・・・ゆめみる魚・・・
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#424 [向日葵]
10P・迷い
魚はまたひとりぼっちになってしまいました。
あたりをみわたしても、さっきまでいっしょにいた魚たちはもういません。
するとまた、なみが大きくゆれました。
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子供から、いい大人までが大きな声ではしゃぐなか、私はぼんやりとしていた。
うるさい……。
「みかげ!どーう!?」
:08/03/03 00:51
:SO903i
:☆☆☆
#425 [向日葵]
買いに行った時見せてもらったでしょーがよ。
「あー可愛い可愛い。」
適当にあしらっても、多香子は別に気にした風もなく、水に濡れて意味がないのに髪型を可愛いアレンジしようとしていた。
「多香子ちゃんの水着すごいねー。でも彼女の印象とあってるー。」
そう言ったつぐみさんの水着は、体のラインを際立たせるかのようなビキニで、色は髪の毛と同じ黒だった。
胸元の小さく光るライトストーンがまた大人っぽさを感じた。
:08/03/03 00:56
:SO903i
:☆☆☆
#426 [向日葵]
「みかげちゃんも可愛いね。」
にっこりとつぐみさんは言うが、適当で選んだ適当な色の適当な水着のどこが可愛いか疑問に感じる。
「つぐみさんは色っぽいですね。」
「そんな事ないよ。もっとダイエットすればよかったかなー。」
それ以上痩せたら死にますって。
「じゃそろそろ行こっか。」
つぐみさんの言葉を合図に、多香子を呼んで、真達と落ち合う約束をしていた場所に向かった。
:08/03/03 00:59
:SO903i
:☆☆☆
#427 [向日葵]
最近のプールは凄い。
波が出たり、ウォータースライダーみたいなのがあったり。
水の遊園地そのものだ。
「何で……上着着てんの?」
先程合流した真が私に聞いてきた。
水着姿、と言っても、私は上に長袖のパーカーを羽尾っていた。
理由はこうだ。
「無駄に露出したくないの。」
学校のプールだって嫌なのに……。
学校以上の人の目に自分の肌がさらされるなんて我慢も限界だ。
:08/03/04 00:04
:SO903i
:☆☆☆
#428 [向日葵]
「それにしても……。」
ツツーと首筋から鎖骨辺りを真の指先が撫でた。
鳥肌と体温上昇が一気に起こる。
「白くて綺麗な肌だな、みかげは……。」
不敵な笑みを浮かべる真は、今日はメガネをしていない。
そのせいか、色気のようなものがいつもより倍にも3倍にもなってビシビシ私の体に張り付く。
でもつぐみさんがいる前でそんな事しないで欲しい。
:08/03/04 00:11
:SO903i
:☆☆☆
#429 [向日葵]
苦し紛れに、力一杯真のオデコにデコピンをお見舞いする。
「よし!じゃあどこから行こう?」
張り切ってしきるは多香子だ。
手をかざして辺りをキョロキョロ観察する。
「ふーん。君、みかげちゃんって言うんだ。」
さりげなく隣に来て、榊 歩が私に囁いた。
そしてにっこり笑う。
笑った時に少し見える八重歯が、少年ぽさを感じさせ、愛嬌があると思った。
まぁ本質的なものは真の分身なんだけれど……。
:08/03/04 00:16
:SO903i
:☆☆☆
#430 [向日葵]
「俺の名前覚えてる?」
「つい最近思い出した。」
「でも知ってるは知ってるんだ。ならいいや。あ、歩って呼び捨てで構わないから。」
次々に出てくる言葉にため息。
話すテンポが早いからそれがまた疲れる。
早足で多香子の隣に行こうとするも、なんなくついてくるのど追い払う事が出来ない。
「ちょっと……何……?」
「みかげってさ……松川と付き合ってるの?」
:08/03/04 00:21
:SO903i
:☆☆☆
#431 [向日葵]
他の人達に聞こえるかどうか際どい音量。
でもなんとなく皆が聞耳を立ててる気がしたから
「んな訳ない。」
と答えてしまった。
「榊君。あんまりみかげちゃんばっかりひっついてると、松川君が怒るわよ?」
クスクス笑いながら、つぐみさんが言った。
現に後ろにいる真が、さっきから怒っているのはオーラで分かる。
「って言うかお兄さん。みかげは私のですから!」
と多香子が私の腕に抱きついてきた。
:08/03/04 00:26
:SO903i
:☆☆☆
#432 [向日葵]
自分で言うのもなんだが……何だこの“私争奪戦”……。
「……で?どうするんだ?」
苛立ちながら真が言った。
皆で悩んだ結果、とりあえず普通にプールに入ろうと言う事に決まった。
皆が派手にプールへ飛び込む中、私は足をつけてパシャパシャ遊んでいた。
「みかげ?」
それに気付いた真が、私に近づく。
「いや、ちょっと水慣らし……。」
と言うのは嘘。
:08/03/04 00:29
:SO903i
:☆☆☆
#433 [向日葵]
上着を脱げばある意味ブラそのもの。
一応女子な私は、少し脱ぐ事を躊躇っていたのだ。
「……真。あっち行ってて。」
「は?何で。……まさかお前、恥ずかしいの?水着。」
真は変な所鋭いから嫌だ。
恥じらってるって知られてしまった方がより一層恥ずかしい。
「いいからあっち!」
彼方に指を指して、真をどこかへとやる。
その間に、上着をそこら辺に置いて体を水につけた。
:08/03/04 00:33
:SO903i
:☆☆☆
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