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#482 [
Mr.RabbIts!
]
俺が目を見開いて龍を見ると、龍は煙草を取りだし火をつけた。
煙を吐き出しながら、龍は俺に質問を投げかけた。
「お前、仕事なにやってる?」
「?…ミュージシャン」
俺の答えに今度は龍が目を見開いた。
「アイツらも、か?」
そう言ってトイレを指差したってことは、遙と諒を言っているのだろう。
:08/07/27 11:47
:P704i
:5mmjKfTY
#483 [
Mr.RabbIts!
]
「あぁ。遙も諒もバンド仲間だ。ヒロも入ったし…」
俺の言葉に何故かため息を吐いて頭を抱える龍。
「…そうか、なるほどな」
「なに、一人で納得してんだよ!?ってか、ヒロが悩んでることって…」
そこまで言うと、龍が俺の胸ぐらを掴んだ。
:08/07/27 11:52
:P704i
:5mmjKfTY
#484 [
Mr.RabbIts!
]
「…っにすんだよ!」
胸ぐらを掴まれたまま、ぐいっと龍の方へ引っ張られた。
「甘ったれんな。テメーでどうにかしろ」
そこまで言ってから、龍は急に低い声で「行け」と呟いたと思ったら、俺を突き放した。
その衝動で一瞬よろけたが、すぐに両足で踏ん張って龍を見た。
:08/07/27 11:58
:P704i
:5mmjKfTY
#485 [
Mr.RabbIts!
]
龍は何事も無かったかのように、再びグラスを磨き始めた。
「…クッソ!」
俺は不満をぶつけるかのように、カフェの扉に体当たりするような形で外に出た。
行き先はわからないが、ヒロを想うと焦燥感だけに支配され、その気持ちだけが俺の足を動かした。
俺は人混みの中へ飛び込み、走り出した。
:08/07/27 21:27
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:5mmjKfTY
#486 [
Mr.RabbIts!
]
――ヒロサイド
…飛び出して、来ちまった…
行き先も決めずにフラフラ歩いて辿り着いたのは、どこかもわからない公園だった。
ブランコに腰かけて、空を見上げてみる。
:08/07/31 14:15
:P704i
:PzblelME
#487 [
Mr.RabbIts!
]
荷物は諒んトコに置きっぱなしだし、金だって…
「…どうしよう、何も考えてなかった…」
それはそうだ。
だってあの場所から飛び出す気はなかったのだから。
だけど、今日の出来事でその決意は崩れかけていた。
それは、俺が意気地無しとか意思薄弱だからとか、そんなもんじゃ無くて…
:08/07/31 14:20
:P704i
:PzblelME
#488 [
Mr.RabbIts!
]
「…龍さん、話したかな」
俺のことを、アイツらに。
だとしたら、もう俺の事を追いかけては来ないだろう。
そう思うと胸がチクチクした。
「…何がしたいんだよ、俺は…」
:08/07/31 14:23
:P704i
:PzblelME
#489 [
Mr.RabbIts!
]
『ヒロ』になったと思えば『晴樹』に戻って、
バンド組んだと思えばすぐに抜けて来て、
自分で飛び出してきたくせに、やっぱりまだアイツらと一緒に居たいと思って…
素直になれない自分に、素直になれよって言ったら、やっと涙が出てきた。
:08/07/31 14:27
:P704i
:PzblelME
#490 [
Mr.RabbIts!
]
「なに、泣いてんだよ…」
背後から突然聞こえてきた声に、驚いて振り向く。
そこには心配そうな表情を浮かべる…
「こんな所まで…何やってるんだよ、晴樹」
「…龍さん…」
龍さんはため息を一つ吐くと、俺の座っている隣のブランコに腰を下ろした。
:08/07/31 21:08
:P704i
:PzblelME
#491 [
Mr.RabbIts!
]
沈黙の中で龍さんは取り出した煙草に火をつける。
ふぅーっと煙を吐き出すのを横目に見て、俺から質問を投げ掛けた。
「…どうして、俺の居場所がわかったんですか?」
龍さんは俺を一度見ると、前を向きまた煙を吐き出し、俺の質問に短く答えた。
:08/07/31 21:13
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:PzblelME
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