛…………………?」」

⏰:08/01/12 22:25 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#128 []
頑張って。

⏰:08/01/13 00:05 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#129 [我輩は匿名である]
>>128
成長してください。
せかさないで。

あなた他の所でも叩かれたでしょ?

主さん
貴重な場所取ってしまってすいませんでした。

⏰:08/01/13 00:24 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#130 [氷雨]
骸さん
ありがとう

我輩さん
すみません全然大丈夫ですありがとう
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
雅さんと孝裕さんが揃えて驚きの声をあげる。

「昨日までそんなだったんですけど……」


自信がないのは当たり前。

「これ…マジでお前?」

雅さんが呟く。

「はい……」

⏰:08/01/13 20:20 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#131 [氷雨]
「髪はボサボサ…前髪なんて長すぎるし、前見えないんじゃねぇ?」

孝裕さんも複雑そうに感想を呟く。

「う……自信がなくて…髪で隠してました…」


「「え!!?」」

また驚きの声が…

「お前…普通に顔いいじゃん」
「え!?」

信じられない言葉に次は俺が驚きの声をあげる。

⏰:08/01/13 20:25 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#132 [氷雨]
「こういっちゃなんだけど…モデルって顔よくないとできないし?」

孝裕さんも雅さんの後に続く。
「それ!!」
「お前が言うな!!」

孝裕さんの素早いツッコミが入る。

「はい…すみません」

雅さんもなぜか素直に謝る。

「えっと…それはイコール…?」

「お前はモデルをする価値がある!むしろ、しろ!!」

⏰:08/01/13 20:42 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#133 [氷雨]
孝裕さんがなぜか興奮気味に熱弁する。

「えっと……」

「陽〜〜!一緒に仕事しようぜ〜!?」


雅さんが俺にピッタリ引っ付いて俺に上目遣いする。

「う……確かに楽しかったし、もっとしたい!って思いました」

俺は徐々に自分の気持ちを話す。

「こんな俺でも……できる事があるなら俺はしたい」

⏰:08/01/13 20:56 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#134 [氷雨]
「ああ」

ふん!と俺の気持ちをもう分かっていたように孝裕さんが笑う。

「よろしくお願いします!!」
俺は大きな声で叫んだ。


「よろしくな」

孝裕さんがにっこり笑う。

「陽〜〜!やった!よろしくな!!」

満面すぎる笑顔で雅さんが俺に抱きつく。

⏰:08/01/13 21:19 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#135 [氷雨]
「お前さ…打ち解けるとキャラ変わるの辞めたら?」


呆れた顔で孝裕さんが雅さんに言う。


「別にいっじゃん〜!心許した証拠だろ?陽っていい奴だし」

「でも…会って1日だろ?俺でも1週間は警戒はってたよな…?」

少し嫌みそうに言う。

「ああ〜…お前偉そうだったし?」

⏰:08/01/13 21:45 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#136 []
>>129サン
主サン
すいません。せかしてる訳ぢゃナィんですけど、マヂすいませんュ
あと、確かに他のスレで叩かれてましたホホどうしてでしょうか

⏰:08/01/13 21:52 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#137 [我輩は匿名である]
>>136
がんばれって書き込みがしつこいんですよ↓↓

⏰:08/01/13 21:56 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#138 [氷雨]
「ぁ゛あ゛?」

雅さんを睨む。

「ほら〜〜!いっつもそんな顔してたし〜」

「お前が使えるか見てたんだよ!」

「え〜あれはそんな目じゃなかったけど〜?」

等々…を2人で言い合ってるんだけど……

「えっとぉ〜〜…あの2人って仲いいんですよね?」

いつの間にかスタッフの隣に移動して遠い所で2人を見る。

⏰:08/01/13 22:09 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#139 [氷雨]
骸さん・我輩さん
全然大丈夫ですよ気にしないでくださぃ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「うん!いっつもあんな調子!仲良すぎなんだよね」

周りの人達もうんうんと頷く。
「そうなんだぁ…、なんだかいいですね」

俺はにっこり笑った。

「けど……君、相当凄いよ?」
違うスタッフが話しかける。

「え…?」

⏰:08/01/13 22:53 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#140 [氷雨]
「雅さんに付いていけるモデルなんて、同等のトップモデルしか見た事なかった…、なのに君ってド素人だろ?ありえねぇよ…」


この人の言い方は真剣で。
冗談とかじゃないのはすぐ分かった。

「え……?そうなんですか?」
「うん!君凄すぎ!!しかも2人共認めてるみたいだし!」

また違うスタッフが言う。

「わぁぁ…!もう皆さん誉めすぎですよ!!」

⏰:08/01/13 23:04 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#141 [氷雨]
もうすっごく楽しくて、こんなに笑ったの久しぶりでなんだかすごく仲良くなれた。

「陽君って楽しいね!これからも来てくれるんだよね?」

「はい!よろしくです」

なんだか歓迎してくれててすごく嬉しかった。


――――――………

「ああ〜疲れた〜〜けど、すっげ楽しかった!陽!これからもよろしくな!」

⏰:08/01/13 23:27 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#142 [氷雨]
雅さんが伸びをしながら聞く。

「はい!」

それに元気よく返事する。

「それでさ、明日予定有り?」
俺の顔を覗き込みながら尋ねる。

けど…その時、俺にメールが届いた。

⏰:08/01/13 23:35 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#143 [氷雨]
《FROM 葉山 美咲》――――
撮影お疲れ様
どうだった陽なら絶対成功してるよね

明日も買い物しない
返事待ってます
――――――――――――――
「あ〜…何か葉山さんと計画の続きがあるみたいです」

少し残念だけど、葉山さんのメールがすごく嬉しくてすぐに返事する。

「そっかぁ〜…また誘う!!んで家どこ?」

今は雅さんに車で送ってもらってる途中で…

⏰:08/01/13 23:40 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#144 [氷雨]
「え…?ぁあ〜!そこ右だったんですけど……」

次の瞬間チョップが飛んできた。

「言うの遅せぇし!」

「すみませ〜ん…」

家に着いたのは夜の11時頃。
帰ってきた俺に両親はなぜか倒れそうになるし、挨拶に来た雅さんには絶叫するしで意味の分からない日になった。

また明日、絶叫した訳聞いてみよ…そう思いながら目を閉じ眠りについた。

⏰:08/01/13 23:48 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#145 [氷雨]
――朝――……

「おふぁよ〜〜」

欠伸をしながら階段を降りる。
「おはよ……」

お母さんはなんだか変な顔をして見上げてること。


……………?

「お母さん?何…?そんなジロジロ見て…」

思わず声にでてしまう。

「本当に…陽なのよね?」

一言目にでたのはこの言葉。

⏰:08/01/15 21:46 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#146 [氷雨]
「はい…!?」

マヌケな声が出る。

「ああ〜そのマヌケな声は陽だわ…」

どういう意味?って聞きたかったけど抑えて…

「陽だよ?昨日から何なの!?」

昨日からなんだか他人行儀で…
「陽って格好良かったのね〜…ジャニーズに入れておくべきだったかしら……」

なんてブツブツ言ってる。

⏰:08/01/15 21:51 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#147 [氷雨]
「お〜い…お母さん?大丈夫〜?」

「大丈夫よ!ああ〜もうやっぱり彩史[サイシ]の息子だったんだ〜〜」

また独り言?

