僕⇒俺
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#415 [氷雨]
我輩サン こサン
サン
ありがとうございます
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄届いたメールには
―――From 北原 愛美―――
今日
はすみません
勝手に学校まで行ったばかりか
なんだか感情的になってしまって
邪魔しちゃいました
ごめんなさい
――――――――――――――
そこには謝罪の言葉が書かれていた。
:08/03/25 21:55 :D704i :☆☆☆
#416 [氷雨]
―邪魔―
その言葉に胸を傷ませながら乾いた笑いをもらす。
「はは…邪魔なんて……」
葉山さんは何とも思っていない。
俺…俺は何がしたいんだろう。
北原さんから来たメールをジッと見つめた。
:08/03/25 21:59 :D704i :☆☆☆
#417 [氷雨]
そして指を動かす。
――― To 北原 愛美 ―――
大丈夫だよ
邪魔なんて…全くそんな事ないから
気にしないで
――――――――――――――
ごく普通に返したつもりだったんだ。
:08/03/25 22:13 :D704i :☆☆☆
#418 [氷雨]
俺はメールを返すと携帯を遠くに投げた。
なんだか携帯が怖かった。
けれど、すぐに返事がくるとまた携帯を手にする。
―――From 北原 愛美―――
え
そうなんですか
なんだか期待しちゃいます
(笑)
大切だと聞いたので
付き合ってるのかと
あの…電話してもいいですか
――――――――――――――
:08/03/25 22:28 :D704i :☆☆☆
#419 [氷雨]
「え?電話…!?」
俺はメールを見て驚き、考えた。
メールすら苦手なのに?電話ができるかな?
俺の胸はドキンドキンとなった。
女の子と電話…?
:08/03/25 22:41 :D704i :☆☆☆
#420 [氷雨]
少し緊張して震える手でメールを打つ。
――― To 北原 愛美 ―――
いいよ
――――――――――――――
打ったのは一言だけ……
緊張して何を送ればいいのかったわからなかったからなんだけど…
俺は携帯を握りしめて電話を待つ。
そして、ふと思った。
:08/03/25 22:56 :D704i :☆☆☆
#421 [氷雨]
こういうのって男がかけた方がいいんじゃ……!
そう思ったが、携帯が音と共に震えた。
画面には《北原 愛美》と出ていた。
「でないと………」
俺は震える手を抑えて電話にでた。
「はい」
:08/03/25 23:26 :D704i :☆☆☆
#422 [氷雨]
声は少し震えていた。
『あ……陽君…?』
北原さんはメールと違い大人しく返事した。
「うん、そうだよ…どうしたの?」
俺はさも慣れているかのように返事した。
どうして俺…意地張ってるんだろう?
:08/03/25 23:29 :D704i :☆☆☆
#423 [氷雨]
『あの陽君?また聞くけど…あの人とは何もないんだよね?』
北原さんが葉山さんの事を言っているのがすぐにわかった。
好きだと自覚したからかな?
俺は苦笑いした。
「うん、何もないよ?」
俺はこの時、すごく何もかもがどうでもよくなってた。
:08/03/25 23:36 :D704i :☆☆☆
#424 [氷雨]
葉山さんに直接聞いたわけでもなかったのに……
北原さんは少し黙った後、言った。
『私と付き合ってください』
「え?」
俺はすぐに聞き返してしまった。
そして、すぐに言う。
:08/03/25 23:39 :D704i :☆☆☆
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