フォーエヴァー。>>BL
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#1 [
Mr.RabbIts!
]
:08/01/10 22:38
:P704i
:WIeE8l9o
#2 [のこ]
どもートイ
の-こ-です!!
自称BL大好きマンン
更新遅くても見てるので、
頑張ってください~
:08/01/11 02:37
:W51H
:8W4GrTUU
#3 [
Mr.RabbIts!
]
早速のァゲ

あリがとうございます!
夜、更新できると思います

:08/01/11 07:37
:P704i
:EvgvyvnU
#4 [
Mr.RabbIts!
]
―――――――――――――
01/*さようなら、こんにちは
―――――――――――――
「バイバイ」
小さく小さく呟くと、
重たい音を立て扉は閉まった。
ふと顔を上げると、そこには
まだ夜が明けきれていないせいか、
薄い雲に覆われたグレーの空が一面に広がっていた。
静かに一人、冷たい空気を
肺一杯に吸い込むと
心臓がギュッ、と緊張した。
:08/01/11 21:56
:P704i
:EvgvyvnU
#5 [
Mr.RabbIts!
]
無性に煙草が欲しくなり、
ジャケットのポケットの中を
まさぐると、銀色に鈍く光る
重いライターがあった。
煙草はどのポケットに入れたのか
忘れてしまい、ジャケットの
腰あたりに付いている
両サイドのポケットにも
手を突っ込んだが、
何も入っていなかった。
:08/01/12 19:15
:P704i
:iUqd4znA
#6 [
Mr.RabbIts!
]
軽く舌打ちしてジーパンの
ケツポケットにも手を忍ばせる。
―と、ある物が瞳に映った。
俺の瞳に映ったのは、表札。
「わかまつ、はるき。」
呟いて自分の名前を
親指で擦ってみる。
『若松 晴樹』
最期までこの名前は
しっくりこなかった、
「相変わらず、俺に似合わねえ名前。」
煙草を探すのを止め、
目の前の不愉快な代物に
手を伸ばした。
:08/01/12 19:27
:P704i
:iUqd4znA
#7 [
Mr.RabbIts!
]
壁に接着剤か何かで粗末に
貼り付けられていたソレは
あまりにも簡単に剥がれた。
手の中でじっと眺めてみる。
父の名前、母の名前、兄の名前。
もう振り返りたくは、無い。
この若松家で過ごしていた事は
俺にとって忘れてしまいたい物
でしか無かった。
右手に握ったままだった
ライター火を灯す。
昔の造りに合わせて
作られた表札は木製。
:08/01/12 19:39
:P704i
:iUqd4znA
#8 [
Mr.RabbIts!
]
ミス!
『ライターに火を灯す』
『昔の造りに〜』は
『昔の造りの家に〜』です

