・・・ゆめみる魚・・・
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#82 [向日葵]
「そりゃ“刺激”っつわれたら男の8、いや9割はそっちを考えるだろうよ。ってそんな事はどうでもいいんだよ。」
このやり取りをどこでやったか思い出しつつ、松川の話に耳を傾ける。
「そこで俺は考えた。現実的でより刺激があるもの。」
ほぉほぉ。
頷いて先を促す。
「恋愛するんだ。」
「……。」
瞬きを何度もする。
自信満々で言って、「ナイスアイデアだろ?」みたいな顔されても、私には理解不能だった。
:08/01/15 00:53
:SO903i
:☆☆☆
#83 [向日葵]
「頭わいてんの?」
「俺はいつだって有能だ。」
恋愛?
私の辞書に無い言葉が出てきた。
少女漫画のような恋愛は見ててヘドが出る。
そんな上手く物事が運ぶ訳ないとか。
でもそんな半面、ドラマチックな展開に刺激がありそうで羨ましくもあった。
もちろん刺激と言う意味に関してはだが。
「あのな、恋愛こそ刺激の醍醐味だろうがよ。すれ違う心。心が通じあう喜び。そういうのって刺激的だとか思わない?」
:08/01/15 00:57
:SO903i
:☆☆☆
#84 [向日葵]
「生憎、彼氏なんぞ作ろうと思った事はないんでね。」
「あー駄目だわそりゃ。」
第一……。
「そんな私が、好きな人なんて出来る訳ないと思うんだけど。」
……待って。
私の予想なら……この先……。
いやいや!
んな事ぁないよ。
だってコイツだよ?
面倒くさがりで、損得しか考えてない悪魔みたいな自惚れ屋がだよ?
:08/01/15 01:00
:SO903i
:☆☆☆
#85 [向日葵]
心配するだけ無駄無駄無駄無駄。
「そういう事なら気にすんな。ちゃーんと考えがあるんだからよ。」
「へー。何よ考えって。」
すると急に、松川の目つきが変わった。
悪魔のような私をからかっている目ではなく、どことなく艶っぽい雰囲気を醸し出しているような……。
「お前と俺が恋愛すんだよ。」
「は……っ?!」
嘘だろ……これじゃまるっきり夢と……。
そうか!
この会話、夢で聞いてたんだ!
ってことは、これって正夢?!
:08/01/15 01:05
:SO903i
:☆☆☆
#86 [向日葵]
「何馬鹿な事言ってんの?大体アンタ、女子高生には興味ないって……。」
「俺も丁度退屈してたんだよなぁ。先生と生徒、しかも同居人。こんなベタだけど刺激たっぷりなシチュエーション無いと思わないか?」
そこで確かにと心の中で不覚にも納得してしまった自分が憎い。
「つまりは恋愛ごっこするって事?」
「まぁそんなもんか。いいんだぜ?好きになっても。」
あり得ん。
:08/01/15 01:09
:SO903i
:☆☆☆
#87 [向日葵]
「それは無い。アンタだって無いでしょ。私を好きになるなんか。」
「色仕掛けで迫られたら無理かもなぁ。」
コイツの頭そんな事で一杯か。
利害の一致とでも言うのだろうか。
そんな楽しそうな刺激、断る訳にはいかない。
このチャンスを逃す手はない。
好きになるならないは別として、今の私にはもって来いだ。
ニヤッと口元が上がるのが自分でも分かった。
:08/01/15 01:14
:SO903i
:☆☆☆
#88 [向日葵]
やっぱりミスチョイスなんかじゃなかった。
さすが私。
見る目あるわ。
「いいよ。恋愛ごっこ。してやろうじゃん。望むところだよ。」
「交渉成立ってな。さて……どうする?」
私を壁に追い詰めて、手を付き、体を寄せてくる。
「どうするって、何が?」
「噂されるような事しといた方がいいかなーって。」
ススーッと松川の手が太ももを撫でた。
グーで思いっきし横っ面を殴る。
:08/01/15 01:18
:SO903i
:☆☆☆
#89 [向日葵]
「言っとくけど、私とアンタは目的が一致したただの仲間なんだから。アンタの玩具になる気なんかこれっぽちもない!気安く触んなっ!」
「へーへー。」
パッと松川は私から離れる。そしてドアへ向かった。
「ん?オイ。」
「何よ。」
「帰んぞ。」
はい?
今朝一緒に来たっていうのに帰りも一緒しなきゃならないの?
:08/01/17 01:04
:SO903i
:☆☆☆
#90 [向日葵]
不満気と言うか嫌と言うか、よく分からない目で松川を見た。
するとわざとらしくため息をつかれる。
「あのさ、ごっことは言え俺達付き合ってる設定でこれから動くんだろ?なら一緒に帰る事くらい当たり前だろ?」
そこまで徹底するんだ。
と半ば拍子抜け。
納得出来るんだか出来ないんだかよく分からないまま私は松川の隣までやって来る。
「んー。そうだなー。」
「何が?」
:08/01/17 01:08
:SO903i
:☆☆☆
#91 [向日葵]
「みかげ。」
急に呼ばれてキョトンとする。
何せコイツに呼ばれるまで私を下の名前で呼ぶのは多香子くらいしかもういなかった。
「何よ、いきなり。」
「恋人同士なら名前呼ぶじゃねぇか。……そうだな。俺は“慎”でいいわ。慎一だから。」
「松川でいい。」
「これは命令。提案者は有利な立場にあるもの。つまり絶対服従だから、お前に拒否権は無しっ。アンダースタンド?」
:08/01/17 01:12
:SO903i
:☆☆☆
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