あ!彩史は父さんの名前ね。

「もういいや!納得!!陽〜、三依[ミヨリ]起こして来て〜」

三依は妹です。

「いいんかい!!はいはい〜」
ある程度ツッコミも忘れずに返事をして妹を起こしに行く。

⏰:08/01/15 22:00 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#148 [氷雨]
俺…三依すっごい苦手なんだ。

起こしに行くと『何!勝手に入ってんの!?』とか『うわっ!最悪』とかいつも言われるんだよな…

はっきり言って嫌われてる…

だからここ2・3日会ってないし…

はぁ…とため息をはきながら戸をノックする。


「三依〜…?起きてる?」

⏰:08/01/15 22:05 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#149 [氷雨]
ノックしても外から声をかけても何も返ってこない。

………完璧、寝てる。


またため息をついて戸を開けた。

ベッドですやすや眠る妹…

寝てる時だけは可愛い。

普通に可愛い顔してるんだろうけど…家での性格は最悪…


「三依〜!起きろ〜〜!!」

⏰:08/01/15 22:12 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#150 [氷雨]
体を大きく揺さぶる。

1つ言っておくと…うちの起床は休日でも遅くて8時!って事になってる。


「んん…陽にぃ…?ん…んん!!?」

ガバッと急に起き上がる。

「うわっ!!」

間一髪おでこをかすっただけですんだ。

「す…す…すみません!陽兄のお友達ですか!?もう…私、こんな格好……」

⏰:08/01/15 22:17 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#151 [氷雨]
真っ赤でしかもなんだか可愛らしい…

「えっと…陽だけど…?」

なんか言いづらいなぁ…と思いながらも真実を伝える。


「また〜そんなう…そ……」

ガッと両手で顔を掴まれ正面を向かされる。

あ〜…あった……2日前にも同じような事が…

「陽兄!!?」

妹はビックリして今までにない大声で叫んでた。

⏰:08/01/16 07:36 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#152 [氷雨]
――――……

「てか…俺…そんなに変わった…?」

朝食をお母さん、俺、妹の3人で囲みながら呟く。

「変わったよ!あの陽兄が…こんな格好良かったなんて…」

なんだかいつもと態度が違いすぎる。

「彩史の息子だから〜可笑しいなぁって思ってたのよ」

お母さんはいつも通りだ。

⏰:08/01/16 08:20 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#153 [氷雨]
「いや…父さんの息子って関係ある?」

ボソッと呟く。

「「ぇ゛…?」」

「え…?」

ぇ゛…?って…2人で声合わせて言わなくても…


……………?

「な…何?」
また2人して俺をジッと見る。

⏰:08/01/16 18:48 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#154 [氷雨]
「あ!陽!?遊びに行くんじゃなかったの!!?」

「へ……?」


時計を見ると9時30分…

待ち合わせ時間は…10時!!
「やっばい!!」

俺は高速で残りの朝食を口に入れ込み、準備に走り回った。


「行ってきます!!」

待ち合わせ場所まで猛ダッシュした。

⏰:08/01/16 21:16 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#155 [氷雨]
――その頃…家――

「ああ〜…危なかった〜!彩史の本当の仕事、バレそうだったわね」

陽の母《絢菜[アヤナ]》は安堵のため息をはく。


「ねぇ〜…?なんで陽兄に父さんの仕事教えないの?」

三依が呟く。

「ん〜…?なんでだろ?なんとなく!?」

「私は知ってるよ?」

⏰:08/01/16 21:24 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#156 [氷雨]
「あんたは雑誌とか見るから当然!」

三依にデコピンしながら言う。

「イタッ…!もう〜〜…けどさ…やっぱ陽兄も父さんの息子だったんだね」

「当たり前よ〜〜!なんだか急にカッコ良くなって〜………………………………ああ!!」


母が急に大きな声で叫ぶ。

「秤スなに!!?ビックリしたぁ〜…」

⏰:08/01/16 21:28 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#157 [氷雨]
「昨日ね…陽…車で送ってもらったんだ……」

母はゆっくり話す。

「うん。で………?」


「その人…パリコレの推薦貰ってる…鷹岡 雅[タカオカ ミヤ]だったんだよ…?」


……………………………

2人の間で沈黙が流れる。

「ぇぇぇえええええ!!?」

三依が割れるような大きな声が近所に木霊した。

⏰:08/01/16 21:36 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#158 [氷雨]
誰か見てるかな

⏰:08/01/16 21:37 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#159 [スマイル]
毎回更新される度に楽しく読んでます
頑張ってください

⏰:08/01/16 21:44 📱:N905i 🆔:☆☆☆


#160 [知己]
見てます
おもしろいので
好きです('Ч')
頑張って下さい!


<BR>

⏰:08/01/16 22:35 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#161 [氷雨]
スマイルさん 知己さん
ありがとうございます
ょかったです
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「すみません〜…ちょっと遅れました…よね?」


伺うように目を見る。


「え…?だ…大丈夫だよ!………クシュン…」

小さく可愛く、くしゃみをする。

「ちょっ…!」

手をギュッと握る。

⏰:08/01/17 20:54 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#162 [かなみ]
更新されてるー
とても楽しみです



感想板作った方がいいと思います

⏰:08/01/17 21:34 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#163 [かなみ]
あげます

⏰:08/01/19 00:02 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#164 [水色]
主サンのペースで...

陰ながら見てます!

⏰:08/01/19 04:43 📱:D903iTV 🆔:☆☆☆


#165 [氷雨]
かなみさん水色さん

いつもありがとう
感想板ちょっと作ってみました

よかったら来てくださぃ

たくさん待ってます

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3244/

⏰:08/01/19 10:22 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#166 [氷雨]
「ふぇ………?」

葉山さんは俺みたいな間の抜けた声をだし、カァァァと赤くなった。

「くしゃみ!!寒い証拠じゃないですか!俺の前で我慢しないでくださいね?ごめん…俺が遅れたから……」


スタスタ葉山さんの手を握って暖かい暖房がかかっているだろうお店へ入った。

「あっ…!ちょっと…陽?あのね…私、はりきって早く来ちゃっただけだから陽は悪くないよ?」

⏰:08/01/19 10:32 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#167 [氷雨]
鼻を真っ赤にして、それでも俺を庇ってくれる。

お店に入り、後ろを振り向く。
ドクンッと心臓が波打った。


真っ赤な鼻、少し潤んだ瞳、そして何よりも優しい心。


何かが俺を襲った。


「陽………?」

名前を呼ばれハッと我に返った。

⏰:08/01/19 10:38 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#168 [氷雨]
「あ…すみません…なんだかぼうっとしてた…」


俺は何を考えてた?


「陽…?今日ね!陽と映画見たいなぁって思ってたんだ!映画…好き?」


なんだかいつもの葉山さんじゃないような…

「はい!大好きです!!暖まったら移動しましょう。ちょっと待ってて下さい」

⏰:08/01/19 10:44 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#169 [氷雨]
繋いでた手を離す。

「あ………」

と、悲しそうな声が聞こえた。

「え………?」

思わず振り返る。

「ごめん!なんでもないよ!いってらっしゃい」

そう言ってニッコリ笑う。

「うん……いってきます」

俺もニッコリ笑いかえした。

⏰:08/01/19 10:47 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#170 [氷雨]
自販機〜…自販機〜…心の中で呟きながら自販機を探す。

俺達が入ったのは大きなお店で自販機を探すのも一苦労。


「あの…何か探してるんですか?」

見知らぬ女の子が顔を真っ赤にして、俺に声をかける。

「へ……?ああ〜自販機?暖かいもの飲みたくて…」

そんなに探してるの目立ってた!?恥ずかしい…!と、思いへへっと照れる。

⏰:08/01/19 10:55 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#171 [氷雨]
カァァァァと女の子がより真っ赤になる。

「…………?ねぇ…?真っ赤だけど…大丈夫?」

風邪かな……?手を伸ばし女の子のおでこを触る。

「ひゃっ………!」

女の子が言った。

「え…………?」

ヤバッ!もしかして…セクハラになる!!?

「ごめんね!!本当にごめん!」

⏰:08/01/19 11:00 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#172 [氷雨]
その時、俺は違和感を覚えた。
俺……葉山さんには敬語まじりなのに…?あれ……?


言葉が……?