:08/01/12 19:43
:P704i
:iUqd4znA
#9 [
Mr.RabbIts!
]
―確か…、
あった。
昔、祖母が近所迷惑も考えずに
ゴミを燃やしていたドラム缶。
庭の隅に追いやられて、
祖母が死んでから使われていない
ドラム缶の前に立つ。
表札にライターの火を近付ける。
―チリッ、
焦げ臭い匂いが鼻を掠める。
それを不愉快に思い、
火が完全に燃え移った表札を
ドラム缶の中へと落とした。
:08/01/12 19:50
:P704i
:iUqd4znA
#10 [
Mr.RabbIts!
]
こんな事で過去が消えるとは
到底思えないが、さっきより
心が軽くなった気がするのは
気のせいでは無さそうだ。
「…まだまだ餓鬼だな。」
まだ18歳の俺は早く、
大人に成りたかった。
:08/01/12 19:55
:P704i
:iUqd4znA
#11 [
Mr.RabbIts!
]
住宅街を抜け、ビル街へと
足を運んだ。
ゆっくり歩いていたせいか、
さっきまで白んでいた空には
すっかり太陽が昇っている。
目の前は人、ひと、ヒト。どいつもこいつも忙しなく歩いてる。
そいつらに呑み込まれないように、
俺はゆっくりゆっくり大股に歩く。
―そういえば、
此処に来るまで一度も
後ろを振り向かずに
歩いてきた事に気付く。
上出来だ。
このまま前だけ見て
進んで行けばいい。
そんな俺の考えを打ち砕くような
瞬間はすぐそこまで来ていた。
:08/01/13 08:58
:P704i
:wm6CAhHg
#12 [
Mr.RabbIts!
]
「フー…」
煙草も漸く見つかって
ビルとビルに挟まれて
日が全く当たらない場所で
暫し休憩+一服。
―これからどうするか…。
取り敢えずビジネスホテルでも…
と考えて煙草を靴で揉み消し
再びアノ忙しない人混みに
飛び込もうとした時、
「ちょっと!君っ」
いきなり後ろから呼び止められた。
:08/01/13 09:07
:P704i
:wm6CAhHg
#13 [
Mr.RabbIts!
]
…は?俺か?
まぁ、いいや。
面倒事には関わりたく無い。
俺は気付かないフリをして、
その場を立ち去ろうとする。
「ちょ、え?無視!?」
先程と違い、間抜けな声が
響いた。
またオッサンが説教垂れるのかと
思っていたが、声色からして
若そうだ。
絡まれんのかな…、とか
思いつつ振り返った。
:08/01/13 09:13
:P704i
:wm6CAhHg
#14 [
Mr.RabbIts!
]
そこには…
んーと、柄は悪く無さそうだけど
カナリ明るい金髪の外人っぽい
兄ちゃんが立っていた。
「あっ、気付いてくれた」
そう言って子供っぽくニィッと
顔全体で笑った。
:08/01/13 09:19
:P704i
:wm6CAhHg
#15 [
Mr.RabbIts!
]
「…あの、何すか」
俺はさっさと用件を聞き出して
事を早く終わらせたい。
しかし、俺の思いとは裏腹に
目の前のハーフ?さんは、話を全く別の方へ導き出した。
「おぉー!君、可愛い顔なのにいい声してんだねー」
「………。」
なんだコイツ。
世間話する為に俺を
呼び止めたのかよ?
イライラし出した俺にも構わず、
質問を続けるハーフさん。
「声変わりしたの?何歳?」
「…声変わりはしたよ。18歳」
何で、んな事答えなきゃ
なんねーんだよ。
律儀に答えてる俺もアレだけど。
「ふーん。じゃあ未成年だよね?…煙草、ダメじゃん?」
…ハメられた。
:08/01/13 09:30
:P704i
:wm6CAhHg
#16 [
Mr.RabbIts!
]
取り敢えず、
「煙草?」
しらばっくれてみる。
「吸ってたでしょ?俺、この青い瞳でしっかり見てた」
「…何だよ。お兄さんケーサツなワケ?補導員?」
