・・・ゆめみる魚・・・
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#444 [向日葵]
お昼宣言をされれば、自分がお腹が空いていた事に気付かされた。

と言う訳で、ランチタイムだ。

プール内にあるファーストフード店で、頼んで食べる事にした。
と言っても、皆ハンバーガーセットで、バーガーの種類が違うだけだった。

席に行けば、丁度5人イスがあるものの、どう座ればいいかに困ったのが、私と真とつぐみさんだ。

多香子と歩は好きなように座って、2人の間にスペースが空いている。

「あ……じゃあ私そこに」

「あ、私座ります!」

⏰:08/03/06 01:11 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#445 [向日葵]
つぐみさんを遮って、2人の間に座る。

結果、私の右から回っていくと、多香子、つぐみさん、真、歩の順に並んだ。

微妙な空気が流れたけれど、能天気な多香子の「いただきまーす。」と言う言葉に皆手を進めた。

「ってか松川さ、眼鏡かけなくて平気なの?」

素朴な質問を多香子からぶつけれた真は、「とりあえず」と適当な答えを返した。

「そういえば、みかげちゃんはどうして松川と知り合い?」

⏰:08/03/06 01:16 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#446 [向日葵]
「親戚で、今住み込んでるから。」

歩は「え!?」と驚くと、私と真を交互に見て、ニヤリと笑った。

「松川やらしー奴だなー。こんな若い子に手出すとか。」

「出されてないから。馬鹿な事言わないで。」

現在系で出されてるんだけどね。

「……。あ。」

「ん?何みかげ。」

「いやちょっとメールしなきゃいけない事が……。ちょっとロッカー行ってくる。」

⏰:08/03/06 01:19 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#447 [向日葵]
上着を羽尾って、ロッカーに続く道へと駆け出す。

本当は、ロッカーには何も用事は無かった。
ただあまりにも息が詰まりそうだったから、少し1人になりたくなった。

携帯を取ってくると言ったにも関わらず、携帯を持っていないのは不思議がられると思い、仕方なく携帯を取ってから皆の元へと戻って行った。

「何ギクシャクしてんの?」

「ひっ!」

曲がり角を曲がると、壁にもたれて腕組みをした真がいた。

⏰:08/03/06 01:23 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#448 [向日葵]
気付かなかった自分が少し情けない。

真は軽くため息をついた。

「まぁ……すんなって方が無理なんだけどな……。」

「ゴ、ゴメン……こういうの苦手で……。」

「だろうな。……俺だって、好きじゃない。しかも榊が邪魔だしな。」

2人の間に沈黙がしばし流れる。
先に破ったのは私だ。

「さ、先に、行くね。怪しまれるから。」

⏰:08/03/06 01:26 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#449 [向日葵]
足を数歩進めたところで、真が言った。

「今日、言うから。つぐみに。」

「……何を?」

「俺達の事。」

私は不安になった。
そしと罪悪感を覚えた。

ずっと、自分はつぐみさんを騙してきたのだ。

なのに今日、真から全て聞かされる事によって、つぐみさんは真に対する淡い希望は打ち砕かれ、私に対する裏切りの思いがつのるだろう。

そう思えば、今日言うべきなのだろうかと言う考えが頭をよぎる。

⏰:08/03/06 01:31 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#450 [向日葵]
「……大丈夫なの?つぐみさん……。正直、今日は言わない方が……。」

「じゃあこのままずっとギクシャクしとく気か?それでいいんだな?」

強い口調で言われれば、どうすればいいべきか分からなくなってきた。

「お前はこのままがいいんだな?」

念押しのように、また真が言う。

「だ……だって、このままは嫌だけど……私つぐみさんも大事だもの……。もしつぐみさんが……前みたいに壊れたら……。」

⏰:08/03/06 01:34 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#451 [向日葵]
「俺だって、つぐみは友達として大事だ……。だから、言い方には気をつける……。」

私はやっぱり不安だった。
つぐみさんの苦痛を考えると胸が痛くなって顔を歪めた。

そんな私を気遣って、真はそっと頬に手を触れる。

「心配すんな。お前が言ったんだぞ?つぐみは大丈夫って。」

「うん……。」

それでも……やっぱり……。

そう言おうと口を開こうとすると、真の口が私の口を塞いだ。

⏰:08/03/06 01:38 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#452 [向日葵]
びっくりして、目を開けたまま真の唇を受け止める事になった。

間近に真の顔が迫る。

唇が離れると、真は私を引き寄せた。
引き寄せられれば、衣服をまとってない真の肌に、私の顔が触れる。

水に触れていた筈の真の体は、暖かさを取り戻していて、少し私の中の不安を拭い去る。

「大丈夫だから。お前は気にしなくていい。なんとかなる……。」

それは私を励ましているよりも、真自身に言い聞かせているように聞こえた。

⏰:08/03/06 01:42 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#453 [向日葵]
私はそれ以上、何も言わず、ただ真を信じる事にした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

波が出るプールではしゃいでるフリ(自分ではそのつもり)をしながら、やっぱり少し距離を取った場所にいる真とつげみさんが気になった。

いつ言うんだろうとか、無意識にドキドキしていれば、はしゃごうだなんて演技は出来なくなってしまった。

不器用だな私……。

「へーみかげちゃんは松川が好きなんだ。」

⏰:08/03/07 00:59 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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