「あの!違います!突然でドキドキして…!」

考えてると女の子が叫ぶ。


「そっか…なら良かった〜…俺、セクハラしたかな?って思っちゃった…」

ははっと笑う。

⏰:08/01/19 11:06 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#173 [氷雨]
「え〜〜〜おでこタッチくらいでセクハラなんていいませんよ〜…むしろ触ってほしいっていうか…」

女の子は最後はボソッと言ったので聞きとれなかった。

「え…?ごめん!最後なんて…?」

「へ……?なんでもないです〜!!あっ!あれですよ!自販機…!」

目の前には夢にまで見た自販機…(大袈裟)

「ありがとう〜!本当に広いね。ここ〜…」

⏰:08/01/19 11:12 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#174 [氷雨]
上も吹き抜けでお店がいっぱい。

「私も思います……それで、あの……」

ガタンッと午後ティーのホットが落ちたと同時に女の子が言う。

「アドレス教えてくれませんか…?」

顔を今まで以上に真っ赤にして下を向いている。

「へ………?俺の……?」

俺は何が起きてるのかわからなくて、こんな事初めてで…

⏰:08/01/19 11:18 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#175 [氷雨]
「えっと〜…いいけど……」


「本当ですか!?やったぁ!じゃぁ〜赤外線で〜」


………………………――

「よし!受信完了!今日!送りますね!!」

そう言って走っていってしまった。と、思ったらまた戻って来た。


「あの…今日…お1人なんですか?」

また真っ赤で、けど今度は上目遣い。

⏰:08/01/19 11:46 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#176 [氷雨]
「友達と映画見るんだ…」

「あっ…そうなんですか…!すみません!それじゃっ…!」

また走り去った。

なんか面白い子だな…なんて思いながら葉山さんの元へ戻った。


「すみません…なんか遅くなっちゃって…」

葉山さんは声をかけるとパッと顔を上げて嬉しそうに微笑んだ。

「いいよ!けど…?どこに行ってたの?」

⏰:08/01/19 11:49 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#177 [我輩は匿名である]
面白いですね
頑張ってください

⏰:08/01/19 18:28 📱:F902iS 🆔:☆☆☆


#178 [氷雨]
「はい!これ!」

さっき買ったまだ熱いくらい温かい午後ティーのホットを渡す。


「え……?これ…私、大好き!」

嬉しそうに受け取る。

「うん。かなぁって思ってた」
ドリンクの前を通る時、いつも目がいってたのを俺は見てたから。

「え…?なんで〜〜!?陽、超能力使えるの?」

⏰:08/01/19 18:31 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#179 [氷雨]
冗談ぽく言って、両手でぎゅっと午後ティーを握りしめる。

「ないですよ〜〜!そんな能力〜」

「ふふ…陽、ありがとう」

なんだか午後ティーを愛しそうに見つめる。

そんな葉山さんを見てると心が暖かくなった。


「大丈夫ですか?寒くないですか?」

すごく心配で俺は葉山さんに聞く。

⏰:08/01/19 18:52 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#180 [氷雨]
「うん!全然大丈夫だよ。映画館行こっか!」

満面の笑顔で笑う。

「はい!」

そうして映画館へ足を速めた。
――――――……

「ん〜〜…陽は何見たい?」

「俺は何でもいいんですけど…泣くのは嫌です……」

俺たちはチケット売り場で立ち止まってる。

けど…1つ気になる事が……

⏰:08/01/19 19:13 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#181 [氷雨]
ずっと手を繋いでる事…

お店を出る時に葉山さんが俺の手を急かすように引っ張って繋いだんだけど…


正直…すごい照れる!!


「陽〜涙もろそうだもんね」

へへっと意地悪っぽく可愛く笑う。

「う……そうだけど〜…言わないでください!」

男なのに……っていつも思うから…

⏰:08/01/19 19:20 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#182 [氷雨]
「私〜…そういう男の子、好きだよ?」


「え…………!?」

なんだかすごく嬉しい言葉だったような…


「1回しか言いません!」

照れてまた悪戯っぽく笑った。

結局映画はアクション系になったんだけど………


―――――……

⏰:08/01/19 19:23 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#183 [氷雨]
―3時間後……―

「最近の映画!!ほとんど涙モノなんだけど〜〜…!」

瞳をウルウルさせた男が1人。
名前は……

「陽って最高〜〜!!」

俺……です…………

アクション系で泣きました。

「最高じゃないです!あそこでなんでジャンが死なないといけないんですか!?」

まだ映画の世界から抜け出せないでいた。

⏰:08/01/19 19:30 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#184 [氷雨]
「ジャン……あそこは私も泣いたけど〜…陽、泣きすぎ!!」

葉山さんはクスクス笑ってる。

「もう!けど…すごく面白かったぁぁぁ!」

俺が叫ぶ。

「うん!だね!!最高傑作!」
映画の話をしながら俺たちは映画館の中にあるレストランへと入った。

「よし!今から映画について語ろう会ね!!」

⏰:08/01/19 19:35 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#185 [氷雨]
席について俺と葉山さんは映画から学校の話へ家族の話、色々な話をした。


時間を忘れて気がつくと外は暗くなりかけてて…


「あ!うっそ!時間たつの早すぎ!!」

「本当だ!全然気がつきませんでしたね……」

店の迷惑になるから出る事になって席を立とうとしたら携帯が鳴った。

⏰:08/01/19 19:43 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#186 [氷雨]
――ami.・・・@docomo.ne.jp――
携帯に知らないアドレスが表示された。


「あれ…?誰だろ………?」

不思議に思ってメールを開く。
――――――――――――――こんばんは

北原 愛美[キタハラ アミ]です

昼間は突然話しかけちゃってすみません
――――――――――――――
自販機の場所を教えてくれた女の子からだった。

⏰:08/01/19 19:49 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#187 [氷雨]
「あ……」

思わず声が出た。

「ん…?どうしたの…?」

葉山さんが顔を覗く。

「あ!なんでもないです!」


こんな事、相談しても、何も思ってくれないのかな……

心がズキッと傷む。

なんで……?

「そっかぁ……あのね?私はまだ遊べるんだけど…陽は?」

⏰:08/01/19 22:03 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#188 [氷雨]
「あ!僕も遊べますよ!」

自分が思ってた事を先に言われて慌てて答える。


「やった!ゲーセン行きたい!それと〜…僕に戻ってるよ!陽!!」

ルンルンな声で注意される。

「あ……!」

クスクス笑ってまた俺の手を引いてゲームセンターへと向かった。

⏰:08/01/19 22:12 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#189 [氷雨]
向かう間に北原さんへ返事を返す。

――――――――――――――全然大丈夫だよ

俺こそ、ありがとう

すごく助かった
――――――――――――――
女の子とメールなんてあまりした事ないからどんなメールを送ったらいいのかもわからないし【送信】を押すのも躊躇った。

「はぁ……葉山さんの時も緊張しまくりなんだよな〜…」

自己嫌悪する。

⏰:08/01/19 22:27 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#190 [氷雨]
「なにか言った〜!?」


隣でルンルンで歩いてる葉山さんがルンルンな声で尋ねる。


「なんでもないです!!」

「変な陽〜〜!」

お酒でも飲んだ?というくらいハイテンションでクスクス笑う。

「あ!あそこだよ!!」

⏰:08/01/19 22:34 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#191 [氷雨]
煌びやかな光、うるさいくらいの音が扉が開くたびに漏れる。

「ゲーセンって久しぶりだなぁ〜…」

確か…2年ぶり…くらい?

