・・・ゆめみる魚・・・
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#332 [向日葵]
プール……。
私はいいけど、真はどういうだろう。
「また、何かあったら連絡します。」
つぐみさんはにこっと笑うと、「ありがとう」とお礼を言って私が車から降りた後、颯爽と行ってしまった。
エレベーターまで上がって、真が待つ部屋まで歩いていく。
ん?
ドア前に人影。
「……遅い…。」
:08/02/21 01:09
:SO903i
:☆☆☆
#333 [向日葵]
そこにいたのは、真だった。
「は?え?なんでアンタここにいんのよ!?」
「鍵忘れた。おまけに携帯も忘れたからお前に連絡出来なかった。」
だからつぐみさんが連絡しても出なかったんだ。
とりあえず、スカートのポケットから鍵を出して開ける。
「どこ行ってた?」
なんとなく、つぐみさんと出かけてたとは言いにくかった。
黙って入り、リビングの電気をつける。
:08/02/21 01:13
:SO903i
:☆☆☆
#334 [向日葵]
「みかげ、無視か。」
「頼むからさ、父親みたいな発言しないでくれる?正直ウザイ。私がどこ行こうが、勝手でしょ?」
手を洗いながら喋る。
振り返らなくても、真の威圧が背中にかかってきて、振り返るに振り返れない。
ちょっと言い方がキツかったか?
「心配しなくても何もない。ただテストも終わったし、息抜きしたかっただけ。」
と付け足してから振り返る。
:08/02/21 01:18
:SO903i
:☆☆☆
#335 [向日葵]
私の予想は外れたらしく、真は私の方を見ていなくて、ぼんやりとテーブルを見ていた。
視線の先には携帯が開かれている。
つぐみさんからの着信があった事に気づいたみたい。
「……つぐみさんに会ってたの。」
真はハッとしてゆっくり私を見た。
「今度皆でプール行こうだって。」
「……プール?」
私は頷く。
真は難しい顔をして私から目を反らした。
:08/02/22 00:58
:SO903i
:☆☆☆
#336 [向日葵]
「真が思ってるほど、つぐみさんは頼りなくないと思う。つぐみさんも、変わったんだよ。」
真はまだ黙ったまま。
何を考えてるか検討もつかない。
そうだ……私、心が通じても……気持ちが通じても、真が考えてる事が全く分からない。
だから不安になるんだ……。
「何……考えてるの……?」
静かに問えば、必ず真はこう答える。
「別に。気にするな。」
:08/02/22 01:01
:SO903i
:☆☆☆
#337 [向日葵]
「別に。」「気にするな。」
突き離されたような言い方。
「気にするな。」と言われて気にしない訳がない。
でも私は、更に問いかける事は無理な気がして、黙って部屋へ行った。
ねぇ真……。
真は私の事、本当に好き……?
******************
つぐみからのしつこいメールや電話は、友達だと言った時から途切れた。
しかしそれは逆に不安要素を多くした。
:08/02/22 01:07
:SO903i
:☆☆☆
#338 [向日葵]
みかげとの多くなる接触。
つぐみ自体の精神の問題。
みかげは1度、つぐみと会って俺との過去の話を聞いたせいで俺の気持ちを受け止めてくれるのに時間がかかった。
そういう遠回りな事態は出来れば遠ざけておきたい。
そして、つぐみ……。
いくら友達だと言ってもアイツの気持ちは痛いほど感じている。
それを丸々無視して否定してしまえば逆戻りしてしまうかもしれないと心配になる。
:08/02/22 01:11
:SO903i
:☆☆☆
#339 [向日葵]
命を絶つ。
おかしくなったアイツならやりかねない事。
そうなれば、一番傷つくのはみかげかもしれない。
あれでも仲良くやってるみたいだし、また身近な人がいなくなってしまえば自分の殻に閉じ籠ってしまいそうだ。
……ったく、俺いつからこんないい奴になっちまったんだか……。
最初、みかげを引き取ったのは単なる気まぐれだ。
引き取ったら取ったで、面白い反応してくれるからコイツで遊びたいなぁと思ったんだ。
:08/02/22 01:15
:SO903i
:☆☆☆
#340 [向日葵]
いつしか、家に帰れば当たり前のようにみかげがいて、辛い過去を背負う自分を立て直す一方、俺に気持ちを向けてくれる事が嬉しくなった。
からかえば顔を赤くしながら怒り、いい加減な事をすれば突っぱねる。
かと思えば楽しそうに笑ったり、毅然としているように見えて頼りなかったり……。
そんな所が、また愛おしくて、今じゃ手放したくない。
だから……つぐみとは友達としてしっかり距離を取っておかないといけない。
俺の気持ちは、いずれか言わなきゃならない。
その時も、慎重でなければならない……。
:08/02/22 01:23
:SO903i
:☆☆☆
#341 [向日葵]
「何……考えてるの……?」
お前の事考えてただなんて、俺がお前を好きすぎるみたいな発言をするのは悔しい。
「別に。気にするな。」
照れ隠しのつもりだった。
それなのにみかげは、どこか落胆したようにトボトボと部屋へ戻ってしまった。
何か悪い事言っただろうか……?
そういえば……プールがどうとか言ってたな……。
:08/02/22 01:26
:SO903i
:☆☆☆
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