「そんな風に見える?」
全然見えません。
っつーか、どっちかって言うと
補導される側に見える。
「あ、君失礼な事考えてたでしょっ?」
何なのこの人。エスパー?
:08/01/13 12:44
:P704i
:wm6CAhHg
#17 [
Mr.RabbIts!
]
「…で?」
「………で??」
暫くの沈黙を破った
俺の言葉の意味が
理解出来ないのか金髪の
兄ちゃんはきょとんとして
俺の続く言葉を待っている。
俺は軽く溜め息を吐き、
言葉を続けた。
「で、結局お兄さんは何で俺を呼び止めたの?」
そこまで言うと、
間抜け面の金髪は(酷)
「あぁ!」と声を上げた。
やっと理解してくれたのか、
と安堵の息を漏らしたのも
束の間。
間抜け面の〜(以下省略)の
言葉でまた話は
振り出しに戻される。
:08/01/13 12:56
:P704i
:wm6CAhHg
#18 [
Mr.RabbIts!
]
「あ、うん。だって君、煙草吸ってたでしょ?」
「………はあ?」
俺は何度コイツに
驚かされるのだろう。
「いや、はあ?じゃ無くて」
いやいや、はあ?だろ。
何?未成年が煙草吸ってた
ごときで初対面の奴
呼び止めるか?フツー。
「お兄さん。まさか、それだけで俺を呼び止めた…?」
「え?まさか!!」
おっ、よかった。
喫煙ごときで
呼び止められてたんじゃ、またニコチン切れてイライラして
喫煙してー…の繰り返し
じゃねーかよ。
「…で、お兄さん何の用件があって俺を呼び止めたの?」
俺はまだ分かっていなかった。
目の前のコイツが俺の予測範囲を
完全に飛び越えている
常識外れだという事を。
:08/01/13 13:08
:P704i
:wm6CAhHg
#19 [
Mr.RabbIts!
]
「俺さー、君にヒビビッとキちゃったんだよねー」
「……………は?」
言ってる意味がわかんない。
ビビビッ?コイツは大丈夫か。
「だからー、運命っての?感じちゃったー」
いやいやいや、感じちゃったー、
て危ない事をサラッと
言わないでよ。
「な…何言ってるのか、さっぱり分かんねーんだけど?」
俺が怪しいモノを見るような目で
見ているのに気付いたのか、
気付いていないのか、
コイツは更に謎を深める。
「ま、取り敢えず俺に付いてきて?」
:08/01/13 20:25
:P704i
:wm6CAhHg
#20 [
Mr.RabbIts!
]
:08/01/13 20:28
:P704i
:wm6CAhHg
#21 [
Mr.RabbIts!
]
行くよーとか言って歩き出した金髪だが、俺が付いてこないのを見て足を止めた。
「行かないの?」
俯いていた顔を覗き込まれ焦る。
「っ行くわけねーだろ!」
「…え、何で?」
は?コイツの頭は正常に機能してんのか?
何が悲しくて初対面で、
しかも男相手に
『可愛い顔してる』だの
『運命感じちゃったー』だの
ぬかす奴に付いてかなきゃなんねーんだっつーの。
「アンタ、頭だいじょーぶ?」
それだけ俺が返すと
金髪は不思議そうに俺に問いかけてきた。
「君こそ、大丈夫?」
:08/01/13 20:38
:P704i
:wm6CAhHg
#22 [
Mr.RabbIts!
]
はあ?何が。と言おうとした時、金髪の大きな両手が俺の頬を包んだ。
「…すごく、辛そうな瞳してる。」
『君こそ、大丈夫?』
―大丈夫なワケ無い。
今までの俺の人生は散々なモノだった。
大丈夫じゃなかった。
だから―…
「大丈夫なんだよ」
俺は金髪の青い瞳を真っ直ぐに見た。
「これから、大丈夫になるんだ。…自分のチカラで」
「……付いておいで」
金髪は優しく微笑み、俺の頬から手を離すと今度は俺の手を握り二人で歩き出した。
:08/01/13 20:46
:P704i
:wm6CAhHg