「そうなんだ〜…あ!あれ可愛い!!」

ゲーセンに入ってすぐに目に入る大きなディズニーのぬいぐるみ。

「これ〜…いいなぁ…よし!やってみるね!!」

⏰:08/01/19 23:10 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#192 [氷雨]
お金を取り出し500円を入れる。

……………………

葉山さんはすごく集中してて、俺はゴクリと喉を鳴らす。

キャッチャーが動く奇妙な音が響き、ぬいぐるみは3回中2回とも取れなかった。

「う〜〜…ふぇ……取れない〜……陽…得意?」

瞳に涙を溜めて振り向く。

「わかりません。けど…やってみます」

⏰:08/01/20 08:48 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#193 [氷雨]
ウィィィン…とキャッチャーが動く。

「あ!すごい!持ち上がった!!」

俺より葉山さんが大興奮で実況してた。


「もうちょっと!!あ……!ぁぁぁぁあああ………」


ぬいぐるみはゴール手前で無惨にも落ちた。

「はぁ………」

俺は無意識に息を止めていたらしく大きく息を吸う。

⏰:08/01/20 08:53 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#194 [氷雨]
「残念だったね〜……もうちょっとだったのに!」

悔しそうにぷんぷんと機械に怒る。

「クスクス…葉山さん!そんな機械に怒らなくても〜…」

怒っている姿が可愛くて顔が笑ってしまう。


「だって〜〜…あ!ねぇ!プリ撮ろうよ!記念記念!」

また俺の手を引っ張る。

「いいけど…俺…プリ初めてですよ?」

⏰:08/01/20 08:58 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#195 [氷雨]
使い方が……なんて言ってると…

「私に任せて!」

と、葉山さんが言うので任せました。

『次はこのポーズ!!3・2・1』

プリってけっこう注文が多い…
普通に無視して自分のしたいポーズだけど…

「陽!次は昨日のモデルポーズね!」

ってリクエストしてくれるから…

⏰:08/01/20 09:03 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#196 [氷雨]
「はい!」

モデルポーズって恥ずかしい!
葉山さんも隣でクスクス笑ってる。

『最後の1枚だよ〜!3・2・1!』

次の瞬間、葉山さんの唇が俺の唇に当たる。

「あれ…?ぁぁぁああ!?ほっぺにする予定だったんだけど…キスになっちゃった……」

葉山さんの顔が一気に真っ赤になる。

⏰:08/01/20 09:08 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#197 [氷雨]
俺は何が起きたのかわからなくて、思考停止。

『落書きは〜ピンクの落書きコーナーでしてね〜〜バイバーイ』

と、機械が話す。

「陽〜〜…?」

心配して葉山さんが顔を覗く。
「はい!大丈夫です!」

すごく片言で言葉が出てくる。
「落書き頑張るから!陽はゲーセンの中ウロウロしてて!プリはお楽しみだよ!」

⏰:08/01/20 09:13 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#198 [氷雨]
「わかりました」

まだ少し放心のままゲーセンの中をウロウロする。

目の前にはさっきのUFOキャッチャーがある。

「次は取ってやる!」

もう意識もはっきりして、俄然やる気で500円を入れた…

………………――

…………――

「陽〜〜プリできた……よ……きゃぁぁぁ!可愛い〜〜!」

⏰:08/01/20 09:17 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#199 [氷雨]
俺は奇跡的に2回成功して2つの大きなぬいぐるみを抱えてた。

「クスクス…葉山さん!俺、今日も昨日もすごく今までで1番楽しかった!ぬいぐるみ2つプレゼント!」

にっこり笑って渡す。

「陽……すっごい嬉しい……」
キャッキャッと嬉しそうにぬいぐるみを抱えて涙も溜めてた。
「もう〜…忙しい人ですね〜」
冗談でこんな事を言えるくらい仲良くなっていた。

⏰:08/01/20 09:23 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#200 [氷雨]
↑見にくいすみません
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄「だって〜…陽が悪いんだからね!」

「なんで俺が〜〜!」

2人でクスクス大笑いした。

「あのね…陽……私、実は…」
なんだか急に真剣な顔で向き直る。

「ちょっ!あれ…新人モデルの……」

………………?

⏰:08/01/20 09:29 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#201 [氷雨]
なんだか俺のそばまで1人の男がやって来る。

葉山さんも言葉を止めてハテナ顔で見る。

「あ〜…すんません…モデルの【HARU】さんですか?」


え………………?

撮影は昨日したばかりだよな?

俺の携帯が鳴った。

――着信:雅さん――

⏰:08/01/20 09:37 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#202 [氷雨]
タイミングいい!!

《はい!もしもし!!》


《「もっし〜〜!陽〜〜?今日でたメンズ雑誌に陽、載せてっから〜〜…まぁ〜昨日も俺の表紙待ちギリギリだったんだけどさぁ〜〜あいつら仕事早いからぁ〜…あ!どこに載ってるかは〜〜……まぁ〜自分で確かめろ!1カ所しか載ってないから!んじゃな〜〜!」》


一方的に話され俺が喋るすきも与えずに切られた。

⏰:08/01/20 09:40 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#203 [氷雨]
「ぇえ…!?ちょっ!雅さん…!!?」

「あはは〜……でた…雅の一方的電話……」

葉山さんが苦笑いする。

「いつもなんですか……?」

「YES!」

元気よく返事される。

「YES!って……!!それと…なんか雑誌に俺、載ってるみたい…」

⏰:08/01/20 10:35 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#204 [氷雨]
「え…!?もう!!?昨日だよね?」

「はい……」

2人共ハテナ顔で考える。

「あの……どの雑誌で見たんですか?」

隣にまだいる男の人に聞く。

「え!?あ…これです!!」

サッと雑誌を鞄から取り出す。
「【COOL】……?」

⏰:08/01/20 10:47 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#205 [氷雨]
COOLって!!

日本語で《かっこいい》……

恥ずかしい〜!!


「結構…有名な雑誌だよ?これ……」

葉山さんが呟く。

「そうなんですか!?……すみません…俺、どこに載ってました?」

また尋ねる。

「特集の《雅&HARU》の所です!」

⏰:08/01/20 10:55 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#206 [氷雨]
「「特集〜〜〜〜!!?」」

2人同時に叫ぶ。

ペラペラとめくっていくと雅さんと俺…昨日撮ったであろう写真がでてくる。

俺の所には…

【注目の新人モデル!カメラマン、Takahiroも認めた魅惑の新人】

と、書いてある。

「マジ………?」

⏰:08/01/20 11:49 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#207 [氷雨]
今日はテスト勉強の為ここまでにします
感想ょかったらくださぃ
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3244/

⏰:08/01/20 12:45 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#208 [氷雨]
葉山さんはありえないといった表情で雑誌を見つめる。


「これ今日、発売……有名な雑誌……俺が載ってる……」

嫌な予感が……?

「どした…?陽………?」

葉山さんが覗きこむ。

「家族……俺の家族……メンズ雑誌…大好物なんです…」

俺は途切れ途切れに言う。

「へ…………?」

⏰:08/01/22 23:07 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#209 [氷雨]
雑誌なんかに載ってたらなんて言われるか…


顔を蒼白させて俺は考える。

「けど…モデルする気だったんでしょ?」


葉山さんがハテナ顔で尋ねる。
「うん…けど…妹!!俺の妹が1番問題なんです…」

あいつ…絶対!自慢する!!

⏰:08/01/23 14:32 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#210 [氷雨]
「人付き合いの苦手な俺の所へ友達を連れてくるはず…」


なんで…こんな具体的かっていうのは、父さんが前例でいるから…

俺は続けて言う。

「葉山さん…俺の父さん、モデルなんです」


キョトンとした顔で俺のカミングアウトを受け流しかける。

「へ………?モデル……??」

⏰:08/01/23 14:36 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#211 [氷雨]
「はい……………」

「ぇぇえええ!?すごいじゃん!!血かなぁ〜?」


すっごい笑顔で笑う。

「ですかね……?今は仕事でどっか行ってますけど」

はぁ……とため息がでる。

「陽はお父さんが嫌いなの?」
「嫌いではないんだけど…鬱陶しいんです」

⏰:08/01/23 17:25 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#212 [氷雨]
眉を少し寄せながら言う。

「うっ…とうしい……?」

「はい……まぁ、見たらわかると思うんですが…俺にベタベタ引っ付いてくるんです」


またはぁ…と、ため息をつく。

「ああ〜…陽のお父さん、そっち系なんだ……」

納得したように頷く。

⏰:08/01/23 18:01 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#213 [氷雨]
無言で首を縦に振る。

「けど…俺にはモデルって事、家では内緒にされてるんです」
実は…1年程前、友達が…

――1年前……――

「これ!!陽に似てねぇ〜?」
あれ…?父さん……?

