・・・ゆめみる魚・・・
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#141 [向日葵]
[何かあった?]

はっきり言って彼女から見た俺は横暴で、あまりいい印象は与えていないかと思う。

自分が何か突拍子のない事を言えば必ず不機嫌になるし、自分はただみかげに現実の刺激を与える道具のようなもの。

そして今アイツが直面している現実を受け入れると言う事。
それを課したのは俺で、そのせいで苦しんでるって言うのに、そんな俺を、心配した。

体の感触を感じた手を、じっと見つめる。

⏰:08/01/27 20:59 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#142 [向日葵]
前にも抱き締めた事はある。
海でみかげが泣いていた時の事だ。

あれは抱き締めたと言うよりも、抱えたと言うか、何かから守った気分だった。

現実を見つめ直す気になったみかげはとても懸命で、自分に与えられた試練を必死になって越えようとする、健気で、どこか愛おしい気分にさせた。

だから、「大丈夫だ。」と言ってやりたかったんだ。

今度は違う。

どこか、お互いの気持ちが通じたような、そんな感覚を覚えた。

⏰:08/01/27 21:03 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#143 [向日葵]
「せーんせー。質問していー?」

「あぁ。なんだ。」

今では、現実に目を背け、失望してるみかげだが、本当は誰よりも現実を見たいと思ってるんじゃないんだろうか。

[夢が嫌い?]

そう問われた。あの時、夢を見てばかりの自分が恐くなったみかげの叫びかと俺は思ったんだ。

*****************

めずらしい……。
そしてやっぱりおかしい。

⏰:08/01/27 21:07 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#144 [向日葵]
授業中睡眠率100%のこの私が……しかも1番嫌いな生物で……

寝なかった!!

少し早い台風の訪れ?!
もしくはとうとう天変地異の前触れ?!

私は授業終了のチャイムを呆然と聞いていた。

「わ!みかげ!アンタなんで起きてんの!」

私の席に遊びに来た多香子が私同様驚いた。

起きてて普通なのに、私クラスになると寝てる方が当然になる。

「わかんない……っ。」

⏰:08/01/27 21:12 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#145 [向日葵]
……真だ……。

全部真のせいだ……!

様子はおかしいわ、この前のような抱き締め方じゃないわ、私を変な気分にさせるわ……っ。

これがアンタの言ってた刺激?!
訳が分からん!!

「あ、松川。」

「え?!」

頭を抱えながらうつ向いてた私は、顔を上げた。

思えば次は地理だ。
松川は私の教室へとやって来る。

⏰:08/01/28 22:10 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#146 [向日葵]
自分でも分からない気持ちにイライラさせられている筈なのに、真を見ると安らかになってる自分がいた。

良かった。
傷は少しは癒えたのだと、真を見つめる。

「みかげ……?」

「え……?あ、何?」

「何って、今アンタ……。まぁいいわ。」

多香子の歯切れ悪い返事を聞きながら、次寝たらまた真にどやされるなぁと、呑気に考えていた。

だから私は自分の変化に気づいていなかった。

⏰:08/01/28 22:13 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#147 [向日葵]
――――――……

「みかげー。帰ったぞー。」

「おっさんかアンタは。」

先に帰っていた私は、リビングから出て帰ってきた真を迎えた。

「テスト問題でも作ってたの?」

問い正すと、何故か真がぐっと答えあぐねた。

怪しいと思い、たたみかける。

「地理のテストって作るの面倒くさそうだよね。そりゃ遅くもなる…か。ま、アンタの事なんかどうでもいいけど……。」

⏰:08/01/28 22:16 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#148 [向日葵]
更に真は苦い顔をした。

「何?なんか責められてる気分なんだけど、俺。」

「責めてなんかないけど?教師って大変だなぁって言うただの感想。」

大体真がこの顔をするのは予想がつく。

大抵が、お姉さん絡みだ。

1回しかあった事がない、最早顔すらおぼろげになったあのお姉さんは、何故だか真を苦しめてる。

「……アイツが、会いたいって言うから、会ってたんだ。」

⏰:08/01/28 22:20 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#149 [向日葵]
「そっ。」

冷静に返事しながら、私はなんだか腹が立っていた。

癒されたと思った真の心の奥にある傷。
それを容易く切り開いてしまうお姉さん。

お姉さんとの思い出は真への呪縛のような気がした。

そして簡単に真を引きずりこもうとするのに、自分の無力さを感じた。

……。
え……?無力?

また真を救いたいとか思ってる自分に驚く。

⏰:08/01/28 22:24 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#150 [向日葵]
自分の部屋に戻ろうとすると、腕を掴まれた。

「ん?何?」

「……抱き締めたい。」

また?

「やだよ。私は抱き枕じゃないんだからさ。」

「1分。」

「やだっつってんでしょ。」

真を無視して、部屋に戻ろうとした私は、腕を掴まれたままだという事を忘れてた。

そのまま引っ張られて、強制的に抱き締められる。

⏰:08/01/29 23:36 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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