・・・ゆめみる魚・・・
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#691 [向日葵]
「満足?お姫様」

「ひ……っ姫なんかじゃないんだからっ!」

「あーでも、みかげがそう思ってくれてるほど愛されてるんだなー俺」

愛されてるって……。

「べ、べべ別に深い意味なんて無いんだから!」

「心配しなくても俺も充分みかげを愛……」

「わー!頼むから愛してる”とかそういう寒い事言うなー!!」

言い合いはしばらく続いたのだった……。

――――――……

⏰:08/04/30 00:44 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#692 [向日葵]
旅館に戻った私達は、そろそろお風呂でも入ろうという事になり、それぞれ用意をしていた。

天然温泉、しかも露天と言う事もあり、私の心はウキウキしていたらこの男は……。

「混浴無いんだってー。残念だなーみかげ」

「……例えあっても入らないから」

「将来の為に慣れといたら?」

「殴られたいの?」

そんな脅しに動じず笑う。
私は脱力した。

⏰:08/04/30 00:48 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#693 [向日葵]
何で真はいつも余裕なんだろう……。
たまには焦って青くなったりするところを見てみたいものだ。

用意が出来たので、私達は温泉に行く。

女湯と男湯の暖簾があり、私達はそこで別れる。

「じゃ、また後で」

「きっちり洗ってこいよー」

ニヤリと笑ってから真は男湯へ。

さてここで問題。
私はどちらの下着を持って来たでしょーか。

⏰:08/05/03 02:17 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#694 [向日葵]
正解は…………ミントグリーンの方。

ごくりと生唾を飲んで「いざ!」とお風呂場へ。

露天なので外の景色が見える。
山のふもとにある家の明かりがなんだか温かく感じ、自然の匂いがして、冷たい空気がより私をワクワクさせた。

熱くもなく、ぬるくもない温度はとても気持ち良い。首まで使って、体の中の空気を全て吐き出すくらい深呼吸する。

このまま寝てしまいたい……。

お湯に身を任せながら目を瞑った。

⏰:08/05/03 02:22 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#695 [向日葵]
[きっちり洗ってこいよー]

真の言葉を思い出す。
目を開けて、ちらりと旅行用の小さなシャンプーやらボディーソープやらを見る。

ま……まさかぁ……!ね……。

頭が妄想でいっぱいになる。

するとまた小さい多香子が耳元に現れた(気がした)。

<ホラみなさいよー。やっぱり松川そういうつもりじゃなーい。泊まりで何もない事はないんだからね!>

⏰:08/05/03 11:34 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#696 [向日葵]
で、でも……。真はそんなつめりで言ったんじゃなさそうだし。
私のただの思い違いであって……。

<あーまいっ!みかげはいつも考えがあまい!>

ぎゃんぎゃんミニ多香子に叱られていると、今度はまた小さい私が現れた(気がした)。

<アンタ真がそんな節操なしと思ってんの?いらん事は考えず、旅行を楽しめばいいじゃない>

そ、そうだよ。
いくら真がスケベで女タラシでも、人気持ちぐらい考えてくれるしっ!

⏰:08/05/03 11:39 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#697 [向日葵]
<何よ!その考えがダメなんだって!>

<アンタは考えすぎなのよ!>

あーもう……分かったから……。
とにかく……。

「洗っておけばいいんでしょぉー!!」

そこらにいた人の不審な目もなんのそので私は洗い場へ行った。
そこでふと顔を見る。
ため息をつきたくなる。

鏡を見た自分は、まだ恋愛すら知らなさそうな幼い顔だった。

こんなだから、妹って見られちゃうのかな……。

⏰:08/05/03 11:43 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#698 [向日葵]
左手の銀の輪がはめてある指を見て、ギュッと握る。

そろそろ化粧とかした方がいいのかな……。
そうすれば、もっと大人に近づいて、真の隣にいてもお似合いに見えるのかな……。

――――――……

旅館で用意された浴衣に着替えて外に出れば、真が既にいた。
しかしそれよりも私は胸に衝撃が走った。

「お、来た来た。女ってやっぱ風呂長いんだな」

笑いながら言う真の言葉なんて耳に入らなかった。

⏰:08/05/03 11:47 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#699 [向日葵]
適当に拭かれた濡れている髪は軽くかき上げられ、軽く滴る水滴は首筋を通り流れていっている。
面倒くさくなったのか眼鏡を外し、最近買ったと言っているコンタクトをつけてるらしい。
そしてなんと言ってもその浴衣を着こなしている姿の色っぽさ……。

湯上がりで良かった。
きっと私の顔は、暑さとは違う熱で赤くなっている。

「みかげ?どうしたぼんやりして」

真が近づいて来たので、勢いよく壁に張り付く。

「な、なんでもない!お腹が減っただけ!」

⏰:08/05/03 11:52 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#700 [向日葵]
「そうだな。部屋戻って食べるとするか」

部屋に戻れば、中居さんが食事を用意してくれてる所だった。
そして何気なく辺りを見渡して、更に私は動揺する。

寝室に敷かれた布団の位置が近いのだ。

無い!これは無い!

「ではごゆっくり……」

中居さんの言葉と共で私はハッとした。

「よし!食うか!」

真は既に座って、用意されたビールを開けようとしていた。

⏰:08/05/03 11:56 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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