「僕に!?そんな事ないって〜〜…」

―――――――――――以上!

⏰:08/01/23 19:13 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#214 [氷雨]
こんな事があったわけで…

「なんで内緒……?」

「わかんないんです……」

本当になんで?

「そっかぁ〜…また陽のお父さん、会ってみたいな」

ドキンと胸が跳ねる。

「え……?」

⏰:08/01/23 19:39 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#215 [氷雨]
思わず声が出てしまう。


「へ……?…………っ!ちっ!違うよっ…えっ?あれ!?」

一気にカァァァッと真っ赤になる葉山さん。


「葉…山さん……?」

顔を覗き込む。

「もう〜!そういう意味じゃなかったのに〜……!」

⏰:08/01/23 19:56 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#216 [氷雨]
よりいっそう真っ赤になる。

「クスクス…そんな慌ててる葉山さん初めて見た〜」

意地悪心が出て言ってみた。

「もう〜〜!!」

拗ねてそっぽを向く。


可愛いなぁ〜〜…なんて思ってしまった。

「クス…もう遅いですから帰りますか?持ちます」

⏰:08/01/23 20:52 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#217 [氷雨]
そう言うとはい!と、大きなぬいぐるみが俺の腕に転がりこむ。

「陽…すごい似合ってる」

クスクス笑いながら誉められる。

「それは誉めるとこじゃないですから〜!そっちはいいですか?」

もう1つのぬいぐるみを指差す。

すると、それはそれは愛しそうにギュッと抱きしめて…

⏰:08/01/23 21:14 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#218 [氷雨]
「これは私が持つの!……カップルみたいに見えるし…」

最後の言葉はボソボソと…

「え………?」

聞き返しても…

「なんでもないよ〜〜!」

って言われるし。


俺も何なんですか〜?なんて聞いてる内に…すぐに葉山さんの家についてしまった。

⏰:08/01/23 21:20 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#219 [氷雨]
「またね!陽!明日、学校で…ぁあ!!プリ!!!」

夜なので葉山さんの声が響き渡った。

俺も思い出して、プリを貰う。
「恥ずかしかったぁ…」

顔を真っ赤にしてはにかみながら言う。


「それじゃ!本当にまた明日ね〜〜」

パタンと扉が閉まる。

⏰:08/01/23 21:24 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#220 [氷雨]
「はぁ〜…楽しかったぁ…」

今日の1日を思い出しながら夜道を急いだ。


――――――…………

「た……ただいまぁ〜〜」

なるべく小さく!存在を消すように!

某ドラマで聞いた事のあるような テーマで今日、俺は家に入る。

⏰:08/01/23 21:27 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#221 [氷雨]
「はぁぁ〜〜るぅぅ〜〜」

雄叫びに似た俺を呼ぶ声が…

「はい……?」

この声〜〜〜〜〜は?


バタバタとリビングから走ってくるあれは……


「お父さん!!?」

そう鬱陶しい俺のパパです…。

⏰:08/01/24 22:21 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#222 [氷雨]
「お父さんだよ〜!」

そう言って俺に走っているままのスピードでガバッと抱きつく。

「うわ………っ!!」

避けたのが遅くまともに抱きつかれる。

「いひ……!いひでひはぁいから…!!」
(息……!息できないから…!!)


っていう俺の悲痛な叫びも…

⏰:08/01/25 20:19 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#223 [氷雨]
「陽だ!陽だ!!うわ〜…お前…俺に似てきたな!?」

なんて言う、にやけながらの大声でかき消される。

「んぐ〜〜〜〜!!ふはぁ〜〜〜〜っ!」


やっとの事で腕から抜け出し久しぶりの空気を吸う。


「お父さん!息!できないから!!」

⏰:08/01/25 21:17 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#224 [氷雨]
「陽が怒った〜〜…けどそんな顔もイケてるぞ!!」

ウインクしながら俺に言う。

ははは〜……殴ってもいい?

殺意が芽生えた瞬間でした…


「もう〜…彩史ったら〜〜、陽!おかえり」

お母さんの声で我に返り、拳をほどく。

⏰:08/01/25 21:21 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#225 [み゚。]
   ∧∧   
   (・v・){アゲ
   ノ つ●―-、_
  ヾ( つ / ● ▼i
с/▼  ★   ノ
 ヽ__▲___ノ 
ξ ◎    ◎ 


大好きです!!
頑張ッてください+゚〃

⏰:08/01/26 15:01 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#226 [氷雨]
゚。さん
感想板の方へお返事書きました

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3244/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄「ただいま…、てか…なんでお父さんがいるの!?」

仕事行ってて〜…何年か帰ってこないって言ってたよね…?

と、頭の中の記憶をフル回転させる。

「陽…」

⏰:08/01/27 06:54 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#227 [氷雨]
突然、真剣なお父さんの声が玄関に響いた。

「え……?」

ビックリして思考停止させて顔を上げる。

お父さんの心配と嬉しさ、そして期待が混ざった顔で俺を見てた。


「陽……?お前はモデルをするんだろう…?」

静かに口を開く。

⏰:08/01/27 06:58 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#228 [氷雨]
「うん……」

「モデル…はポーズを決めて、ただ写真を撮るだけの仕事じゃない…1枚の撮影をするだけでたくさんの人の思いや願いが撮される[ウツサレル]」

息をつき、また話し始める。

「撮影しててわかっただろ?たくさんのスタッフにカメラマン、それだけの人が陽や1人のモデルだけに真剣に時間をかける…、やわな世界じゃない…それでも陽はモデルをしたい?」

⏰:08/01/27 07:07 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#229 [氷雨]
真剣に心配、期待してくれている。

お父さん…あなたを父としてモデルとして尊敬します。


俺を下を向いて決意を決める。
バッと顔を上げ、目を反らさずお父さんを見る。


「はい、お父さん…俺はお父さんみたいなモデルになりたい、俺はモデルをしたいです」

⏰:08/01/27 07:12 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#230 [氷雨]
「そうか…、わかった!陽…俺と一緒の道を歩こう」

にっこり笑っていつものお父さんに戻る。


「ん〜〜……ん?陽!?あんた、お父さんの仕事、知ってたの!?」

お母さんがビックリして大きな声を出す。

「あ……うん…」

言うつもりなかったんだけど…

⏰:08/01/27 07:16 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#231 [氷雨]
「彩史が黙っておけって言うから黙ってだのに〜〜」


頬をふくらませながら言う。

お母さん…それは10代までで辞めてよ…

そう思いながらリビングへと入った。


……………………?

俺の………?

俺の載ってる雑誌…?

