僕⇒俺
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#611 [氷雨]
 
 
 
 
「ただいまーー!」

俺は元気よく自宅の玄関を開けた。

リビングからいつものようにバタバタと足音が近づく。


「はーーるーーーーっ!」


「んぐっ…!」

いつものように我が父親は俺に抱き付き満面の笑みを向けた。
「おかえりっ!!」

⏰:08/05/06 19:56 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#612 [氷雨]
少し苦笑いをし、

「ただいま……」

と、我が父を自分から引き剥がした。


「あれ………?」

お父さんは俺の後ろに気づき、疑問を口にした。

「孝裕と雅じゃん!!」

俺の後ろの2人にも満面の笑みで笑った。

⏰:08/05/06 20:05 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#613 [氷雨]
後ろを振り向き、2人を見ると口をぱくぱくしていた。


「彩……史……さん……」

震える声で雅さんは呟いた。

あの俺様の孝裕さんでさえ、なんだか震えている。


「おう!元気そうだな!陽が世話になってるらしいな、ありがと」

お父さんは茶目っ気に言ってウインクした。

⏰:08/05/06 20:40 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#614 [氷雨]
「彩…史さん……、どこにいたん…ですか……?」


孝裕さんが独り言かと思うくらい小さな声で呟いた。

お父さんは孝裕さんの言葉を聞くと、少し考えていた。


そして、少しの沈黙の後、お父さんは言った。


「モデルは楽しかった。けど、俺、もう1つの夢を叶えなかったんだよな」

目を輝かせて。

⏰:08/05/07 22:51 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#615 [氷雨]
「だから、夢、叶えるためにモデル辞めたの」


少年のように言うお父さんに雅さんと孝裕さんは険しい顔をした。


「突然……、突然、何も言わずに俺らを置いて……?」

雅さんの声はやっぱり震えている。

「言ってくれたら……!!」

納得していない、という風に悔しそうに言葉を止める。

⏰:08/05/07 22:56 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#616 [心]
更新楽しみに
してますx
頑張って下さいy

⏰:08/05/10 11:06 📱:W54T 🆔:☆☆☆


#617 [氷雨]
心さん
ありがとう!!今日、少し更新します!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「俺がお前らにどうして黙って行ったのか…わかる?」

お父さんは急に真剣な顔になり、雅さん、孝裕さんに問い掛けた。


「「………っ!」」

その言葉に2人は口を閉ざす。

《どうしてなのか》をわかっているから。

⏰:08/05/11 19:48 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#618 [氷雨]
「確かに……、辞めると言われたら断固反対してました…!」
孝裕さんは今にも泣きそうな切ない顔してお父さんに訴える。
「けど、突然…目標のなくなった俺らは、ただただ虚しかった」

少し言葉を開けて、思いを伝える。


お父さんはそれを瞳を閉じて、聞いていた。

雅さん、孝裕さんにとってお父さんは《目標》であったのだと、俺は蚊帳の外で聞き、ただ立ち尽くしていた。

⏰:08/05/11 19:54 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#619 [氷雨]
おはよございます!
そして、すみません(/_;)

たぶん…、1週間程ここにはこれなくなってしまいます。

更新が遅い上にこれなくなりますが…、見捨てないでやってくれたら嬉しいです。

またまたたぶん…ですが、土曜くらいに1度来れると思います!


それまでの留守、本当にすみません…°・(ノД`)・°・

⏰:08/05/12 06:28 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#620 [心]
土曜日まで
待ってますx
あげ続けます笑

⏰:08/05/12 18:32 📱:W54T 🆔:☆☆☆


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