僕⇒俺
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#451 [氷雨]
「ははー…陽には参るって」
高槻は苦笑いした。
そして、ついに言った、あの言葉を、
「俺にも好きな子いるし」
と!!
「やっぱりな!!」
:08/04/03 12:36 :D704i :☆☆☆
#452 [氷雨]
小宮はすぐに反応した。
気付いてなかったの俺だけ?
「誰!?」
俺も負けじと3秒程、遅れて飛びついた。
小宮も高槻に顔を近付けて聞く体制に入った。
「あの子………」
:08/04/03 12:40 :D704i :☆☆☆
#453 [氷雨]
高槻は照れながら目を向けた。
「「え………?」」
高槻の視線の先には、
1人で本を読んでいて、眼鏡で、髪が腰まで伸びていて、綺麗だけど性格は地味な、以前の俺みたいな女の子だった。
「なっ、なんだよ。えって!」
高槻は照れながら怒ってた。
:08/04/03 12:51 :D704i :☆☆☆
#454 [氷雨]
「すっ、好きなんだからしょうがねえだろ!」
真っ赤になっていう高槻はなんだか可愛くて小宮と俺で高槻をニヤニヤしながら見ていた。
そして、いつの間にか生徒全員が来ていてチャイムが鳴ると同時にみんな席へと向かった。
「席つけーー!よしっ、みんないるなー」
先生の声で今日が始まった。
:08/04/03 13:01 :D704i :☆☆☆
#455 [氷雨]
――――――………
「なぁ!今日、帰りさ!マック行こうぜ!恋バナしよ!」
この提案は当然、小宮から。
高槻は少し考えた後に…
「俺……恋バナした所で成就しねえしな‥、けどマックには行く!!」
高槻はマックに釣られて行く事になった。
俺はばつの悪そうな顔をしているだろうなと思いながら、
「ごめん…、彼女のとこ行かなきゃ」
:08/04/03 13:16 :D704i :☆☆☆
#456 [氷雨]
「マジ!?ラブラブだなぁー」
「陽はいいよなぁ、かっこいいし…」
最初は小宮、次は高槻。
笑いながら顔の前で両手を合わせて、ごめんのポーズをした。
「いいよ!行ってこいーー!」
小宮が俺の背中をパシンと叩いた……いや、殴った。
:08/04/03 13:30 :D704i :☆☆☆
#457 [氷雨]
けほけほと咳をして「ありがとう」と言った。
「俺も頑張ろう」
高槻がボソッと呟いたのを小宮も俺も気付かなかった。
――――――………
「これで終わります。気をつけてなぁ」
いつも通りの先生の声。
:08/04/03 14:28 :D704i :☆☆☆
#458 [氷雨]
ザワザワとざわめきはじめた教室。
すぐに帰る生徒。
部活に向かう生徒。
そこまではいつも通りだった。
ただひとつ違う事、それは…
「ねえ……陽?話があるの」
目の前に葉山さんがいる事。
:08/04/03 14:32 :D704i :☆☆☆
#459 [氷雨]
胸がドキリと跳ねた。
「どうしたんですか?」
けれど、さも動揺していないような返事をした。
葉山さんは苦笑いして、俺の前の席へ座った。
「あのね、私、陽に言ってない大切な事があるんだ」
葉山さんは俺の目を真剣な目で見つめた。
:08/04/03 20:53 :D704i :☆☆☆
#460 [氷雨]
真剣すぎる瞳にゴクリと喉を鳴らす。
「な…に………?」
「あー……えっと……待ってね……あのね……」
葉山さんは急に周りを見渡す。
そして、真っ赤にもなっている。
いつもの葉山さんじゃないような……
:08/04/03 21:27 :D704i :☆☆☆
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