⏰:08/01/27 07:20 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#232 [(^_^)v]
おもしろい笑
頑張ってください♪

⏰:08/01/29 11:11 📱:W43SA 🆔:☆☆☆


#233 [氷雨]
(^_^)vさん
ありがとうもっと面白いって思ってもらえるような作品にしたいです
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「そ…それ……」

冷や汗が背筋を伝うっていうのはこういう時の事だろう…


「陽兄!すっごいかっこいんだけど〜〜」

雑誌を持ち、俺の特集ページを開く。

ぅ……開かなくていいよ……

⏰:08/01/29 21:25 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#234 [氷雨]
「ありがとう……」

たぶん俺はなんともばつの悪そうな顔をしてると思う。


「昨日ね…実はこんなもの渡されちゃって〜」

お母さんが嬉しそうに1枚の紙切れを取り出す。


その紙には『契約書』と大きな字で書いてある。

「契…約書?」

⏰:08/01/30 04:29 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#235 [氷雨]
考えればすぐにわかる事だが…

雑誌に載るには色々な物が必要だ。

まず…俺は未成年なので『親権者の許可』、『契約書』などである。


雑誌に載る、もう載ってるという事は〜…

「許可はもちろん大歓迎!」

ちょっと筋の通っていないお母さんの言葉が耳に入る。

⏰:08/01/30 04:34 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#236 [氷雨]
許可したんですね……


ははは〜…と自然に顔がひきつる。


「陽…?お前すげぇ、ラッキーだぞ?」

お父さんが契約書らしき紙切れを見ながら言う。


「なにが……?」

俺は当然読んでないんだから内容はさっぱりだ…

⏰:08/01/30 04:38 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#237 [氷雨]
「この契約書…【COOL】専属モデルへの申請だぞ?」

お父さんは驚いて目をまん丸にしてる。


俺はまだ全然それの凄さがわからなくって…


「へ……?ぅん…雅さんが一緒に仕事しようって…」


「え!?雅……?鷹岡??」

⏰:08/02/01 09:00 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#238 [氷雨]
お父さんはさらに驚いて俺を見る。


「うん…お父さん、知ってるの?」

俺はハテナ顔でお父さんを見る。

「はは……、お前…いいモデルになるわ」

ニカッと満面の笑顔を俺に向ける。

⏰:08/02/01 09:04 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#239 [氷雨]
「意味わかんないよ〜?どういう事〜〜!?」

俺は拗ねたようにお父さんに聞く。

「鷹が陽、気に入るとは…さすがだな。俺の事はまだ気づいてないみたいだけど?」

いたずらっ子みたいな笑顔で笑う。


「………………?」

俺は本当にわからなくて。

「まぁ…すぐわかるから♪」

⏰:08/02/01 09:40 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#240 [氷雨]
俺の思ってる事に気づいたのかなぁ、お父さんが振り向いて俺に言う。


「ん…わかった……」

納得いかないけど、まぁいい事にした。


「ねぇ…陽兄〜?友達、連れて来てもい?」


………………、でた!!

「絶対!ダメ!!」

⏰:08/02/01 09:43 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#241 [我輩は匿名である]
あげっ

⏰:08/02/04 12:43 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#242 [氷雨]
我輩さん
ぁげありがとう
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「なんでよ〜〜…!?」

三依が頬を膨らませて拗ねる。

「俺が人付き合い苦手なの知ってるだろ…?」

はぁ…とため息をついて机に作られた夕ご飯に手をつけた。


「あ〜…うまかった、お母さんご馳走様」

⏰:08/02/04 19:56 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#243 [氷雨]
「はぁ〜い、お粗末様です」

お母さんはそう言いながら、久しぶりに帰ってきたお父さんとラブラブしてる。


「ねぇ…久しぶりだからってイチャイチャしすぎじゃない?」

三依が突っ込む。

「「ぇえ〜〜!」」

父、母…2人で合わせて批判の声があがる。

⏰:08/02/04 20:45 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#244 [氷雨]
俺も思ってた……

言い合いのとばっちりを受けないよう…

「先に風呂、入るね」


そう行って風呂へ足を進めた。

―――――………

「上がったよ〜」

風呂からあがりリビングに戻る。

⏰:08/02/04 20:50 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#245 [氷雨]
「陽兄〜!今度♪紹介してね」
妹は横を通り過ぎながら階段をのぼってる。

………………?

誰を……?

意味がわからない。

「陽!やるなぁ〜こんっな可愛い彼女♪」

お父さんが俺に気づいて話しかける。

「は……?」

⏰:08/02/04 20:53 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#246 [氷雨]
「こんな…キスしながら写真撮らなくても……」

お母さんは照れながらブツを俺に渡す。


「あ………!ぁぁぁぁあああ!!勝手に見んなよ!!」

俺はブツ。もとい、プリを必死に隠す。

「もう見ちゃった♪今度の日曜に紹介してねっ」

お父さんは楽しそうにカレンダーの次の日曜にハート印をつけた。

⏰:08/02/04 20:58 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#247 [氷雨]
「つか!!付き合ってな……」
途中で言葉を切る。

付き合ってないのにキスしたのか!!と説教されるのが目に見えたから…


「ああ…予定、聞かないと…」
無理矢理、誤魔化す。


「そうよ〜…彩史〜焦りすぎなんだから〜〜」

たぶんお母さんに助けられた。

⏰:08/02/04 21:02 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#248 [氷雨]
「そうか……」

と、お父さんが肩をおとす。


「じゃあ…俺、もう寝るから」
いち早くその場から逃げたくて扉を閉めて階段をあがり部屋へ入った。


…………………。

ベッドの上に仰向けに寝転び考える。

⏰:08/02/04 21:10 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#249 [氷雨]
そっか、俺…葉山さんとキス…
唇を指でなぞる。

事故とはいえ、俺のファーストキスが葉山さん。


嬉しいような悲しいような…

「事故だもんな…葉山さんの意志じゃない……」

俺は葉山さんの何なんだ?

またあの疑問が胸をよぎる。

⏰:08/02/04 21:15 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#250 [氷雨]
―……〜♪〜〜♪♪〜…

突然の音楽にビックリして携帯を見る。

誰かな……?


―………北原 愛美……――

携帯のサブ画面に名前が流れた。


「あ!!メール返してない!」
葉山さんの事で必死でメール、てか…携帯自体忘れてた。

⏰:08/02/04 21:19 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#251 [かなみ]
>>200-300

⏰:08/02/06 15:39 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#252 [氷雨]
かなみさん
ァンカーありがとう
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄急いで俺はメールを開いた。


――【FROM 北原 愛美】――
こんばんは
ごめんなさい
突然会ったばっかりなのにアドなんて聞いちゃって…

――――――――――――――
俺はすごく気を使わせたと思いすぐにメールを返す。

⏰:08/02/07 20:36 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#253 [氷雨]
 
 
―――【TO 北原さん】―――
ごめんね
遊んでてメールに気づけなかった

大丈夫だよ
メールなんてあまりしないから遅くなったりすると思うんだ…
――――――――――――――

長くなったかな?どんなメールをしたらいいんだろう?

俺がメールを送ったのはこれから5分も後だった。

⏰:08/02/07 20:42 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#254 [氷雨]
な…情けない……

本当に俺ってダメだなぁ。

なんて実感してるとすぐに携帯の音が響く。

「女の子って…メール打つの早いよな…」

なんて見習いながらメールを見る。

⏰:08/02/07 20:50 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#255 [氷雨]
――【FROM 北原 愛美】――
遅くなるなんて大丈夫です

そぅぃう男の人の方が好きだな

メールぃっぱい送っても大丈夫ですか
――――――――――――――

ハ…ハートがいっぱい……

なんだか照れてしまう。

―――【TO 北原さん】―――
ぅん
いいよ
――――――――――――――

⏰:08/02/07 20:55 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#256 [氷雨]
………………。

短いかな……!?

もう〜〜わかんないよ〜……


慣れてないって大変だ…

けどその後メールが返ってきて安心した。


その日は何通かメールをして、寝る前にバイバイをしてメールを終えた。

「メールだけで…緊張って…」

⏰:08/02/07 21:01 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#257 [氷雨]
本当に情けないなぁ……

ベッドに潜り込むと緊張からきた疲れですぐに眠れた。


―――………………


「んッ………ふぁぁ…」

伸びをしてベッドから下りて、リビングへ向かう。


「お母さん、おはよ」

⏰:08/02/07 21:35 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#258 [氷雨]
「陽〜おはよ♪」

機嫌良さMAXで挨拶をするお母さんを見て、苦笑いする。


はは…、態度でわかりすぎ。


「お父さん、いるだけで機嫌違いすぎ…」

ボソッと呟く。

「何か言った〜〜…!?」

「何も〜〜…」

ははは〜…とまた苦笑いして、三依を起こしたり、朝の準備に取りかかった。

⏰:08/02/08 08:19 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#259 [氷雨]
――学校…――