#23 [
Mr.RabbIts!
]
俺は素直に付いていく事にした。
コイツ悪い奴には見えねーし、それに…初めて『大丈夫?』なんて聞いてくれる奴に会った。
俺が大丈夫じゃ無い事、今にも崩れ落ちてしまいそうな事、理解してくれる奴なんか居ないって思ってた。
「…でもさ、」
「ん?」
急に言葉を発した俺の方を振り向く金髪。
ソイツの青い瞳に呑み込まれ無いように、キッと威嚇して素早く繋いでいた手を離した。
「これは絶対流されてる!」
自分に言い聞かせるように叫んで金髪の前をズカズカ歩く。
「ちょ、え?何??」
急に手を離された金髪はカナリ不満そうだ。
:08/01/13 21:31
:P704i
:wm6CAhHg
#24 [
Mr.RabbIts!
]
暫く歩いてようやく目的の場所に辿り着いたようだ。
「…こ、こ?」
「うん。ココー!」
二人の目の前にはマンション。
…やっぱりすぐ隣に居るコイツの先程からの行動で、少し身構えている自分が居るワケで…。
「やっぱ、帰るわ!俺」
と言い、今来た道を引き返そうとしたが金髪に腕を掴まれ、ビクリと体が反応しその場から動けなくなった。
:08/01/13 22:15
:P704i
:wm6CAhHg
#25 [
Mr.RabbIts!
]
「帰るって、何処に?」
その質問がチクリ、と胸に刺さった。
俺に帰る場所など、無い。
「別に。関係無いだろ?」
目を反らして答えた俺を不満に思ったのか、腕を引っ張られ奴と向かい合う形にされてしまった。
「帰る場所無いんでしょ?」
「……………。」
「そんな重たそうな鞄もってさ、ブラブラしてたら怖いお兄さん達に絡まれるよ?」
お見通しってワケか。
コイツが俺に声掛けたのは、
煙草吸ってたからでも、
ビビビッときたワケでも無くて…
「さっきから何を勘違いしてるか分かんないけど、俺コイビト居るからね?」
その言葉に不意を突かれて軽く赤面してしまった。
「じゃあ、行こっか」
そんな柔らかい笑顔で言われたら、俺はもう黙って頷く事しか出来なかった。
:08/01/13 22:25
:P704i
:wm6CAhHg
#26 [
Mr.RabbIts!
]
「ねえ、オレに逢わなかったらこれからどうする気だったの?」
エレベーターで部屋に向かっている時、ふいに問いかけられた。
「…何日もかけて、どっか遠くに行くつもりだった。」
「…そっか。」
優しく微笑んだコイツを見て少し気持ちがふっ、と軽くなった気がする。
:08/01/19 09:35
:P704i
:AjWvMlvQ
#27 [
Mr.RabbIts!
]
今、俺の目の前に居る男は俺にとって全く未知の生物だ。
ついさっき出会ったばかりなのに、今まで人に心を許した事の無い俺が少しずつだが、この男に心を許しつつある。
―ヤバいな。俺ってこんなに単純だったっけ?
また気を張り直したところで、目的の扉に辿り着いたらしい。
:08/01/19 09:42
:P704i
:AjWvMlvQ
#28 [
Mr.RabbIts!
]
すっと顔を上げて扉を見ると、銀色に光るアルミ製のプレートにルームナンバーと
AKIRA.KOHSAKA
「…こうさか、あきら?」
この男の名前なのだろうと呟いたが、予想外の返事を笑顔で返された。
「あぁ、うん。諒の部屋にみんな集合する事になってるから」
:08/01/19 14:48
:P704i
:AjWvMlvQ
#29 [
Mr.RabbIts!
]
は?みんなって何??と聞く前に、目の前のは開かれた。
「あきらー、来たよー♪」
元気に入っていく金髪に続いて、戸惑いながらも部屋に足を踏み入れる。
:08/01/19 15:11
:P704i
:AjWvMlvQ
#30 [
Mr.RabbIts!
]
×
訂正です

