僕⇒俺
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#332 [氷雨]
 
 
「ん〜〜……?携帯………」


ぐっすり眠りについていた陽は寝ぼけながらも寝たまま携帯を探す。


この音楽はメールのはず……


ぼんやりと頭で思うと、携帯であろう物体を引っ張り手に納めた。


「誰からーー……?」

⏰:08/02/29 21:35 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#333 [氷雨]
――[From 小宮]――

今日休みか

りっちゃんカンカンだぞ

――――――――――――――
と、いうラブメールでした。


「は…………?…ぇええ!?」

携帯の画面の右上にでているであろう小さな時計に目をやる。

―9:12―

学校は8時40分から、授業は8時50分から。


………………

⏰:08/02/29 21:41 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#334 [氷雨]
完全遅刻だ……

リビングに行くとまた昨日と一緒で紙がある。

【陽へ

起きた?おはよ♪目覚ましかけてたんだけど?起きれたー?
お母さんとお父さんは2人で久しぶりのデートを楽しみます。
今日も夜は遅くなるので晩ご飯は自分で作るか買ってね〜

いってきまーす♪】

⏰:08/02/29 21:51 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#335 [氷雨]
手紙の横には1万円が置かれていた。


晩ご飯、どんだけ食うんだよ…
なんて思ったけど、少し考える。


2人で……?

三依は??


嫌な予感がして三依の部屋までいくと戸を勢い良く開けた。

⏰:08/02/29 21:54 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#336 [氷雨]
そこには………


すやすや気持ち良さそうに眠っている我が妹。


「三依ーーー!!遅刻だぞー!!!!!」


俺が大きな声で叫ぶと無意識であろう足で布団を蹴り上げた。

布団が宙を一瞬、舞う。

⏰:08/02/29 21:58 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#337 [氷雨]
「遅刻!!!??」

三依は【遅刻】という言葉を聞くと、すぐに起きる事を最近知った。


「やばいってー…!!」

三依は洗面所まで飛んでいき、化粧等を始める。


「朝ご飯は食べる?」

俺が叫ぶと……

⏰:08/02/29 22:01 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#338 [氷雨]
「当然!!」

化粧の前に食べなよ…って思ったけど、たぶん混乱してるんだろな。


三依は俺の言った通り…

「あ゛!食べる前に化粧しちゃった!!」

って朝食中に叫んだ。

俺も三依も準備を済ませると、ほぼ同時くらいに家を出た。

⏰:08/02/29 22:04 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#339 [氷雨]
学校は違うので途中までは一緒に登校。


「うわー……やっぱり振り返るねー…」

三依が突然、呟いた。


「は………?何か辛い事があったの?」

俺は過去の心配をして三依に尋ねる。


「いやいや……つか、中身はやっぱ陽兄だね」

⏰:08/02/29 22:08 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#340 [氷雨]
「え………?」

三依を見ると、ニッと笑っていった。

「マヌケだもん」

昔の悪戯っ娘だった三依を思い出す。(今もだけど…)


「何それ……兄に向かって失礼だぞ!」

俺は昔に戻れたみたいに嬉しくて調子にのる。

⏰:08/02/29 22:12 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#341 [氷雨]
「ハハ…ばぁーか……んじゃね」

「うん、またね」

三依と学校の別れ道になり、暴言を吐かれながら手を振った。

――――……


「やっとついた……」

遅刻をしたので足取り重く、学校に着くと自然と呟いた。

⏰:08/02/29 22:15 📱:D704i 🆔:☆☆☆


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