今日はやっぱり…周りの目が痛い。


「ぇ…?あれHARUじゃない!?」
「うそ!私、HARUのファンなんだけど!!」
「COOLのHARU!?マジかよ!?」


俺はすっかり有名人になってた。

学校への道を歩いてるだけなのに……

⏰:08/02/08 08:24 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#260 [氷雨]
「どうしよ……」

一応…モデルっぽく自信満々風に歩いてるけど…内心ビクビク

「すみません!HARUさんですよね…?」


ちょうど下駄箱に着き、肩を下ろした所で声をかけられる。


「へ……?あ…ぁあ、何…?」

顔をちゃんと見ると隣のクラスのファッションリーダー田中君……

⏰:08/02/08 08:28 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#261 [氷雨]
目をキラキラ輝かせて俺を尊敬の眼差しで見る。

「転校生か何かですか!?HARUさんみたいな人、俺が知らないなんて…ないと思うんです…!」


なんだか言葉になってないような…

けど、ちょっと仲の良かった田中君にもわからないなんて、ずいぶん変わったんだろな、と少し笑えてきた。


「クス…田中君、俺ら仲良かったよ?」

⏰:08/02/08 08:34 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#262 [氷雨]
「友達♪」

にっこり笑ってバイバイと手を降る。

「俺がHARUさんと…?………………?HARU………陽………?ぇ……?」


気づいた時には陽はもう見えなくて、田中君は「嘘だろ…」と呟いた。


階段を上ってると、後ろからタタタタッと足音が近づいてくる。

⏰:08/02/08 08:41 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#263 [氷雨]
これはいつもの……


ドーーンッと背中に何かがぶつかる。


「けほっ、小宮…手加減してっていつもいってるだろ〜!」

「ははっ!陽〜おっは〜〜あれ?髪切った!?かっこいいじゃ〜ん」

俺より少し背の小さい友達、小宮 剣[コミヤ ケン]

小動物みたいで可愛んだ。

女子にもすごい人気!

⏰:08/02/08 08:48 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#264 [氷雨]
さすが大親友、俺だってすぐにわかってくれた。


たぶん雑誌なんて小宮は興味ないからよけいだろな。


「でさっ!今度、俺んちでゲーム大会開こうぜ!」

「本当に!?すごい楽しみ!」

教室までいつものたわいのない話。

小宮のおかげで周りの目を気にしないで歩けた。

⏰:08/02/08 08:55 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#265 [氷雨]
ガラガラと教室の扉を開けていつものように自分の席へかばんを置いて、小宮の所へ向かう。

「小宮あのさ〜今度のゲーム大会さ〜……」

場所や時間などを提案していく。

「ふむふむ、それなら陽君、君は他の友達も誘いたまえ」


小宮が隊長ぶって俺にいう。

「はっ!小宮さん!人数は何人くらいを集めれば!?」

⏰:08/02/08 09:00 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#266 [氷雨]
「ふうむ、それでは10人くらいを……」

「はっ!って…小宮の部屋にそんなに入んないって〜〜」


ノリツッコミを入れながら、ははっと小宮と笑い合う。

周りなんて本当に忘れてて…


「陽〜〜!おっはよ!どうよ♪周りの反応は!?」

葉山さんが顔を見せ、俺に尋ねる。

⏰:08/02/08 09:05 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#267 [氷雨]
「ぁあ…!そういえば……」

忘れてた……

恐る恐る周りを見ると、みんな驚いてるね……


「陽…なのか?」

俺を【のび太】と名付けた男友達が俺に聞く。

「うん……はは…高槻、驚きすぎだから!」


俺はいじめられてた訳でもなく、友達はたくさんいたし、みんなと仲良かったからみんなの反応に初めて戸惑った。

⏰:08/02/08 09:16 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#268 [氷雨]
「いや…変わりすぎ……けど面影はあるし……」


高槻は真剣に【のび太】と【HARU】の似ている所を探す。

「髪切っただけじゃん〜!メガネは最初から黒縁だったしなぁ〜」

小宮が無邪気に自分の感想を言う。

「ぁあ〜…確かに…!!」

周りのみんなも納得とばかりに頭を縦に降る。

⏰:08/02/08 13:22 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#269 [氷雨]
「しっかし〜モデルだろ?すげぇなぁ〜!」

高槻が俺だと判断して、いつものように話しかけてくれる。


「【のび太】がなぁ〜…もう、のび太って呼べねぇじゃん〜」

周りの友達も高槻に続いて話しかけてくれる。

まずひと安心……


「てか、美咲!陽君と仲良かった!?」

⏰:08/02/08 13:26 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#270 [氷雨]
遠く(って言っても教室内)で女の子の声が響く。


「へ……?ぁあ〜〜…金曜に陽、拉致してさ〜」


ら…拉致って葉山さん……

「「拉致〜〜!!?」」

ほら…違う意味でとらえる人、多いって…


「美咲が陽君、変えたんだ〜」
あ〜…正しく判断してくれたみたい……

⏰:08/02/08 13:31 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#271 [氷雨]
けど……

陽君なんて初めて言われたような…


「すっごいかっこよくなったね〜…アド聞いてもいいかな?」

なんて聞こえてくる。

アドレス…!?

俺、これ以上、女の子とメールなんかできないよ〜…!

「陽〜〜…メール苦手みたいだし……」

⏰:08/02/08 20:27 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#272 [氷雨]
葉山さんがカバーしてくれた。
良かったぁ〜〜…


「はっる!モテモテじゃん!いいな〜!」


…………………

「小宮…?本気で言ってるの……?」

小宮は学年で2番目にモテるで有名のはず。

鈍感なんだよね……

⏰:08/02/08 20:45 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#273 [氷雨]
「え……?」

はてな顔を俺に向けるけど…

「何でもないよ〜…」

って言うしかない…鈍感って直らないみたいだし?


「何だよ〜〜!!」

って拗ねてるけど…これも可愛さの1つなんだろなぁ。


「お前らなぁ〜〜…?教師にも?チャイムにも?気づかずに無視ってどうよ?」

⏰:08/02/08 20:57 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#274 [氷雨]
「「え……?」」

教室のみんなが声の主を見る。

「りっちゃ〜ん!おはよ♪」

少し重たくなった空気をはねのける小宮。


「はい、おはよう…もうチャイム鳴って何分たったかなぁ?」
顔をひきつらせながらチラッと時計を見る。

「5分……」

⏰:08/02/11 19:22 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#275 [氷雨]
誰かが声をもらしてみんな「りっちゃん〜ごめん〜」と次々に席につく。


りっちゃんとは担任の先生です。

「はぁ……まぁいいけど…んじゃあ〜出席とるぞ〜」

りっちゃんはこんな感じで生徒の9割は大好きな先生。

「次は〜……梨本〜〜?あれ?いねぇなぁ…?」

⏰:08/02/11 19:27 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#276 [氷雨]
「ぷっ!」

誰かが笑いをもらす。

「佐藤〜?な〜に笑ってんだ〜〜?」

ふてくされたように先生が佐藤を責める。


「りっちゃん、梨本、来てますけど?」

葉山さんが一言そえる。

⏰:08/02/11 19:30 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#277 [氷雨]
「はぁ〜?…………梨本…?え?ぁあ!髪切ったんかぁ〜そっちのがいいぞ〜出席っと〜」


一瞬驚いたようにみえたけど、普通にスルーする。


ここがりっちゃんのいい所。というか、めんどくさがり家…


「それだけかよ〜〜!」

高槻が面白くなさそうに叫ぶ。

⏰:08/02/11 19:36 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#278 [氷雨]
「るっさい!高槻!俺は眠いんだからな!」


先生とは思えぬ発言にクラスで大爆笑して、今日が始まった。

――……………………

「つ〜か…陽、いいな〜」

高槻が昼飯を食べながらボヤく。

「ふぁにが…?(何が…?)」

⏰:08/02/11 19:39 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#279 [氷雨]
卵焼きを口に入れたばっかりの俺は言葉になりそうな、なっていないような言葉を言う。

「モ・デ・ル!!俺の夢!」

高槻の夢………?


