・・・ゆめみる魚・・・
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#504 [向日葵]
「待ちやがれぇぇ!!24歳舐めんじゃねぇぞコラ!!」
「誰も何も言ってないわよこのストーカー!!」
と言いながらも体力の限界は近い。
もともと私は音痴ではないけど体力ないんたから。
そこで目に止まった女子トイレ。
逃げ込んで個室に入り、鍵を閉める。
「き……ハァ……きったねーぞ!反則!卑怯!」
「勝手に言っとけ!!ハァ……用も無いのに、アンタが、お……追いかけて来るからじゃん!!」
:08/03/10 02:18
:SO903i
:☆☆☆
#505 [向日葵]
「あのなぁ……っ俺は」
「お願いだから構わないで!今ちょっと……い、イライラしてんだよね。大丈夫!1人で頭冷やせば治るから!」
心を、気持ちを、かき乱されるのが嫌だった。
どうして私が。
どうして私に。
どうして。どうして。
どうして。どうして。
しーんとした。
足音も気配も感じなくなった。
真は行ってしまったのだろうか。
:08/03/11 19:13
:SO903i
:☆☆☆
#506 [向日葵]
ゆっくりと、ドアを開ける。
開ければ、入口にいただろう真は、やっぱりいなくなっていた。
自分から1人にしろと言ったくせに、鋭い痛みが胸を貫いた。
仕方なく、トイレから出る。
「かかったな。」
「――っっ!!」
入口から見えない位置に、真は潜んでいた。
私が逃げないように腕を大きな掌で掴む。
:08/03/11 19:16
:SO903i
:☆☆☆
#507 [向日葵]
「や……いやぁ!!」
「みかげ、頼むから話聞け!」
「1人にしてって言ってんじゃない!」
「今1人にして壊れそうな顔してたのはお前だろ!!」
叫ばれて、私は暴れるのを止めた。
図星をつかれたからだ。
普通にしなくちゃいけないのに、いざ本人を前にしてうろたえてる自分は何なのだろう。
そんな事も出来ない自分。
つぐみさんはやってのけたのに。
:08/03/11 19:20
:SO903i
:☆☆☆
#508 [向日葵]
こちらは子供。
あちらは大人。
だから?だからなの?
だから安々と騙す事が出来るの?
騙す事が悪い事だとも思わないの?
あぁこんな事思ってる時点で私は夢を見すぎているお子さまなんだ。
だから夢を見ていたのに。
大人にしてくれようとしたのは真なのに。
でもその真は私を……。
……考えるの止めよう。
どうどう巡りするだけだ。
:08/03/11 19:24
:SO903i
:☆☆☆
#509 [向日葵]
「真……もういいから……。」
「何が?そうやってまた逃げるのか?」
「……そうじゃない。」
「じゃあ何?」
逃げたいのに……真と言う足枷があるの。
中途半端すぎる今の自分は、どんなに強がっても頑張っても、見直すどころか、話にもならない。
「私……知ってるよ。真がつぐみさん好きって。」
「みかげ、それは」
「本当は真を信じてなかった。」
:08/03/12 01:31
:SO903i
:☆☆☆
#510 [向日葵]
ポロリと出てきた言葉に、真が驚く。
廊下の向こうで、誰かが来そうな気配がした。
「ずっと、不安だった。大切なものが出来る度、いつなくなるかって。でも信じてみようって思ってた。」
けど、信じても、信じようとしても、全ては拭いきれなかった。
それはやっぱり、真の心のどこかでつぐみさんがチラついていたからかもしれない。
いつ……真は私を見なくなるだろう……って。
:08/03/12 01:35
:SO903i
:☆☆☆
#511 [向日葵]
「……大丈夫。真の重荷にはならないよう気をつける。そういうの、慣れてるから平気だし。……今日は、多香子の家に泊ま」
「っざけんな!」
パァン!!と乾いた音が響く。
真は壁に思いっきり手をついて、私をその場に押し留める。
「不安?平気?重荷?……勝手に話進めてんじゃねぇよ。俺がいつお前をいらねぇっつって捨てたよ!!」
真がここまで怒ったのを初めて見た。
私は驚いて、怒りの炎が宿る真の目を見つめた。
:08/03/12 01:40
:SO903i
:☆☆☆
#512 [向日葵]
口を開いて、何か言わないとって思うのに、頭が一気に真っ白になってしまったせいで何も出てこず、ただ餌をねだる鯉みたいにパクパクするだけになってしまう。
「俺はいつだって言ってた。お前が欲しいとねだった!すがった!信じようとしないのは、お前がはなっから諦めてたからじゃないのか!?」
はなっから……諦めてた?
そんな事ない。
信じたくて、でも信じれなくしたのはいつだって…………真の方だった。
:08/03/12 01:45
:SO903i
:☆☆☆
#513 [向日葵]
人の気も知らないでと、真に負けないくらいの怒りを示す。
「じゃあ真は知ってる?まだごっこの頃の話だよ。私がどんな気持ちで、つぐみさんと会ってた真を待ってたか。」
事故に逢ってないか馬鹿みたいに心配して。
失ってから気づく大きな存在を、私は知ってる。
だから恐かった。
……なのに。
「「つぐみは精神力が弱いからそっとしなくちゃいけない。」みたいな事を言ったんだ。首に赤い痕つけて……。」
:08/03/12 01:49
:SO903i
:☆☆☆
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