『目の前のは〜…』
は
『目の前の扉は〜…』
です

:08/01/19 15:14
:P704i
:AjWvMlvQ
#31 [スちぃス]
面白いっす
頑張って・
:08/01/19 16:54
:W43H
:l1Z3YAvE
#32 [
Mr.RabbIts!
]
あリがとウございます!!

今から更新します(`-ω∩)
:08/01/19 17:32
:P704i
:AjWvMlvQ
#33 [
Mr.RabbIts!
]
奥のリビングからは賑やかな話し声が響いてくる。
金髪が俺を置いてサッサと上がり込んでしまったため、どうしていいものか解らず暫く玄関に止まっていた。
…やっぱ、ホテル探そう。
うん、そうしよう。と考え直し今来た道を引き返そうと、扉のノブに手を掛けた時後ろからドタドタ、とこちらに近付いて来る足音がした。
:08/01/19 17:45
:P704i
:AjWvMlvQ
#34 [
Mr.RabbIts!
]
「ちょっと!なかなか来ないと思ったら〜、早くおいでよ?」
心の中で軽く舌打ちした、つもりが実際していたらしい。
ノブに手を掛けたまま、振り返る。
「行くっつの」
「じゃ、ノブから手ぇ放そっか?」
そう言って此処から逃げ出したいという俺の心から、掴んだままだった扉のノブから優しく手を放される。
そのまま手を引かれ、賑やかなリビングに連れていかれた。
:08/01/19 18:57
:P704i
:AjWvMlvQ
#35 [
Mr.RabbIts!
]
広いリビングにはソファーやテーブル、デカい液晶テレビなど必要最低限のモノしか置かれておらず、より部屋が広々と感じられた。
「遙、その子?」
「うん、この子ー」
ソファーにゆったり座っている、大人っぽい雰囲気を纏った美形な男がゆっくり口を開いた。
「…はるか?」
コイツの名前か?と思い、俺の横で変わらずニコニコしている金髪に視線を向けた。
「あ!名前言ってなかったねー。オレ遙、遠藤 遙」
あー、どーも。…て、ココは俺もよろしくーとか言って名乗るべきだよな。
でも………、
「なに、ソイツ。誰?」
リビングに繋がる奥の部屋から、また一人美形くんがのそのそと出てきた。
広いリビングにはソファーやテーブル、デカい液晶テレビなど必要最低限のモノしか置かれておらず、より部屋が広々と感じられた。
「遙、その子?」
「うん、この子ー」
ソファーにゆったり座っている、大人っぽい雰囲気を纏った美形な男がゆっくり口を開いた。
「…はるか?」
コイツの名前か?と思い、俺の横で変わらずニコニコしている金髪に視線を向けた。
「あ!名前言ってなかったねー。オレ遙、遠藤 遙」
あー、どーも。…て、ココは俺もよろしくーとか言って名乗るべきだよな。
でも………、
:08/01/19 19:31
:P704i
:AjWvMlvQ
#36 [
Mr.RabbIts!
]
わあ-
同じ内容の文
やっちゃいましたねっ!!