「夢!!?」

卵焼きを食べ終えてはっきりした言葉で言う。

「おう!モデルは俺の憧れ兼、夢なんだ」

⏰:08/02/11 19:44 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#280 [氷雨]
目をキラキラ輝かせながら高槻は夢を語る。

「そうなんだ……」

俺はぽっとでのくせになんの努力もせずにモデルになった…


「俺……」

なんだかすごく申し訳なかった。

けど…

「な〜に気にしてんだよ!俺の目標は陽だ!辞めんなよ」

⏰:08/02/11 19:49 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#281 [氷雨]
って励ましてくれた。


俺は『モデルをしたい』のか『モデルをする』だけなのか…

気持ちよかった…

もっと!!って思った…


けど…高槻ほどの思いはないんじゃないのかな…?


一瞬…思ってしまったけれど、高槻の言葉で気合いが入る。

⏰:08/02/11 19:55 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#282 [氷雨]
「うん!俺も!高槻と一緒に仕事したい!」

にっこり満面の笑顔で答える。

「おう!」

俺らは笑いあった。


「陽も高槻もモデルかぁ…俺もしようかな〜?」

小宮がボソッと呟く。

「「え゛…!?」」

⏰:08/02/11 19:59 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#283 [氷雨]
 
モデルにもファッションにも興味のなかった小宮の一言に俺と高槻は思わず驚きの声をもらす。


「何〜?2人して「え゛?」って言うことないじゃん!!」


たぶん…話に入れないからモデルになるなんて言ったんだろなぁ…照れて言ったら可愛さ倍増じゃん…


なんて可愛いモノを見る目で小宮を見る。

⏰:08/02/12 09:26 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#284 [氷雨]
「なんだよ!その目!!」

気づいたのかさらに照れて怒る。

女の子はその小宮すべての仕草に悶えたり、顔を手で隠して照れてたりしてた。

「別に〜!」

高槻がへへっと笑いながら誤魔化す。

「いや…周りの女の子を気遣ってあげて?」

俺の言った事は小宮には全く伝わらずに終わった。

⏰:08/02/12 09:31 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#285 [氷雨]
――――――……

「…………で伝える事はおしまい!んじゃあ〜また明日なぁ〜掃除して帰れよ〜〜」


ガララと勢いよく扉を開けて閉めてルンルンで帰っていくりっちゃん…


「今日はりっちゃんデートだな!」


高槻が呟く…

「本当に!?いいな〜〜」

俺も思わず言ってしまう。

⏰:08/02/12 09:38 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#286 [氷雨]
「何なに?陽も彼女欲しいの!?」

小宮が食いつくように俺に尋ねる。


「え?あ〜なんて言うか〜…」

頭をよぎったのは葉山さん。


違う!!!

葉山さんに迷惑なだけだ……

⏰:08/02/12 09:42 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#287 [氷雨]
頭をふってかき消す。

チラッと葉山さんを見ると友達と楽しそうに笑いあってる。


「俺…好きな人とかいないし……?」

ニッと苦笑いして返す。


「ふ〜ん…なぁ…俺さ好きな人いんだ♪」

小宮がおもいっきり照れながら言う。

「え!?本当に!!?」

⏰:08/02/12 09:46 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#288 [ぴょん]
え?ほんとに??

⏰:08/02/12 12:13 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#289 [氷雨]
ぴょんさん
ほんとですょ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
小宮はにっこり笑って首を縦に振った。

「んで?誰なんだ…?」

高槻が素早く、机に体を乗り出しながら興味津々に尋ねる。

小宮は照れながら、チラッとと視線をまだ帰っていない女の子達の方を見つめいった。


「へへ……葉山さん」

⏰:08/02/14 11:10 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#290 [氷雨]
「え?」

思わず聞き返してしまうくらいに心が揺れる。
小宮が葉山さんを好き?何度も何度の心の中で言葉が流れる。

「マジかよ!?小宮がねー、理想高かったんだな」

高槻は興奮気味に普通に返事している。
俺も何か返事しないと…

「こ…小宮って葉山さんなんだー」

⏰:08/02/14 11:17 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#291 [氷雨]
無理矢理笑う。
たぶん、ひきつりながら笑ってるんだろうな。
そんな事を考えながら俺も葉山さんに視線を向ける。


パチッと視線が合ったような気がする。
視線を思わず背ける。


「うん!俺…告白も考えてるんだ」

小宮は真っ赤な顔を隠しながら、可愛くいった。

⏰:08/02/14 11:21 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#292 [氷雨]
「ほ…本当?すごいー」

やっぱり上手く笑えず、言葉もぎこちない。
俺も机に乗り出して興味津々風に尋ねる。

「でさ?いつ告るの?」

尋ねようとしたら高槻に言葉を奪われる。
俺は尋ねようと開いた口を閉めて、小宮の言葉を待つ。


「学園祭で……」

⏰:08/02/14 11:27 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#293 [氷雨]
学園祭…

俺らの学校は学園祭1日目で告白、2日目で屋上でキスできると永遠の愛が誓える。

と、いうなんか定番な伝説がある。


「はぁ……、俺…でも、自信ねえ…」

溜め息をつくと、机にバタンと倒れた。

⏰:08/02/15 12:26 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#294 [氷雨]
「なんで?」

高槻が不思議そうに尋ねる。

「だって…俺…背低いし?モテないし…」


そう…小宮は超がつく程の鈍感である。

「は?小宮ってモテてんよ?」
高槻は小宮の顎を持ち顔を上に向かせる。

「え…?」

⏰:08/02/15 22:16 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#295 [氷雨]
小宮は泣きそうに瞳をウルつかせて、高槻を見る。


いや…その持ち方…なんかエロいけど?
俺は少し思ったけど、言う事もできなくて見過ごす。


「んー…たぶん気付いてないだけだから…自信もて!」

顎から手を話し肩をぽんっと叩く。

「よくわかんないけど…ありがとー」

⏰:08/02/15 22:31 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#296 [氷雨]
小宮は不思議な顔をしながらも嬉しいそうに微笑む。

俺は微妙ながらもその笑顔に罪悪感を持った。

俺は…嘘をついた?

キスをした…けど、事故…

事故なら言わない方がいいかな?


「わかんない……」

俺はひとりになりたくて小宮と高槻の誘いを断って帰宅の道を歩く。

⏰:08/02/17 17:21 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#297 [氷雨]
―〜♪〜〜♪♪〜―

携帯に電話がかかる。

サブ画面には―鷹岡 雅―の文字が流れる。


「はい?雅さん…?」

明らかにテンションの低い俺。
『ん?陽…?今日、不機嫌?』
気付いてくれて俺に優しく無理におどけた風に聞いてくれる。
「はは…雅さんにはかないませんね、ねえ…雅さん…今、時間あります?」

⏰:08/02/17 17:29 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#298 [氷雨]
↑↑また見にくいすみません ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
俺は雅さんと会う約束をして、雅さんの店の近くのカフェへと急ぐ。


「うおい!陽!ここ、ここ!」
雅さんは孤立した席に座り俺に手を振っている。

「あ…はい!!」

俺は小走り気味に席まで行きビックリする。

⏰:08/02/17 17:34 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#299 [氷雨]
「俺にも話せ」

そこにいたのは俺様口調がチャームポイントの孝裕さん


「ふえ?雅さん……?」

雅さんを見るといつもの笑顔でわりぃ!といった。

ため息をつきながらも席につくと…

「なんだ?そのため息は?俺には話せないと?」

⏰:08/02/17 18:00 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#300 [氷雨]
腕を組み、脚を組み、瞳をギラリと輝かせる。

内心ヒーと思いながらもいいえ、と答えた。

雅さんは孝裕さんの隣で必死に笑いをこらえてる。


「あのー?なんで雅さん笑ってるの?」

笑う所なんて1つもないはずなのに…

⏰:08/02/17 18:04 📱:D704i 🆔:☆☆☆


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194