・・・ゆめみる魚・・・
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#665 [向日葵]
そうだよねー。真言ったもんねー。
じゃあ入れなくていいかなー。
<せっかくのシンデレラチャンスよ!>
<アンタ自分の事じゃないからって面白がりすぎなのよ!少しはこっちの身にもなって考えなさいよ!>
耳元でギャーギャーギャーギャー……。
「うるっさぁぁぁい!!」
「お前がな」
旅行カバンを2つ持った真が戸口になって私の叫びにツッコミを入れた。
:08/04/24 00:38
:SO903i
:☆☆☆
#666 [向日葵]
:08/04/26 23:02
:SO903i
:☆☆☆
#667 [向日葵]
私は買ってきた下着の袋をとっさに後ろに隠した。
幸い真は私のその動作には気づかず、私の前に「ホラ」とカバンを置いた。
「忘れもん無いようにな。財布の中身は少量でいいから」
「安月給のくせに無理しなくていいって」
「その安月給の俺に養ってもらってんのはどこのどいつだかな」
デコピンをくらい、おでこをさすりながらも舌を突き出して抗議する。
部屋で用意しようと、隠した袋をさりげなーく持って行こうとした。
が、真は目ざとくも今度ばかりは気づいた。
:08/04/26 23:08
:SO903i
:☆☆☆
#668 [向日葵]
「ん?何それ」
ギクッとして体が固まった。
ギシギシ言わせながら、なんとか真の方へ振り向く。
「い、いや……ちょっと……旅行用の服を……」
「へー。じゃあ着て見せてよ」
無理。
ってか着たらモロバレじゃないか。
「明日のお楽しみって事で……」
「いーまー!ホラ見せて」
と袋を掴むので、一気に冷や汗が吹き出す。
紙袋の中に下着が入っていて、その上からさらにビニール袋に入れてるからパッと見では下着とバレないものの、探られてしまえばゲームオーバーだ。
:08/04/26 23:14
:SO903i
:☆☆☆
#669 [向日葵]
「ちょ……っ、やめんかこのボケェェ!!」
焦りに焦って、足が出てしまった。
足はクリーンヒットし、真の脇腹を強打。
突然の事に身構える事が出来なかった真は床にうずくまってしまった。
前回に引き続き、私もうちょっとマシな反応が出来ないものかと自分ながら思う。
「ちょ、おま……冗談キツすぎ……」
「し、真が悪いんじゃない……っ!」
私は逃げるように自分の部屋へと駆け込んだ。
:08/04/26 23:18
:SO903i
:☆☆☆
#670 [向日葵]
――――――……
快晴。雲1つなく文句ない天気。
……しかし、約1名の機嫌が頗る悪かった。
まぁ言うまでもないと思うけど……。
「あの……真……」
「あーぁ……なぁんでこんな脇痛ぇーんだろーなぁー」
わざとらしく脇をさすりながら着々と用意をする。
車に荷物を入れながら、大袈裟な真にムカッとしながらも、自分が悪いので怒るに怒れないでいた。
「ごめんなさいって!ちょっとこの頃あの自販機で鍛えちゃったもんだから……」
:08/04/26 23:23
:SO903i
:☆☆☆
#671 [向日葵]
意外に蹴るのが楽しかったり……って何言ってんだ私。
「だからごめんなさい!機嫌直して。ね?」
「小首傾げるのは反則だろお前……」
別に狙ってやった訳じゃないけど効果はあったみたいだから良しとしよう。
真はため息をついて、苦笑いすると、私のおでこにキスした。
本来なら「おわぁっ!」とかって飛び退きそうなのを、ぐっと我慢して耐える。
嫌な訳じゃないけど目をギュッと瞑らなければ急なこういう動作には恥ずかしさを隠せない。
:08/04/26 23:29
:SO903i
:☆☆☆
#672 [向日葵]
そんな私を気にした風もなく、真はクスリと笑って車のドアを開けてくれた。
ドアを閉め、真も乗り込むと、約2時間ほどの場所までの旅が始まった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「つーいたぁー」
車を降りて、大きく背伸びをする。
着いた旅館は意外と大きく、周りは山や田んぼがあった。
田舎だけど、お土産屋さんのお店も多数あるので、お客さんはそれなりにいた。
真が荷物を持って、空いた手で私の手を握る。
:08/04/27 00:21
:SO903i
:☆☆☆
#673 [向日葵]
そんな当然のようにやってのけるのが、なんだか心温まって頬を緩めた。
「チェックインしたら、そこらを散策するか」
真も楽しそうに言うから、笑顔のまま私は頷いた。
……それにしても、先ほどから真に視線が集まっているのが分かる。
しかも主に女性から。
その視線が、後に私にくる。
そうなのだ。
私の隣にいる人は、学校では仮面を被り、顔は良いものの人気がない。
でも今は仮面を被る必要はないから素なのだ。
つまり……モテてしまうバージョン。
:08/04/27 00:27
:SO903i
:☆☆☆
#674 [向日葵]
「あの子彼女?」
「可愛いけどまだ子供っぽくない?」
「なんであのカッコイイ人にあんな子が?」
うるっさいなー。
そんなんだからアンタ達に男が寄ってこないんだよ。
と悪態づきながらもショックは隠せないでいる。
私は真の手をギュッと握った。
「ん?どうした?」
「……なんでも」
真は「ふーん」と言うと、急に手を引っ張って耳に息を吹きかけた。
:08/04/27 00:30
:SO903i
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