いちおう
『のそのそと出てきた。』で終わりです!
読みにくいですね…

すいませんっ
:08/01/19 19:35
:P704i
:AjWvMlvQ
#37 [
Mr.RabbIts!
]
今読み返したら

若干読みずらいトコありますね…
『その子?遙』
△この台詞は
ソファーに座っている
男が言った言葉です

『はるか…?』
△この台詞は
「俺」の言葉です

:08/01/19 20:05
:P704i
:AjWvMlvQ
#38 [
Mr.RabbIts!
]
「あ〜雄琉っ居たんだぁ?」
たける、と呼ばれた男は遙の言葉に答えず、俺に視線を注いだままもう一度
「ソイツ、なに?」
と言った。
「なにって…雄琉、言い方ってモンがあるだろ。」
ソファーに座っていた男がそう言いながら立ち上がり、俺と遙に近寄ってきた。
:08/01/20 13:41
:P704i
:5VGgx1vE
#39 [
Mr.RabbIts!
]
俺の前で止まると背の低い俺への嫌味か、少し屈んで俺の目線に合わせてから話し始めた。
「ごめんな?アイツ口悪くて…名前、何てゆーんだ?」
身長差のためか、少しナメられている気がして不貞腐れていた俺はボソッ、と口を開いた。
「…アンタが、あきら?」
俺の言葉を聞いて目の前の男は優しく微笑んで答えてくれた。
「あぁ。そうだよ、この部屋は俺ん家。」
俺は自分が聞いたのにも関わらず、ふーんとだけ返した。
:08/01/20 13:51
:P704i
:5VGgx1vE
#40 [
Mr.RabbIts!
]
「で?」
「…で??」
わざとしらばっくれてみる。
「名前、教えてー?」
何故か遙が会話に割り込んできた。
「なに、遙も聞いてないの?」
「うんー」
盛り上がってる(?)トコ悪いけど
「俺、名前無いから」
:08/01/20 13:56
:P704i
:5VGgx1vE
#41 [
Mr.RabbIts!
]
俺の発言に一番初めに反応したのは雄琉という男。
「…は?捨て子かよ??」
「っ雄琉!!」
諒が強く雄琉をたしなめた。
「…別に、いいよ。名前捨てたの、俺の方だし」
俺の言葉を最後に何故か誰も口を開かなくなってしまった。
:08/01/20 18:59
:P704i
:5VGgx1vE
#42 [
Mr.RabbIts!
]
…なんか、気まずい。
て、気まずくしたのは俺だけど。
この沈黙は、重いだろ…。
そう思い口を開こうとした時、遙が先に口を開いた。
「ジョン」
「………は?」
俺は遙が発した言葉の意味が解らなくて、間抜けな声を出してしまった。
:08/01/20 21:29
:P704i
:5VGgx1vE
#43 [
Mr.RabbIts!
]
「なんか君、犬っぽくてカワイーから今日から"ジョン"ね♪」
『ジョン』て…俺の名前かい。
つか、犬っぽいって失礼な奴だな!
そう遙に言おうとしたが、今度は諒が口を開いた。
「ジョンは無いだろ。だったら"ジュン"とかの方が良くない?女でも男でもいける名前だし」
諒まで何言って…
つか、男だから!俺!!
その心の声も雄琉の声に邪魔されて、言葉を呑み込むしかなかった。
「バーカ。こいつの名前は俺がもう決めた」
フッ、と余裕の笑みを見せ、雄琉はテーブルの上のマジックペンを手に取って、こちらに歩み寄ってきた。
:08/01/20 21:41
:P704i
:5VGgx1vE
#44 [
Mr.RabbIts!
]
軽く威嚇していた俺に構うこと無く、雄琉は俺の前で立ち止まったかと思うと、いきなり左手を引っ張られた。
「うおっ!!?―なにやって…?」
雄琉は俺の掌にマジックペンで何かを書いた。
一瞬にして書き終えたらしく、満足気な顔で俺を見た。
「オマエの名前だ」
掌を見てみる。
『大』
:08/01/22 18:27
:P704i
:zVM.Ltcw
#45 [
Mr.RabbIts!
]
「………だい?」
何だその名前。
自分で呟きながら呆れる。
…俺、国語とか苦手だし。
「バーカ。んな名前つけるかっ!」
雄琉の見下したような態度に若干イラっとした。
「何て読むのー?おお…?」
遙も俺の掌に書かれた『大』の文字を覗き込んでいた。
「 ヒロ。 」
雄琉が俺を真っ直ぐ見て、呟いた。
:08/01/22 18:34
:P704i
:zVM.Ltcw
#46 [
Mr.RabbIts!
]
「……ひ、ろ…?」
思ってたより良い名前…つーか結構、好きになれそうな名前。
「おー!雄琉にしては良い名前考えたねー!!」
遙が俺の横ではしゃぐ。
そんな遙にデコピンをくらわせて、雄琉は「寝る」と言って寝室に引き上げていった。
:08/01/22 18:40
:P704i
:zVM.Ltcw
#47 [我輩は匿名である]
おもしろい


:08/01/22 22:23
:SH904i
:KBiQ3XLM
#48 [
Mr.RabbIts!
]
おもしろいとか
ウレシ-ですっ
:)!
また更新しますねっ


:08/01/22 23:07
:P704i
:zVM.Ltcw
#49 [
Mr.RabbIts!
]
「ヒロ、か。アイツ結構良い名前付けるんじゃん」
諒が寝室に向かう雄琉の背中を見つめながら呟いた。
俺は何も言わず、無意識にじっと雄琉が寝室に入るまで目で追っていた。
そんな俺に横から遙が話しかけてくる。
「ヒロ、雄琉の事見つめすぎー!ホレちゃったの?」
遙のその言葉に俺は猛烈に反発する。
「は!?ありえねーしっ!!つか、男にホレるかっ」
何なんだよ。コイツ…、
:08/01/22 23:19
:P704i
:zVM.Ltcw
#50 [
Mr.RabbIts!
]
つか、何なんだコイツら。
今さらながら疑問を口にしてみる事にした。
「なぁ、アンタらって何なの?友達…??」
俺の言葉に答えたのは諒。
「んー友達ってか、俺らバンド組んでんだ」
予想を遥かに越えた諒の言葉に驚く。
:08/01/24 00:07
:P704i
:n4iJy7ZY
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