・・・ゆめみる魚・・・
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#451 [向日葵]
「俺だって、つぐみは友達として大事だ……。だから、言い方には気をつける……。」
私はやっぱり不安だった。
つぐみさんの苦痛を考えると胸が痛くなって顔を歪めた。
そんな私を気遣って、真はそっと頬に手を触れる。
「心配すんな。お前が言ったんだぞ?つぐみは大丈夫って。」
「うん……。」
それでも……やっぱり……。
そう言おうと口を開こうとすると、真の口が私の口を塞いだ。
:08/03/06 01:38
:SO903i
:☆☆☆
#452 [向日葵]
びっくりして、目を開けたまま真の唇を受け止める事になった。
間近に真の顔が迫る。
唇が離れると、真は私を引き寄せた。
引き寄せられれば、衣服をまとってない真の肌に、私の顔が触れる。
水に触れていた筈の真の体は、暖かさを取り戻していて、少し私の中の不安を拭い去る。
「大丈夫だから。お前は気にしなくていい。なんとかなる……。」
それは私を励ましているよりも、真自身に言い聞かせているように聞こえた。
:08/03/06 01:42
:SO903i
:☆☆☆
#453 [向日葵]
私はそれ以上、何も言わず、ただ真を信じる事にした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
波が出るプールではしゃいでるフリ(自分ではそのつもり)をしながら、やっぱり少し距離を取った場所にいる真とつげみさんが気になった。
いつ言うんだろうとか、無意識にドキドキしていれば、はしゃごうだなんて演技は出来なくなってしまった。
不器用だな私……。
「へーみかげちゃんは松川が好きなんだ。」
:08/03/07 00:59
:SO903i
:☆☆☆
#454 [向日葵]
すぐそこで声がしたので、防衛本能と言うかなんと言うか……体が勝手に動いて、歩から距離を取る。
「アイツは性格わっるいよー?君の目の前にさ、こぉーんなにかっちょいい人がいるんだから、こっちにしなって。」
「ナルシストは大っ嫌い。」
「じゃあ君の友達に手出していいの?」
「ご好いに。」
その答えには、歩は驚いたらしい。
「友達なのに怪しい俺を差し出すの?」
:08/03/07 01:04
:SO903i
:☆☆☆
#455 [向日葵]
自分で怪しい自覚あるのかよ。
「別に私から見て怪しくても、多香子からしたら怪しくないかもしれないでしょ。」
多香子は無邪気に波が出ている場所まで行ってはしゃいでいる。
「……ふーん。やっぱ君いいね。」
「え?」
眉間にしわを寄せて睨んだ途端、腕を掴まれて顔を近付けてきた。
「のめりこみそう。松川が気にかける訳だよ。」
:08/03/07 01:07
:SO903i
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#456 [向日葵]
イラついて、乱暴に腕を払う。
「気安く触んないで!」
その時だった。
「つぐみ!」
真の叫び声が聞こえたかと思えば、つぐみさんが走ってきて、波が出ている所まで直行して行った。
あぁ……話してしまったんだ……。
真は追いかける気力も削がれているのか、少し肩を落としてゆっくりとこちらへ来る。
私も歩から離れて、多香子の所へ行こうとした。
:08/03/07 01:11
:SO903i
:☆☆☆
#457 [向日葵]
しかしその必要はなかった。
何故なら多香子がこちらへ来たからだ。
「ねぇ、つぐみさんどうしたの?なんか悲しそうな顔してたけど。」
「さ……さぁ。」
曖昧な返事を返した時、どこからか誰かが叫んだ。
「おーい!!誰か溺れてるぞ!!」
その声に私達は弾かれたように振り向いた。
溺れていたのは、紛れもなくつぐみさんだったのだ。
:08/03/07 01:14
:SO903i
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#458 [向日葵]
そして監視員より誰よりも早く助けに向かったのは…………
……………真だった。
泳いで、つぐみさんが溺れている所まで辿り着くと、必死に抱き締めてこちらまでまた戻ってきた。
お姫様だっこをされているつぐみさんはぐったりしていたけど、体には何も影響ないみたいだ。
「医務室に運ぶ。みかげ手伝え。」
「あ、私も行くよみかげ。」
:08/03/07 01:17
:SO903i
:☆☆☆
#459 [向日葵]
多香子と私は真について行き、歩は監視員の人に事情を説明する為残った。
私は医務室とプレートが飾ってあるドアを開けてあげた。
中には誰もいなかった。
「みかげ。つぐみの荷物持って来てやってくれ。今日はもう帰ろう。」
「うん……分かった。」
多香子と一緒にロッカーへ。
まず私達が着替えてから、つぐみさんの荷物をまとめ始めた。
まとめながら私はぼんやりと考えていた。
:08/03/07 01:21
:SO903i
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#460 [向日葵]
つぐみさん……まさか自殺とか考えたんじゃないよね?
私の……せいなのかな……。
どうしよう……真は大丈夫って言ったし、私だって大丈夫と思ったけど……でも……。
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つぐみに全て話した。
みかげとの事、つぐみには入る隙間は無いと……。
つぐみは「そっか。」と笑って「じゃあしょうがないね。」と逃げるようにプールへと向かった。
悲しそうなあの顔で、プールに入っていいものか迷ったが、つぐみに対して過保護すぎな気がして、前にみかげが言った事を信じようと思った。
:08/03/07 01:26
:SO903i
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