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#491 [
Mr.RabbIts!
]
沈黙の中で龍さんは取り出した煙草に火をつける。
ふぅーっと煙を吐き出すのを横目に見て、俺から質問を投げ掛けた。
「…どうして、俺の居場所がわかったんですか?」
龍さんは俺を一度見ると、前を向きまた煙を吐き出し、俺の質問に短く答えた。
:08/07/31 21:13
:P704i
:PzblelME
#492 [
Mr.RabbIts!
]
「勘。」
「え!?」
俺が驚いて龍さんを見ると、舌をペロッと出して「冗談だよ」と言われてしまった。
「…じゃあ、何で?」
頬を膨らまして尋ねると、「そんな怒んなよ」と言って頭をわしゃわしゃと乱暴に撫でられた。
:08/07/31 21:17
:P704i
:PzblelME
#493 [
Mr.RabbIts!
]
「もう、龍さん!!」
「津村って覚えてるか?」
いきなり話を戻され、納得がいかないが小さく頷いた。
津村さんっていえば、龍さんのカフェの常連客で、俺も良くしてもらった人だ。
「お前が飛び出して行った後、津村が来てな。さっき晴樹とすれ違ったんだ、って」
全く気が付かなかった。
無我夢中で走って来たからな、此処まで。
:08/07/31 21:21
:P704i
:PzblelME
#494 [
Mr.RabbIts!
]
「そしたらこっち方面に走ってった、って津村が言うから…」
「店の事ほっぽって、俺を探しに来てくれたの?」
俺がそう言って龍さんを見ると、龍さんは言葉を濁した。
「…まぁ、な。…心配するだろーが、フツー」
そう言って龍さんは俺から目をそらし、煙草をくわえようとしたがその煙草を地面に落としてしまった。
:08/07/31 21:26
:P704i
:PzblelME
#495 [
Mr.RabbIts!
]
「ふっ…あはは!」
そんな龍さんがとても可愛らしく思えて、大声で笑った。
すると、龍さんは顔を赤くして俺を睨む。
その反応が更に俺の笑いを誘う。
「笑うんじゃねーっつの!!」
龍さんはそう言って真っ赤な顔で俺を軽くこついた。
:08/07/31 21:31
:P704i
:PzblelME
#496 [
Mr.RabbIts!
]
ひとしきり笑い終えた後、雄琉たちのことが頭をよぎった。
「…龍さん」
「ん?」
「俺の事、アイツらに言った?」
俺の質問に龍さんは静かに首を横に振った。
「…そっか」
:08/07/31 21:34
:P704i
:PzblelME
#497 [
Mr.RabbIts!
]
隣で座っていた龍さんがいきなり立ち上がった。
「気に食わねえけどよ、」
龍さんの強い眼差しを感じる。
逆光で龍さんの表情がよく見えず、目を細める。
「アイツらとちゃんと向き合ってみろ、晴樹」
向き合う…雄琉たちと。
:08/07/31 21:37
:P704i
:PzblelME
#498 [
Mr.RabbIts!
]
「…俺、正直…」
『怖いんだ』この一言が言えなかった。
顔の筋肉が強ばって、口がうまく動かない。
黙りこくってしまった俺に龍さんは呆れる様子もなく、ただやさしく頭を撫でてくれた。
その手のひらのあたたかさに安心して、緊張がほどける。
:08/08/01 08:13
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:mRKOS9rM
#499 [
Mr.RabbIts!
]
「…龍さん、ありがと」
そう言って力無く微笑むと龍さんは一瞬、切羽詰まったような表情を見せたが、またやさしい笑顔で「おう」と短く返してくれた。
なんだか嬉しくなって、へへへっと笑っていると後ろで足音がした。
それに続いて俺を呼ぶ声が聞こえた。
:08/08/01 08:16
:P704i
:mRKOS9rM
#500 [
Mr.RabbIts!
]
「…っはぁ…ヒロ…!」
聞き覚えのあるその声に、勢いよく振り向くと息を切らせた雄琉が立っていた。
「たっ、雄琉!」
俺が急いで駆け寄ると、雄琉は俺の方にもたれるようにして崩れ落ちた。
「雄琉!?大丈夫…」
「…よかった」
そう言って雄琉はニカッと笑うと俺を抱き寄せた。
:08/08/01 08:21
:P704i
:mRKOS9rM
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