・・・ゆめみる魚・・・
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#581 [向日葵]
そこには鏡に映った自分が。
しかも身につけている服は、明らかにウェディングドレスだった。
おいおいなんてベタな夢見てんだよ私!
と夢に突っ込む私。
しかしそんな突っ込みとは裏腹に、夢の中の私はびっくりする事を言った。
『お父さん、お母さん、今までありがとう……』
涙ながらに切々と伝える。
いやいやいや!アンタ何言っちゃってんのさ!
:08/03/16 03:02
:SO903i
:☆☆☆
#582 [向日葵]
ドレス姿の私と違って、そのドレス姿を傍観している私のビジョン。
だから私の思ってる事を無視して、ドレス姿の私は勝手に行動してくれてるのだ。
夢とはやっぱり説明しにくい。
場面は一変して、ドレス姿の私はもう教会へ。
神父が何か喋っていたかと思うと、誰かが私のベールを取る。
ステンドガラスから差し込む光に照らされながら微笑むのは、やっぱりと言うか真だった。
眼鏡を取った真の目力は普段の3倍。
夢の中の癖に私はクラクラしていた。
:08/03/16 03:09
:SO903i
:☆☆☆
#583 [向日葵]
『誓いの口づけを……』
神父がまた言う。
私はまたドレス姿の私を見る事となる。
私と真は見つめあって笑っている。
まるでドラマの1場面を見ているみたいだ。
どんどん近づいて、唇が重なる。
重なると同時に、鐘が鳴り響いた。
あぁそうか。
最初に聞こえたのは、この鐘か。
と、ドレス姿の自分のビジョンに戻った私は、真の唇を感じながら思っている。
:08/03/16 03:12
:SO903i
:☆☆☆
#584 [向日葵]
真の唇の感触が消えた。
なので私は目を開ける。
すると風景はまた一変して、いつもの家の中だった。
ツンツンと何かが下から服を引っ張るので下に目を動かせば、そこには子供がいた。女の子だ。
子供に目線を合わせる為にしゃがんだ私は、その子の頭を優しく撫でてやった。
撫でられた子供は嬉しそうに笑うと、驚く事を口にした。
『ママ』
ハイ?
『ママ、ご本読んで』
ママ……ママ……。…………――――っ私ぃ!?
『あ、パパー!』
:08/03/17 00:46
:SO903i
:☆☆☆
#585 [向日葵]
パパと呼ばれる人物を見れば、そこにいたのはやっぱり真だった。
真も笑いながら、駆け寄って来た私達の子供(らしい)を抱き上げる。
その光景に驚きながらも、私は微笑ましく眺めていた。
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「―――げ。オイみかげ」
ゆっくり目を開けると、そこには真がいた。
「アレ……子供は?」
「子供?何寝ぼけてんだ」
:08/03/17 00:50
:SO903i
:☆☆☆
#586 [向日葵]
あ、何だ。これ現実か。
……ん?珍しいな。
いつも目が覚めれば夢は忘れてる筈なのに、今回はちゃんと覚えてるや。
しかも何だろう……夢から覚めたのにがっかりしてる自分がいる。
「真いつ帰って来たの?」
「今。そしたらお前が寝てたの」
「そっか。……ん?」
机の上を見れば、ブランド物のつづりが入った小さな袋を見つけた。
「真どうしたのそれ。」
:08/03/17 00:54
:SO903i
:☆☆☆
#587 [向日葵]
袋を指差すと、真は何とも言えない表情をした。
つぐみさんからの貰い物だろうか。
貰ったはいいものの、自分はいらないから捨てる訳にもいかず、困っているのかもしれない。
物によっちゃあ私が貰おうかな。
「ねぇ、中見せてよ」
「え!いや、あの、これは……」
珍しく真の返事が歯切れが悪い。
眉を寄せて、真を見つめる。
:08/03/17 00:59
:SO903i
:☆☆☆
#588 [向日葵]
真は諦めたのか、長いため息をつきながら頭をポリポリかくと、袋を私に渡した。
渡した時に中身が揺れたのか、小さくコトッと音が聞こえた。
そして中身を取る。
「おー……」
袋から、ビロードのような手触りの更に小さな箱が。
何だろう……。
よくあるのはこんな箱を開けながら「これ……給料3ヶ月分の……」みたいなドラマな場面あるけど。
自分の馬鹿な想像に心の中で笑いつつ、私は真に聞く。
:08/03/17 01:07
:SO903i
:☆☆☆
#589 [向日葵]
「私が開けてもいいの?」
「ん?ああ……いいんじゃね?」
なんか投げやりな真にムッとしつつ、私は箱を開けた。
するとそこには……光で反射した、綺麗な銀色の指輪が2つ並んでいた。
思わず言葉を失う。
そしてさっき心の中で笑った自分を恥じた。
「え……真。あの……」
指輪を見ながら私は真に言った。
真はまたため息を吐くと、ソファーに座ってる私の前に回り込んで、あぐらをかいた。
:08/03/17 01:11
:SO903i
:☆☆☆
#590 [向日葵]
「いや……あの、一応ペアリングでもって思っただけだ。別に深い意味は……」
「あ、そう……だよね」
早とちり。
馬鹿だ私。
「深い意味は……ない……つもりだけど、あるんだよな……。」
「え?」
私は真を見つめた。
真は私を見ずに、下を向いて口元を片手で隠している。
深い意味?
真、どういう事?
私と思ってる事は同じ?
:08/03/17 01:15
:SO903i
:☆☆☆
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