・・・ゆめみる魚・・・
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#462 [向日葵]
そして今の医務室だ。

つぐみは白い顔してベッドに横たわっている。

「……ん。」

ゆっくりと、つぐみが目を覚ます。
宙をさまよい、やっと俺に辿り着く。

「……松川君?……私、どうして……。」

「溺れてた。」

「あ……そっか……。足、つっちゃうんだもん。」

「準備運動しないで入ったからかな」と言って、つぐみは力なく笑った。
と思えば、その目は涙で濡れていった。

⏰:08/03/07 01:33 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#463 [向日葵]
「ご……めん……泣くつめりなかった……。知ってたもん……松川、君、みかげちゃん好きって……。」

腕で目元を隠しながら、つぐみは泣いた。
グスグスと鼻をすすり、鳴咽が漏れないように頑張っている。

「迷惑かけて、ごめん……。私、大丈夫だから……。昔の、私じゃ、ないから……。」

本当にそう思う。

つぐみは昔自分がした事に謝りなんかしなかった。

みかげが言った通り、つぐみは変わっていたのだ……。

⏰:08/03/07 01:37 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#464 [向日葵]
「最後に、お願い聞いてくれない?」

「ん?何?」

まだ鼻声のつぐみは、腕で目元を覆ったまま話した。

「ずっと友達でいてね。それとね……。このままでいるから、今だけ、出来るだけ感情込めて、私を好きって告白して……。」

それでつぐみが気が済むのであれば……これからまた、友達として仲良くしてくれるなら、いくらでもやってのけてやろうと思った。

まだ恋人同士だった頃の気持ちに戻って、俺はつぐみに告げた。

⏰:08/03/07 01:41 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#465 [向日葵]
「つぐみ……。好きだ。大好きだ。誰よりも……好きだ……。」

そう言えば、つぐみはまた静かに涙を流した。

しばらくは、このままで、泣きたいだけ泣かせてやろうと、心穏やかにそう思った。

お互い、過去の柵が今解けて、新たな1歩が進める。そんな気持ちでいた俺は、知らなかったんだ。

最後の言葉を告げた時、みかげが外にいただなんて……。

*****************

私は思わず鞄を落としてしまった。

⏰:08/03/07 01:45 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#466 [向日葵]
隣にいる多香子は、違う意味で驚いていた。

「うそ……松川、つぐみさんが好きだったの?」

告白現場を目の前にした多香子はテンションが上がっていた。

私は「真……。」と呟く。

私は、やっぱり玩具だったの?
でもいつから?
ううんいつからも何もそんなものはない。

ずっと、そうだったのだ。

じゃあ何で抱き締めたの?
何でキスするの?

⏰:08/03/07 01:48 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#467 [向日葵]
優しい言葉で、私を惑わして面白がっていたの?

私の頭はパニックを起こしていた。

芦が1人でにガタガタ小刻みに震える。
近くの物が遠くに見える。

真……私……。

どうしたらいいの……?

⏰:08/03/07 01:50 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#468 [向日葵]
11P・もどかしさ

なみにのまれて、きがつくと魚はくらいくらいうみのそこにいました。

「ここはどこ?何もみえないよ。」

魚はふあんでいっぱいでした。
どこにいけば、またみんなにあえるかまったくわかりませんでした。

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「疲れたか?」

真が私に尋ねた。
もう5回目だ。

疲れてなんかない。
ただ、分からないだけ。

でも1つだけ分かること。

真を困らせてはいけない。

⏰:08/03/09 01:29 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#469 [向日葵]
今はプールの帰り。

真の車で帰っている私達。
後ろの席では、多香子や歩、それに……つぐみさんが、疲れたのか熟睡していた。

助手席に乗っている私は、あまり言葉を発する事もなく、ぼんやりしながら窓の外を見つめていた。

「そんなに……。ただ、少し眠いだけ。」

本当は、今すぐにでも眠りの国へ旅立って、また前みたいに夢の住人になってしまいたかった。

この頃、夢を見る事をおろそかにしてたせいで、今日みたいな予想外な出来事に対処出来ないようになってる。

⏰:08/03/09 01:35 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#470 [向日葵]
今日みたいな……。

「……少し寝る。」

私はそっぽを向いて、窓に寄りかかるようにして目を閉じた。

でも、私がまた前のような状態に戻ってしまえば、真はまたつぐみさんの時のように傷ついてしまう。
自分を責めてしまう。

それだけはしてはいけない。

真は私に大切な事を色々教えてくれた。

その真の、重荷にはなりたくない。

そんな私に残された道は、真と前のように普通に過ごす事しかないのだ……。

⏰:08/03/09 01:40 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#471 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・・・・・

1人1人と、車から人が降りて行く。

「じゃあねみかげ!また明日!文化祭頑張ろうね!」

多香子はそう言って降りて行った。

残るは、つぐみさんただ1人。

「……真。」

「ん?」

「私を、家の前で下ろして……。」

「え?なんで。」

⏰:08/03/09 01:44 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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